Rosa Guitarra

ギタリスト榊原長紀のブログです

SP、太陽の雫ホールへ行くの巻

2014-05-27 | 参加ユニット『Silent Passion』(Tabula Rasaの前身)


2014/5/25/am10時
3人合流

岡山まで約640キロ
ノンストップで7時間以上

休憩挟み到着は多分18時くらい




リブラ ウーロンハイでは助手席担当だった僕
SPではなんとなく後部席担当になったもよう

ちょっと社長席な気分



下見&RHではあるものの
このメンツとしては初旅なわけですが
車中の「気」は至って穏やか
砕けた様子はまだ無いながら固さも無し

僕の知っている変態な大坪さんは
まだ猫を被っている様子

3人とも声の質が柔らかいので
会話になっても耳に優しい僕好みの空間になってます






10時半
早くも外の景観は緑の中

早く昼飯食べたい

本番日じゃないから僕は遠足気分で
全く緊張無しのご機嫌さん




10時50分
リブラで3日間足止めを食らった駿河湾沼津SAを通過


今思えば
あの時がリブラでの最後の旅だったことになる


人生の展開というのはタイミングだと思う

リブラが終わるタイミングにSP始動をリンクさせてくれたのは
中pのプロデュースといっていい


リブラは僕の出音の影響で
インスト音楽フィールドの中ではオーガニック&ヒーリング寄り
なユニットになっていたと思うが
和泉さん個人のファンの方たちは
もっと多くの即興性やアグレッシブな演奏を求めているのではないだろうか
と僕はずっと迷いながら全国を周っていた


たまたま和泉さんとの合奏の縁が巡って来たが
それまでの僕のスタンスといえば

音色や表情や空気感を一番に優先する僕にとっては
そこが崩れるくらいなら
アドリブなど全く無くても構わないくらいに考えていた

リブラでは僕なりに即興性に対しての努力をしたが
そのベクトル自体に常に自分としては無理を感じてもいた


和泉さんの胸を借りて全国を周れた幸運を感じつつ
寄り自分らしく居られるフィールドを模索していた




アランホールズワースやテリーボジオなどを
日本に呼んで興行していた経歴を持ち
和泉さんとも十余年の活動経緯を持つ中pの
現在までプロモートフィールドも
完璧にインスト音楽フィールドであり
しかも即興性がふんだんに内在するジャンルだ


