風呂上がりに竹斎先生が「あ～う～」と話しかけてきたのだが
何を言わんとしてるか察するのも面倒で
返答を考えるのも早口言葉も面倒だったので
「あ”～う”～」とか返してたら
むしろいつもの対話より、竹斎先生
興奮状態に陥った
面白いので僕も動物のようになってみることにして
「あお～～ん」とか「がるるる」とか
そんな声を出しながら甘噛みをしたり、鼻先で顔を突っついたりしていたら
先生も更に興奮状態になって
「ぎゃっ」とか「きゃお～」みたいな声を沢山出した
動物がよく「鼻の上から眉間にかけてシワを寄せながら相手を威嚇するような」
そういう表情をしてバッタンバッタン暴れていた
その人相は、俗に言うところの可愛い赤ちゃんの表情なんかじゃなくて
僕を睨みながら、隙を見付けては何かをしかけてくるような...
「狩りをする時の表情」といったらよいだろうか
もし先生の手足が想い通りに動くなら
きっと殴られそうな感じで
親の僕でも、ちょっと恐かった
僕たちは動物なんだな、と思った
そのせいかわからないが
今晩は先生
かなりの興奮状態で眠ってくれない
