Rosa Guitarra

ギタリスト榊原長紀のブログです

自分のための纏まってない徒然メモ

2018-02-12 | ギターの栄養


自分は多分
うっすらと共感覚を持っているのでは
と思う節がある


うっすらだけど
自分の奏でる音が色や温度に感じる

人の歌う声に色や温度を感じる



人間は皆そういう感覚があるのかと思っていたが
全く話しが通じない人も沢山居るみたいだから
僕が共感覚保持者なのではないかと
うっすらではあるが思い当たるのだ




。。。




若い頃の自分が
音楽でのプロを目指していろいろ楽器の訓練を重ねて来た中で

これは好き
これは好きではない
と選別しながら
現在の自分のスタイルや音楽性にまで辿り着く過程で
実は僕は音の色判断をしてきている


音の色判断て何?と思うかもしれないが
僕の好きな音の色は黄色と山吹色と夕焼け色の混在した色

それを感じる音楽には
音階やコード進行等関係なく一聴して好きになる
そして
自分もそういう色を音で描きたい

弦に指の当たる角度やら強さやら
試行錯誤し続けた結果今の音がある


山吹色と夕焼け色は
僕が思春期の頃から40代まで追い続けた
僕にとって一番に郷愁を感じ
サウダージを感じる色なのだ


。。。



プロであり続けたいと思いながらも
30代の頃からクリックを聴きながらの練習を一切止めた

それはクリックの上での演奏に
色を感じられなかったから

クリックの上でも色を感じられる人もいるだろうが
僕は感じられなかったので
音楽を続けてゆくエネルギーを失わないために
クリックを僕の音楽人生から排除したのです


クリックを離れ
その時々、瞬間瞬間の自分のテンポ感
テンポの揺らぎ
そういう存在にも色を感じてた


画家に例えるなら
どうしても油絵の具では出せない青色があるから
だから同じ青でも岩絵の具を使うようになった
みたいに
僕はエレキを捨て
アコースティックギターへ流れてゆき
その中でもガットに落ち着いた

これが僕の岩絵の具だったから



こんな風に
好きな色や温度、質感を感じながら
自分の音、自分の音楽を煎じ詰めて来て
今日
カナフでのライブで
自分の音の色が変わったことに気付いたのです


。。。


ずっと前から弾きたいのに
どんなに練習しても弾けないフレーズなんかがある

それは手のフォームが良くないからだと気付き
フォームの大改造に踏み切って
はや 20年余りが過ぎてしまった

フォームを修正すると
弾けるものが出て来る代わりに
感情表現も含め、今まできっちり弾き切れていたプレイの中で
弾けなくなってしまうものも出て来る

3歩進んで2歩下がり、を繰り返しているうちに
短気を起こしてしまうと
手は元のフォームに戻ってしまう

それを20年あまりの中で何度も繰り返して来て
もうホントに根気強く向き合わねば
自分のギター人生も寿命が来てしまう

今度ばかりは逃げないで向き合う決心をして
それからも、はや、2年程経つ

その混沌としたフォームの調整の中で
ジブリとディズニーを作った



録音物はパンチイン出来るから繫いで作れたが
実際のライブ演奏となると当然
通して弾ききらねばならないので
フォームのブレは即ミストーン、ミスタッチを生んでしまう

元のドタバタしたフォームに戻してしまえば
弾けるように戻って来るものもあるが…
でも
新しいフォームで新たに弾け始めているものは
また失ってしまう


もう
先へも後へも戻れない中で
最近
ただただ黙々と新しいフォームでにの練習をしていた自分は
自律神経を少し失調していたと思う


昨日のカナフでのライブも
演奏中フォームの迷いから演奏が止まってしまうのではないかと
本番を迎えることが怖くてしかたがなかったし
前夜は胸がシクシク痛んだ



そういう中で本番を迎え

あとはもう
どれだけピュアになれるかが勝負だと
集中するしかない中
(僕以外の人たちの生み出した)良いライブ内容のおかげで
僕はとても良い演奏を残すことが出来たのだ


良き演奏は
自分独りの力で生み出せるものではないことを
改めて諭され
そしてそんな中、同時に自分の「音の色」が
今までと変わったことに気付いたのだった


土や
風や
日差しの匂い

自分の音から感じられた

色は
今まで渋いグレーだったのが
今日は土の色をしていた

自分の音にそんな色を見たのは初めてだった



こういうようなドキドキするようなスピリチュアルな体験を
文書に残したいと思うが
的確に文章に残すには僕の文章力はあまりにも稚拙なので
こんなブログしか書けない

そこが焦れったくはあるが

新しいフォームで弾けるようになったものを
新しいフォームでまだ弾けないものがあるから、と
短気を起こして元のフォームに戻しそうになる時
今回はそれを止める何らかの力が働いて来るのを感じている

それを僕は、自分に都合良く、こう考えている


今回はフォームを修正することを強く粘り続けているから
音楽の神様が遂に僕を膝元に置いてくれた

そして今後は道を踏み誤らないように
音楽の神が導いてくれている

と…







何十年、真剣に弾き続けて来て尚
未だに余裕で弾くことが出来ない

いつも初心者のように本番での演奏に畏怖を感じている


余裕でニコニコしながら弾けるようになりたいと思い続けながら
何十年も経つが
いつまでも本番への畏怖を感じ続けていることこそ
音楽の神様がくれた最高の贈り物かもしれない...

ピュアという最大の贈り物















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