山とランニングの日記(旧ブログ goo)

山やランについてのブログです。メインサイトはhttp://asakaki.blogspot.jp/で毎日更新しています。

栗城史多さんのエベレスト単独無酸素、いよいよですね

2009-09-17 23:59:10 | 海外登山

この連休どうしようか、台風の進路予想と天気予報を見続けていますが、ちょっと気分を変えて、もっとスケールのでかい話を、

ヒマラヤでは、栗城史多さんのエベレスト単独無酸素登頂へ向けてのアタックが近づいています。成功すれば日本人初です。彼のブログによると、今、天候を分析してアタックのスケジュールを立てているとのこと。
こういったエクスペディションは、山の実力だけでは成し得ないもの。昔とちがって、スポンサー集めもたいへんだったと思います。若さいっぱいで突進していく彼がとても魅力的、こんな時間をわたしも経験したいです。今は彼のブログを見ながら、自分もこんな夢に挑んでいる気分にさせてもらっています。安全に登頂できますように、

栗城さんのブログ
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/bt_nobukazu/


イモトのキリマンジャロ

2009-06-30 23:59:29 | 海外登山

イッテQ!のイモトキリマンジャロに登頂しました。

わたしはイモトさんの大ファン、こんな娘がいたら、どんなに楽しいだろうって、ご両親がとっても羨ましいです。

ついにキリマンジャロ登ってしまいましたね。わたしも氷河が消えないうちに登りたい山の一つです。いいなあ、仕事で行っちゃんうんですから。それにしてもTVスタッフがだらしない。

これで彼女も登山に魅せられるのでは?
7サミッターの1/7は登ったのですから、案外そんな道に入るかも?


【読書】登山家「山田昇」

2009-06-29 00:05:28 | 海外登山

登山家「山田昇」、ご存知ですか。

8000m峰14座登頂まであと2峰で、冬のマッキンリーで亡くなった登山家です。たまたま昔のビデオを整理していて、1988年のエベレストの交差縦走のTV番組の録画を見つけました。山田さんはこの遠征で交差縦走を成功させた隊員です。この遠征では、初めてエベレストにTVカメラが上がり、エベレスト山頂で山田さんの姿も衛星生中継されました。山田さんのご家族もTVに出ていて、とてもうれしそうにしていたのが印象的でした。

彼のことを書いた本「ヒマラヤを駆け抜けた男」が出ていることを知り、早速購入しました。この本を読んで、改めて、当時の先鋭的なアルパインクライマーはほとんどいなくなっていることに、ちょっと恐怖を覚えました。
わたしが接触した方で、生き残っているのは、ラインホルトメスナーくらいでしょうか。イスラマバードのホテルの食堂で見かけたククチカ、日本で少しお話しをした小西政継、わたしにビデオカメラのバッテリーをパキスタンまでハンドキャリーさせた長谷川恒夫、見事に山で逝ってしまいました。
山田さんの本を読んで、彼らはまるで山の麻薬患者のように見えました。いろいろなレベルで山は登れますが、それぞれのレベルでこのDEATH ZONEは存在しているので、注意をしなくてはいけないですね。


栗城さん、この8月にEverestへ

2009-06-08 23:59:17 | 海外登山

北海道の栗城史多さん日本人初エベレスト単独無酸素登頂をこの8月にチャレンジするそうです。

7サミッターを単独無酸素で目指す彼は、7峰目のエベレストの高所トレーニングに、8000m峰としてチョ・オユーマナスルに続いて、この5月はダウラギリを単独無酸素で登頂されました。本来、エベレストはこの春に狙っていたそうですが、何でもエベレストに向かう地域の治安が安定しないため登山許可が下りず、エベレストは8月に延期。急遽ダウラギリが加わったとのことです。

 栗城史多さんのオフィシャルサイトはこちら
           ファンクラブサイトはこちら
           ブログは
こちら

彼は、ダウラギリのアタックをインターネットで生中継し、迫力ある映像を配信しています。すごいですね、こんな感動味わってみたい!
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1988年、エベレストに日本テレビがTVカメラとパラボラアンテナを担ぎ上げ、世界初の8000m峰からの衛星生中継を行いました。特番が組まれ大騒ぎだったのを覚えています(このビデオはわたしの大切なコレクション)。今は、単独無酸素のクライマーが生中継をしてしまう、すごい時代になりました。

8月の日本人初のエベレスト無酸素単独登頂がとても楽しみです。

PS.彼の記事をネットでいろいろ探していたらおもしろい記事を見つけました。彼は某メーカの堅牢なノートPCを持ちこんでいたそうです(詳しくはこちら)。何mのキャンプまで持っていったのでしょうか。電池はどうしたのでしょうか?

