Rosa Guitarra

ギタリスト榊原長紀のブログです

『月あかりコンサート』~人は悲しみの軌道を~  1

2016-05-19 | ギターの栄養



5/19 15:30

昨夜は敢えて徹夜をし、夜通し練習をして
今日はなるべく寝坊したかったのだが
夜まで眠るつもりが14時には起きてしまった




先日僕を妄想の昼寝に誘ったニンジン島のヤシの木は
10日程であっという間に巨木となり
一番高い場所の葉など
首長竜ブラキオサウルスが首を伸ばさないと届かないくらいになった

しかもニンジン島は地殻変動でその数を増やし
ニンジン諸島になっている







窓を開けると気持ち良い5月の風が入って来る

手入れされ、日に日に茂って行く木々の緑で満たされ
僕の仕事部屋の外はちょっとイングリッシュガーデンの様にも見える

昨日は暖かい陽だまりの中
こちらに気付かず猫が独り遊びをしていた









この場所はいつも風が吹いている気がする




そして土と木々に囲まれ
鳥の声がいつも聞こえる


人の気配は緩く穏やかで
車の音も遠くからしか聞こえて来ない




今年の始めに思い立って都心を離れ
この古い団地に越して来た


昭和の30年代の復興期に建ったこの団地の敷地内は
沢山の自然を施した贅沢な造りになっている


文明とかお金とか
そういった意味での贅沢は1つもないが
寧ろ最高の贅沢の中に暮らしている


陽射しと土と風の中で生きていると
それだけで満たされ
余分な富は必要なくなる

生きてる間は好きなギターをただただ弾き
音の中に真を増やすことを楽しみ
死期が迫れば静に逝くだけだと感じられるようになって来る


それは必ず、自分が放つ音に反映されるはずだが
どんな風に反映されるのかは自分では全く予測出来ない


日常生活を営む精神の部分とは別の
もっと深い場所が耕されているから

それはやはり同じように
精神の深い部分を使って行われる演奏時に信号が繋がり
その瞬間瞬間に始めて反映を体験出来るのだ



明後日 21日の本番中にどんな自分と遭遇するのか
楽しみに思っている




5/21
岡山「太陽の雫ホール」で行われる
『月あかりコンサート』に参加させて頂くことが決まったのは
昨年の後半だった




遠く見知らぬ地に生まれ育った方々との間に
音楽によってご縁が生まれ育つことを
今更ながら奇蹟のように感じるのだ





演奏は肉体に大きな負荷を掛ける行為だから
本番前などはシーズン前の野球選手の調整と似たようなものだと思う

力めば身体を痛めかねず
といって身体を庇いちょっと手を抜けば
すぐに音の中の言霊は薄れ2軍落ちする

未来の保身を優先し
今という瞬間を生きる手を抜けば
このご縁も生まれなかったかもしれない


音楽の次元を上げるべく努力することは
神の声を聞き正しく生きることそのものだといつも感じるのだ







僕はコンサート前日に岡山入りするため
今日19日の夜中…というか
明けて20日の午前0時過ぎ
岡山に向かって出発する




その前にもう一寝入り

Zzzz...




































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