リブラ脱退から急変化で
オーガニックミュージックを追及するSPの活動に転じる中

中p、僕、大坪氏
3人が考えるオーガニックミュージックはまだ微妙にズレがある


それをメールなどで意見交換すると
まるで違う価値観に感じてしまうが
実は根源的は共有出来ていることを僕は確信している


人生で3人が合流する以前からそれぞれが人として既に求め
出会わぬうちに無意識に共有していたもの



内面性の具現化や音を媒体としての内面の共有、等


それらを共有する事から自然培養的に生まれてくる
生きるための力、勇気、喜び


SP初旅の車中のこの平和な空気が
SPでオーガニックな音楽を追及する道を
既に明るく照らしている証明だと僕は感じていた








11時半


中pが「昼飯どうします?」


「久しぶりにそば吉野家行きたいなぁ」と僕


中p「じゃいつもの所に寄りますか」

中pと僕がやけにはしゃぐ


リブラで散々通った新東名掛川SAの
そば吉野家のモリ蕎麦のファンなのだ



キョトンとする大坪さんに僕は先輩風を吹かせながら説明する


説明しながら
自分がリブラに入り最初の頃
和泉さんと中pから説明してもらった記憶が蘇る


人生に於ける役処は巡る
邂逅への切なさと未来への期待を抱きながら








掛川から再出発




山の上に巨大な風車が10機以上並ぶ景観に
大坪正氏しきりにiPhoneのシャッターを切る様子



そうそう
僕もあの風車は散々撮ったなぁ






12時40分
出かける時は薄曇りだったのが今は晴れ渡る


車中には午後の閑気が満ちる


ポリッ…
ポリッ…

中pが眠気覚ましにナッツを噛む音だけが聞こえる


正君はペットボトルをオシャブリのように口元に当て赤ちゃん返りしているのか






12時50分
美合
名古屋まで50分




道はガラガラ
順調なる行程


今月だけで7000キロ運転したという豪腕ドライバー中pにとっては
東京~名古屋くらいは庭のようなものなのかもしれない


少し昼寝したくなってきた…








13時10分
新名神に入る


後ろからハーレー軍団近づく

北斗の拳的荒くれ者風である









バイカーにとって今日は絶好のツーリング日和なのだろう
気持良さそうに追い抜いて行った





「このあと通る四日市の辺りは撮影スポットとしてはなかなかですよ」
と中pが大坪さんに説明している


また記憶が蘇る
僕も以前説明してもらったなぁ
その時は
「この先はフォトジェニックなスポットですよ」
と英語で言われたのだった


なんで今日は日本語なのか…




間もなく中pお勧め四日市撮影スポット





撮影を始めた大坪氏の様子に
無関心を装いながらも
「ね、でしょ、ムフッ」と
ちょっと満足気にバックミラーに映る中pの目に
密かにウケている僕







四日市を撮りまくる大坪氏















そんな正君に追い討ちをかけて
次ぎなるオブジェが現れる


「えっ?あ~れは何ですか? 」」




中p
「長島温泉の遊園地です」


「こっ…これは…
凄…いですね…」と正君



タラ~リ... oo;







そしてSAにトイレ休憩に寄ると
北斗の拳たちも休憩していた
今日は彼らと抜きつ抜かれつの道連れになりそうだ





14時
旅路は順調
鈴鹿辺り

目的地まではまだ315キロ



14時5分
「この先 火災」の表示

起こったばかりの事故らしい





重症死亡事故にはなってないようで良かった





14時半
甲南
2台のキカイダーに追い抜かれる





14時35分
信楽、通過



車中観察に疲れたのでボンヤリ空を眺めてます



雲を見るだけで
幸せにも悲しみにも感じたりする

結局、自然は自分を映す鏡だということなんでしょうね



14時45分
大津
目的地まで225キロ
予定より早く着きそう


ほんの少し眠ったようだ
15時
桂川SA
目的地まで170キロ





15時15分
真っ直ぐ前に伸びた道はつい撮りたくなる






15時25分
山陽道に入る

前席のどちらかが
「ホワ~イ」とアクビをした


白っぽくて眠くなる西日だ

なんだかビールが飲みたくなる





15時45分
更に岡山方面へ分岐 あと145キロ



中pがいきなり
「お二人に質問なんですが
高いところは好きですか?」





「僕は高所恐怖症です」



...と
正君が俄然食いついて来た
「僕は結~っ構好きですね~(^o^)/」




「何なんですか?その質問の心は」



中p
「明石大橋のつり橋の一番高い所に昇るツアーがあるんですよ」




「うわぁ~...絶対無理」



正君
「うわぁはははっ!\(◎∋◎)/
いいっすねぇ~
昇りたいですねぇ~
日本でバンジージャンプ出来る所があるんですが行ってみたいんですよ僕
(・o・)」
そもそも巨大建造物が大好きなんですよね僕」



中p
「私、基本的に高いの興味無いんですが…(-.-)y-~~~
明石大橋のツアーだけはちょっと興味あるんですよ(・o・)」



と、僕を置いて二人は
高い所話に花を咲かせていた

四日市のくだりといい
この二人、巨大建造物的マニアか、高所快楽症か...

二人ともそれぞれにかなりのマニアック人間故に
ツボが合うと共謀してとんでもないことをしでかすかもしれません

恐ろしくも楽しみではあります







16時10分
加古川通過
目的地まで100キロ



16時半
龍野西SAで最後のトイレ休憩
この先
播磨から赤穂を通りながら目的地まで70キロ




やはり今日は北斗の拳軍団と道連れなのだった





北斗の拳たちは全員が1つのグループではないらしく
一足先に出発する荒くれ者には
まだ残っている荒くれ者が手を振って見送っていた

なかなか良い感じの荒くれ者たちでありました




さて再出発




これから訪ねる会場、太陽の雫は
キャパ40くらいのピアノ小ホールだと聞いてるのだが
近づくにつれ段々楽しみになってきました


16時50分
あと60キロ

さすが豪腕ドライバー中p
600キロ以上の7時間以上の移動距離を予定通りに遂行しています


16時55分
岡山県に入る
あと50キロ







17時20分
岡山ICを出る









18時
先にホテルにチェックイン

そして夕日の中
すぐに会場へ移動




土地勘が無いのでよくわからないのですが
ホテルから15分くらいだったか…
市街地から離れ、川沿いの道を行き
細い橋を渡り遂に会場着






着いてご挨拶を済ませるとすぐに音リハに突入

後になって気づけば写真も一枚も撮らずに
終始サウンドチェックに集中していました


置いてあったグランドピアノは小ぶりなサイズだったと思いますが
会場の響きはバランス良く鳴ってくれるので
ナチュラルな音場で音楽しやすい環境です


SPのRHだけではなく
朗読の一部分やフルートの方とも合わせることが出来ました
これで本番のイメージがしっかり掴めましたし
ここ岡山と連日の
神戸や岐阜での音場のイメージも掴めました