</EMBED>

日本人でエベレストに登頂した人は153人

2009-02-25 00:00:53 | 海外登山

日本人でエベレストに登った人は、昨年までに153人だそうです。
エベレスト登頂者の一覧がありますので、ご興味のある方は是非ご覧ください。日本の登山界の歴史そのものです。
http://www.everest.co.jp/everest95/summiter-j.htm

日本人初は、1970年の松浦輝夫・植村直己のお二人。これはあまりにも有名ですね。
このリストにある先鋭的な登山家は亡くなった人が多いのが寂しく思います。冬のエベレストの登頂後亡くなった登山家「加藤保男」は、その9年前の1973年に24歳でエベレストを秋に登頂しています。これは秋期世界初だそうです。あの時代に24歳でアタックメンバーに選ばれたことが彼の実力を物語っています。

それにしても、エベレストは世界中の方がたくさん登っていますね。この資料によると2007年までに3565人も登頂しています。ゴミ問題は、今後ますますたいへんになってしまうのでしょうか。


7サミッターを目指そう

2009-02-19 05:00:57 | 海外登山

実は、昨年から密かな夢をもっています。
7サミッター狙いたいと(七大陸最高峰を登頂した人のこと)。

これを実現するためには、体力・技術の向上、時間とお金の確保、そして家族の理解が必要。まだほとんど条件がそろっていませんが、こんな夢持っていると仕事も楽しくなります。

エベレストとヴィンソン・マッシーフは、とってもお金がかかるので今のところ実現性はほとんどないですが、他はがんばれば行けそう。まずは、温暖化で山の様子がどんどん変わっていってしまっているキリマンジャロぐらいからでしょうか(麓ではサファリも楽しめます)。夏のマッキンリーも魅力的。来年か再来年には行きたい!


七大陸最高峰とは、
エベレスト Mt. Everest(8,844 m)
  
アジア大陸 ネパール・チベット
アコンカグア Aconcagua(6,959 m)
  
南アメリカ大陸 アルゼンチン
マッキンリーMt. McKinley(6,194 m)  デナリDenaliとも
   北アメリカ大陸 米国アラスカ州
キリマンジャロ Kilimanjaro(5,895 m)
 アフリカ大陸 タンザニア
エルブルース El'brus(5,642 m)
 ヨーロッパ大陸  ロシア コーカサス山脈
ヴィンソン・マッシーフ Vinson Massif (4,892 m)
 南極大陸
カルステンピラミッド Carstensz Pyramid(4,884 m)
 
プンチャックジャヤPuncak Jayaとも
 オーストララシア(オーストラリア・ニュージーランド・ニューギニア
 およびその近海の諸島、インドネシアの東部)
 インドネシア パプア州


7大陸最高峰に挑戦する若者

2009-02-07 23:00:57 | 海外登山

インフルエンザの疑いでどこにも行けず、昨日から出張先の東京のホテルで隔離状態だったわたしは、ずっと読もうと思って鞄の中にいれていた7サミッター野口健さんの「落ちこぼれてエベレスト」をやっと読むことができました(野口健公式サイトはこちら)。
※7サミッター(Seven Summiter)
 世界7大陸最高峰を登った人。詳しくは
こちら


クライミングする人からは、野口健さんに対してはいろいろな意見がありますが、10代から7サミットに挑戦する若者の姿がとても気持ちいいです。それにしても、この方の登山の様子は山でもお酒でもやたら嘔吐するシーンが多いのが、彼らしくっておもしろいです。

