母の胸元に抱かれて向き合いながら寝ている
僕が小さい頃の記憶
それは暖かさが心地良く
眠っている母の鼻の穴を指で触っている
母が吐く息(二酸化炭素)が、僕の顔にかかるから
酸素が薄くなり少し呼吸しづらくなっている
母の息がかかるポイントから自分の顔を少しずらすと
新鮮な空気を吸うことが出来る
掛け布団の形を変形させて
母から吐き出される二酸化炭素の経路を遮断する
抱かれている暖かさを失わず
新鮮な酸素を取り入れる工夫をしていた...
あれは
いったい何歳くらいだったのだろう...
話し変わってウチの息子は相当寝相が悪く
大抵は畳に転がり出て寝てる
明け方ふと目が覚めると
今夜もゴロゴロ寝返りを打ちまくり掛け布団をはねのけている
ここのところさすがに寒いから、風邪引いちゃうなと思って
僕の布団に引き入れた
赤ちゃんの小さい身体はとても暖かくて
ぎゅぅ~っと抱きしめたくなるのだが
酸素が薄くなるとな...いけないよな...
なんて思って、ちょっと離れる 10センチくらい...
...あまり離れたくないし
15...センチ...くらい せいぜい
早朝5時頃
暗い寝室の中で
今、僕に抱かれてる息子の寝息を聴きながら
自分が母に抱かれて眠っていた小さかった頃のことを思い出している