リハーサル終えた後にオーナーさんと食事してホテルに戻りました


中pも大坪さんもそれぞれ忙しかったみたいで
かなり睡眠不足らしいのであっさり解散


でも今日現場でのリハーサルやれたことで
いろんなものが見えたので本当に良かった


今日の下見&RHでの音出しを1つの山場に思って練習してきたので
今夜は自分に御褒美で ずっと禁酒していたのを解禁

ホテルで1人でビール飲んでます



今日は気分良く眠れそう


そして中pとまた企んでいる榊原長紀ソロプロジェクト
のテストレコーディングが今月後半に行うことになりそうです
その様子もまたレポします


では
おやすみなさい






。。。






2014/5/26


早朝5時に目が覚めてしまった…

外は雨





二度寝しようとしたが眠れず
諦めて起きることにした




チェックアウトの11時まで全てをゆっくりやることにした

ゆっくり湯船に浸かり
昨日1日で凝った筋肉を
時間をたっぷりかけてストレッチで解した

筋肉が解れ
滞っていた血流が復活するとスーッと寝てしまったようだ


10分ほどの短い時間だったが
凝ったまま何時間も眠るより余程熟睡出来た気がした




...昨日は全てが捗った気がする


本当のリハーサルをやれた気がする



本当のリハーサルというのは
僕流の考え方ではだが
そこに居る全ての人が開く方向に動き
ナチュラルに力を合わせる流れが生まれることを意味する


若い頃は
音を固めるのがリハーサルだと思っていた


音を固める準備はリハーサルの日だけではない
毎日の積み重ねなだけだ


リハーサルの時間の中では
各々が積み重ねた成果を最大限に発揮しそれを合わせ
善の大きな波動に高めてゆくために
自分も相手も開く方向に意識を集中する

開くことは
安心から生まれ
安心は
肯定からしか得られない


いくら理屈で正論だと主張しても
日々の中で否定を行っている人は
自らが自然開花出来ない
と自戒的に考える


自らを開くのに難儀をするから
自分にも他人にも「開け開けもっと開け」と要求が強まる

それは開いてるのではなく
こじ開けているだけなのだ


僕はそういう場所では何も語りたくない
ひたすら貝
になる




心身は繋がっている

身体を解せば自然と観えてくるのだろう






朝からオーガニック思考するうちに10時半



そろそろ支度し
早目にロビーに降りコーヒーを一杯飲むことにした




。。。





ロビーに降りると大坪さんが先にチェックアウトしていた


ロビーのソファーに座り
「昨日は何もかもが上手く行きましたね」と僕

大坪さん
「いや~僕はもう終始ヒヤヒヤで
もう死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ~って思ってました」



何だか朝イチから大坪さんが面白い感じになっている




「何で?
いろいろ確認出来たし
こちらの方達ともコミニュケートとれたし
バッチリだったじゃない?」



正君
「僕はやるって聞いてなかった曲の譜面を急に渡されたりして
もう僕はずっとドギマギでした僕は」




「全然そんなふうに見えなかったですけどね
クラシック曲初見で、あれだけなぞれば十分でしょ
まぁ、そうやってすぐ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ~ってなっちゃうから
大坪さんは面白くて好きですけどね」



正君
「さぁきばらさんがテキパキやってくれたから僕はもう本当に救われました
あれでさぁきばらさんが居なかったら
僕はそれこそもうホントに死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ~ってなってましたから
ウハハハハハ」


自虐ネタ的ギャグなのか
真面目にテンパったのか
よく解らない

朝から笑わせてもらい
間もなく中p合流



今日の中pのネクタイには「5150」が10個くらい書かれている

中pは必ずいつも自分の着用する服のあらゆる所に
「5150」という数字をラメペンなどで書き入れている

その数字の意味も書き入れている意味も教えず
書き入れてる、ってことだけを大坪さんに教え
朝からモヤモヤさせてみた




今日は岡山を経つ前に
オーナーさんが営むパン屋さんに寄ってくことになっている


「美味しいパンが焼き上がるから12時半頃に来てね」
とのこと

11時チェックアウトして時間があるのですぐ近くの岡山城を見に行った




途中
子供が乗るゴーカートみたいなのが走って来たので
3人でなりふり構わず激写




ゴーカートを激写する中pを盗撮





あれが岡山城ですか...