野口さんの記録は1999年5月にエベレストを3度目の挑戦が成功し達成されました(当時25歳だった彼は7サミッター最年少を記録)。登り方がごくごくオーソドックスなものなので、ここが評論好きのクライマーからいろいろ言われるところなんでしょう。でも、こんな若者が一人でスポンサーを集めて3回もエベレストに挑戦できてしまうこと、これはすごいことだと思います。
わたしも体力作りとお金集めを頑張ったら出来るかな?なんて思ったりしてとても身近に感じます。

ちなみに、7サミッターの最年少記録は、その後2001年に石川直樹さんが22歳で記録を更新し、現在は、アメリカのサマンサ・ラーソンさんの18歳だそうです。


野口さんが7サミッターになった10年後の今年2009年春に、今度は、単独・無酸素という究極のスタイルで、7サミット最後のエベレストに挑戦する若者がいること、ご存知ですか。彼の名前は栗城史多(公式サイトはこちら)。20歳から山を始めて、その2年後からマッキンリーを皮切りに7サミッターを目指しています。

栗城さんは単独登攀に拘り、エベレストはまだ日本人では一人も達成できていない単独無酸素で臨むそうです。彼のWebや動画を見ていると、ほんと普通の若者で、わたしがイメージする究極のスタイルに拘るアルパインクライマーなんて感じがほとんどありません。こういった時代ですからスポンサー集めには少々苦労しているようですが、是非成功させてほしいです。


公募登山の価格

2008-09-23 10:35:20 | 海外登山

小説「還るべき場所」に出てきた公募登山ですが、費用はいったいどれくらい?

ちょうど、アドベンチャーガイズ社からパンフレットが送られてきたので、ご紹介します。

●7大陸最高峰
 エベレスト(8848m)    650万円
 ビンソンマシフ(4897m)    480万円   ※南極
 マッキンレー(6195m)    130万円   ※アラスカ
  残りは、エルブルース(欧州)、アコンカグア(南米)、キリマンジャロ(アフリカ)、
  カルステンツ・ピラミッド(オセアニア・ニューギニア)ですから、公募登山でなく
  てもその気になれば十分行けるところでしょうか。

●その他
 チョー・オユー(8201m)   290万円

さすが、エベレストの価格は破格ですね。魅力的な南極ビンソンマシフもかなり高いですね。頑張ったらマッキンレーだったら行けそうな。マッキンレーは一日に入れる登山者の数が限定されていてかなり前から予約しておく必要があるそうです。
自力でパーティ組んだらどれくらいの費用で行けるのでしょうか?

なお、この費用に加えて現地までの往復交通費も必要です。さらに高所用のウエア、シューズもかなりの費用がかかりそうですね。


秘蔵の写真 カラコルムの思い出

2008-05-24 11:20:15 | 海外登山

先日、ハセツネカップの件で、長谷川恒夫さんに関連する写真を探すときに(過去の記事はこちら)、久しぶりに学生時代にパキスタンのカラコルムに行ったときの写真を見ました。

そこで、今日は、当時撮影したわたしの秘蔵の写真をご紹介します。
下記の写真は誰だかわかりますか。


そうです。世界で初めて8000m峰全14座を登頂したあの登山家であり冒険家のReinhold Messnerラインホルトメスナー)です。
メスナーについて詳しくはこちら
  2006年の日経BPの記事はこちら

1984年、パキスタンのラワルピンディで偶然、私たちの隊の泊まるホテルに、同じようにカラコルム入山前の準備にやってきました。「同じように」といっても、彼ら(二人)は無酸素アルパインスタイルで、ガッシャーブルムI峰 (8068m)、 II峰 (8035m) の世界初の縦走に挑むものです。わたしたちは、学生中心に総勢11名でゆっくりサンゲマルマールという7000mの山の初登頂を目指すものでした(過去の記事はこちら)。
私たちが登頂して下山し、このホテルに戻ってきたときには、メスナーはとっくに8000m峰の縦走を成功させ、帰国されていたそうです。写真は、ホテルの庭でテントの点検をしているメスナーです。ニッピンのメスナーテントが手前にあります。これ今でも現役で販売されていますね。


メスナーの突然の登場に、私たちの学生の遠征隊メンバーは大騒ぎです。写真はメスナーにサインをみんなでもらっているところ。メスナーの左横背後にいるのが、学生時代の私。FunClimbクラブのN先輩は左に上半身はだかでサインをもらう順番を待っています。