Percの点を意識しながら
歌にまとわりつくようにGuitarを置く
体が固くならぬよう
次に置くビートの位置の、一切の心配事を捨て去り
ゆっくり息を吐くように奏でる
分解能は序々に細かくなってゆき
時間の流れが、ゆっくりに感じられ始める
一拍が長くなり、爪弾く右手はどんどん自由になってゆく
歌の言霊が、長く尾を引いたその直後、その左側に
fp(フォルテ.ピアノ)のオブリガードをひとつ差し込むと
すぐPercが、似た言葉で相づちを打ってくる
それに押されて、僕の音は右側に揺らめいて
そのあと、長い長い3秒間くらいは、左右に揺れ続ける
その間、一切、Bassの音は聞こえない
Bassは、Bass以外の会話を全て聞きながら
黙っているからなのだ
そのことに一瞬、思いが及んだ時
足の先から胸のあたりまで温かいものに包まれる
それらの者達に包まれながら
歌は静かに昇ってゆく
こんな時間が永遠に続いてほしいと願う思いが
一音も逃したくないという思いが
僕の姿勢を前屈みにしてゆく
気付けば、愛しいものを抱くように
顔が付くほどギターを抱え込んでいた
音の夢
温かな海
無限の自由
それらは虚像ではなく
この世に存在する
夢から覚めた ただのアホ二人
と
Kaoluneがこの写真の時に始めたブログ