白壁じゃないんですね








?... 正君が何か見付けたようだ




「さぁきばらさん!さぁきばらさん!
僕をちょっと撮ってください」



「見て見て~
ほら生首~」



正君はこの3人の関係性の中で解放されつつあるようだ








中p
「さて左右どっち行きましょうかね」




僕「左に行っても美術館しかないみたいね
どうせ入らないから右行きましょうよ
『水辺のももくん』を見に行きましょうよ」






正君
「これは、水辺、のもも君、なんですかね?
水辺のも、も君なんですかね?」




「...水辺の、もも君、です」



正君
「やはりキジと犬猿を引き連れた桃太郎の銅像なんでしょうかね」
などと会話しながらもも君方面へ移動








そして到着したが




キジ犬猿は居らず



桃を高々と持ち上げた小便小僧であった…







これはもう僕らの知る桃太郎ではない
やはり正君の言う通り『のもも君』だったのだ





『のもも君』を寝ッ転がりながら激写していると中pの声
「今日のさかきぃはいつにも増して激写に熱が入ってますね」
そう言いながらレンズをこちらに向け近づいて来る



その中pにだけ撮らせてたまるかと
激写返しである








中pクールに
「ふっふっふ...
これ以上無い暇潰しだったと言えるな...」



僕「中p中p
この樹のとこで軽めのアー写撮ってくれませんか
どういうポーズ取ったらいいですかね」



即座にカメラマン中p
「じゃ、枝に沿わせるように腕を開いてみましょうか」



僕「こう?ですかね?」






中p
「いいでしょう
じゃ大坪さんも同じように」


こういったポーズをとることには
絶対照れまくっているであろう大坪氏を解す意味で
「一番エロいこと考えてみてください」と言ってみた



そう言われて撮られた正君がこれ





エロいこと考える集中が切れた正君がこれ








カタツムリ発見

昔は庭にも居たのにすっかり見なくなってしまったカタツムリ





何気にこちらを意識してるニャンコ









「大坪さん
またそこで生首やってくださいよ」



大坪氏「いや…ちょっとこれはさすがに…体が隠れないでしょ…」









Nice生首!大坪さん






「これシリーズ化しましょうよ
行く先々で撮ってはブログにアップしてくうちに
えらい人気コーナーになるかもしれませんよ
でライブに来たお客さんが
『生首やって~』みたいな黄色い声援が飛ぶようになって

大坪さんはライブでは必ず一回は
ピアノのとこで生首やるコーナーが出来るわけ」



正君
「いや…僕としてはもっと遠くから撮ってもらってですね
ほら…あれ…なんて言いましたっけ…探すやつ」



僕「ウォーリーを探せ?」



正君
「そうそう、それ!
遠くから撮って遠景の中にお溶け込ませて
『生首は何処に居るでしょう?』ってクイズ形式にして
撮影距離は毎回適宜変えてゆき
今回は難易度5とか次は難易度3とかして」




正攻法のアー写撮りより生首が性に合う正君であった



。。。。



さぁ
遊んだ遊んだ


パン屋さんに行こう
焼きたてパンが僕らを待ってる






写真アップが1日の限度数100枚を越えてしまったため
この先は今日の24時過ぎに写真アップしてまた更新しますね












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1 コメント

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のももくん (まき)
2014-05-27 21:21:05
長距離移動お疲れ様でした。
そして太陽の雫ホールで満足のいくRHだったようで何よりです。
長紀さん、禁酒されてたんですね。
でも、ご自分へのご褒美に解禁してしまうくらいRHが捗ったわけですね。

私、個人的には大坪さんが、かなりツボにハマりました(^。^)
面白い。今までにも何度かブログに登場されましたが
お逢いできるのが楽しみです。

岡山城をバックに桃を掲げる「のももくん」を激写中の長紀さんを中Pさんが撮影された写真はあるのでしょうか?見たい(笑)

たっぷり遊んだ3人の少年達がパン屋さんに向かう姿が目に浮かぶようです(^^)

や~読み応えありました。
え?まだ続きがあるんですか?
勘弁してください。また声をあげて笑ってしまいそうですから(笑)
楽しみにしてます(^。^)

なんとソロプロジェクト!!!
これは期待せずにはいられません!
どんな曲を!今からワクワクしています(*^^*)
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