Rosa Guitarra

ギタリスト榊原長紀のブログです

KC@渋谷WastedTime

2010-03-20 | 参加ユニット『Kaolune Cafe』




べいびーぶーのみんなとか、あきのりくんとか

こないだいっしょにやったぴあののたまちゃんとか

みんなすごいとおもうよ

じぶんのなまえをかんばんにだしてひとまえにたってるひとたち





(KCというこの自分のバンドのことを書くと
僕はちょっと幼稚になってしまうかもしれない
けどこのバンドは自分の子供なのでしかたないのだ...)


僕は「サポート」っていう1歩下がった立ち位置で演奏することが多いから
そういった風当たりが少ない
その立ち位置で演奏するなら何処でももうほとんど緊張しない

でもこのKCは自分のバンドだから滅茶苦茶緊張するのだ

今日も緊張した...




何故、緊張するのかって

それは自分を全て注ぎ込んだ場所だからだろうな

この場所が転けたら、全てを失うかもしれない、
っていうようなプレシャーを感じるから

サポートだってちゃんとやるけど
自分のバンドは0から作り始めるとこから関わってるから
やっぱり純度が高い

純度の高い場所、
転けたら全てを失ってしまうかのように(本当はそんなこともないんだろうけど)
感じてしまう場所は
本当に普段しないような思いがけない緊張に襲われたり...



あぁぁ、僕はまだまだ未熟だなぁ...

でも、この緊張を克服してゆくのだ

今年50歳になったって、まだまだチャレンジなのだ

本当に自分が0から作り出した大切な場所で堂々と奏で切って
いつか大手を振って笑いたい
そして時を分かち合ってくれる聴き手の人達と手放しで笑い合いたい

青春ドラマのように今日の自分の緊張をいつまでも悔しがるバラさん(もしくは)さかき~
でありました




さて
自分のバンドであるKC

10年以上続けてきた間に
音に込めた想いの温度差から
かつてバンドだった形が崩れたり、また違うメンバーと組んだり
duoの形だった時代もある

かつてduoだった頃は
自分たちの音楽を表現するのに
リズム楽器などがいないと「足りない」と感じていた

昨年、ハーヤンフトちゃんというリズム体と巡り会い、感じ合い、試行錯誤しながらライブを重ねて
最後の方はお互いの軌道がずれてまたduoに戻った

でも
僕と矢野さんから生まれるミニマムな世界感のぎりぎり近くまで
彼らリズム体が寄れるだけ寄ってくれたおかげで幾つものことが観えたのです

そのことを肥やしにしてまた今年からしばらくduoでやってみようと思っている
今日は実はその第一回目のライブでした


自分の中では、この日まで
雑念を捨ててKCの仕込みをして
上手く言っても転けても
今日が終わったらあらためてduo宣言しようと思ってました


今日やってみていろんなこと思いました


duoだからサウンドを埋めなきゃならない
とか
リズム体が居ないから自分がきっちりリズムを出さなきゃいけない
とか
二人しか居ないんだから目立っちゃうから演奏を間違っちゃいけない
とか
人前に立つのだから、知らず知らずそういうプレッシャーが自分たちの中で膨らんで
気付いたらそれに押しつぶされそうになっている自分たちが居て..
気が付いたら手が冷たくなっていたり...
いろんな心配ごとに自分が支配されたけど

でも今日という日は、始まる前から終わった後もずっと
体中がぽかぽかしてた

だから自分たちは「心を開いていられたのかな」と思える

自分を注ぎ込んだかけがえのない場所だからこそ
失敗が恐くて心を閉じそうになっちゃう、
でもそうして心を武装して上手に演奏出来たとしてもそれは音楽じゃないんだ
なんて今更、気付きなおして頑張って開いて過ごした

まるで今、徒競走を駆け終わったばかりの1年生みたいな感覚



本気を出すと、人ってかっこわるいですね

だけどそれがとてもチャーミングでもあるんだと思える




今度は5月あたり
今日と同じ渋谷WastedTimeにまた出させていただこうと思ってます

日が決まったら告知させていただきます

今後もKCを暖かく見守ってやってください

いらしてくださった方
心からありがとうございました














そうそう...

今日,対バンになった最後に出たYo-Hendrixという
弾き語りの青年(30歳って言ってた)
僕はすご~く好きでした
リンクしたとこで聴けるけど,多分、生の方が何倍も良い

彼が奏で終わった直後
僕は思わず近寄って「良かったです」って話しかけた
その時彼は、奏でてる時の癖のある表情とはまるで違う、
幼い子供のような笑顔をみせた

帰り際にも少しだけ言葉を交わした

彼は
「最近,迷ってばかりなんです」って
僕がそんなこと訊ねてもいないのにそう言った

その時、上手い言葉が見付からなかったけど
帰りの車の中で思い当たった

迷ってるから良いんだよ
生きることに目を背けなければ、人は必ず迷いを感じるもの
迷ってるってことは
キミが目を背けてないってことだもの
それが音に全て表れてたからきっと届いて来たんだ

あぁ...
実際に会話してた時に思い付いて伝えられれば良かったのにな

渋谷の喧噪が大嫌いな僕
でも彼みたいな若者が居るなら、まんざらこの街も捨てたもんじゃないって
そんなふうにまで思えた

また会いたいな...









p.s


そうそう

楽器が重たく感じて、今は触ってなくても...
キミの心そのものは何にも変わらないよ

この間にきっと、キミの心にもっと近い
キミだけのもう一つ別の楽器を見付けられるよ


そうだな...


たとえば...


教会広場みたいなとこで
みんなの中に混じって歌うとするでしょ

恥ずかしいからってキミが一番後ろで歌ったとしても
大勢の歌声に混じっていても
その音(心)はきっと届くにきまってるんだもの


デッカイ東京タワーのネジが1本でもとれたら
ガタガタになっちゃうじゃない


ネジ1個の想いは、
夜空にライトアップされて綺麗に浮かび上がった
巨大な東京タワーの美しさの中にちゃんと存在しているのだ


そして、人って
耳を澄ますと、ちゃんとその想いを聴きとることが出来る生き物なんだもの














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