Rosa Guitarra

ギタリスト榊原長紀のブログです

1/8

2021-01-08 | ギターの栄養

am11時

今日も明日も明後日まで

良い天気








。。。

 

20時

 

私ね
ずっと長い間
このイエローのピックに




ガムテで滑り止めを巻いて
強く握ってバキバキに弾弦して来たんですけど




指弾きが上達するにつれ
指肉と爪ならではの温かい音色に触れるにつれ

このピックでバキバキ弾く音色が
プラスチカルでヒステリックで気持ち悪くなってたんですね
もうだいぶ何年も前から

ただ
改善策が見付からなかったので
ピックを使うこと自体が嫌になってましてね

昨年
ふと思い立って
一段柔らかいピックを購入して


試しにあ〜でもないこ〜でもないと使ってみてるうちに
こっちの方が爪の硬さに近いのか
良い気がして来まして

さらに

尖った部分を使わず丸い部分を使い
弦に当てる角度も調整することで
むしろ爪より気に入った音色かも
と思うくらいの音色を手に入れました





その代わり
丸い面を使うことで
握った指から出てるピックの長さが短くなり
弦に当たる面積も広くなったので
長年ピッキングして来た感覚が一旦崩れてしまったわけで
それを調整しながら脳味噌に覚え直させてるわけです





mosottoではほとんどメロラインを弾くので
この方法で臨んでます

丸い面を使った音色は暖かく膨よかで
強く弾かない場面では十分なサスティーンも得られるので
グリッサンドやハンマリングオン、プリングオフなどを
絡めた歌い方にも
かなり自由度が得られます

とにかくギターという楽器は減衰楽器なので
弾いた瞬間からただただ音量が減衰してゆくだけなので
持続音楽器が得意とするような歌い口をするのが
大変難しい

強く弾弦すればするほど
立ち上がりの音量は際立つが減衰も早まる

強い弾弦をすれば
持続音中に何かニュアンスを加えようとしても

あっという間に音が減衰してしまう

多分私は無意識のうちに
強く弾弦することによって得られる
エッジの効いた音色を捨てて
柔らかい弾弦によって得られる持続音の長さを
取ったのでしょうね

楽器音の減衰には
線香花火が消えた後
網膜に残った光の残層が徐々に消えて行くのと同じような
儚さと切なさがある

その儚さと切なさの中に
出来得る限り長い時間浸っていたいので
音量が緩く緩く減衰してゆく弾き方になったのでしょうね
多分

その儚さに浸ってる時間の中でだけ
過去に何処かで落として来た
自分自身の欠片の1ピースを
見付けることが出来るような気がしてるんでしょう...


だいぶもう
見付けて拾い集めた気がしますが
まだ見付かってないものも残ってる


そのうち体力の限界が来て私
楽器を降ろす時が来ますが


その時のために
日常の全ての事象を音楽のように感じる訓練というか
まぁ一種のイメジネーションの遊びのようなものですが
随分前からして来てるので
楽器を降ろしても多分
心中で音楽活動は続いてると思います

今、頬を撫でた風は
淡い茶褐色だとか
蒼ざめていたとか
短調だったとか長調だったとか
もっと複雑なテンションが入っていて
今の悲しく辛い風はコンディミ系だとか
妖しげな微風に吹かれたらリディアン♭7だとか

音を色に感じたり
心で感じたことを
音符や和音やテンションに置き換え感じたり
昔からいろいろ副次的な角度から感じるので
楽器を降ろしても
心中の何かしらの方法で音楽活動を続けられると思う

ただ楽器を降ろす前に
今のうちに
降ろした後にも感じ取るフォーカス機能が
スキルアップするように

イエローからオレンジのピックに持ち替えたのでしょうね

言い方を変えれば
現実に楽器を持っても降ろしても
音楽をしているという感覚を磨いてる
という言い方も出来ます

というか
人生は音楽だと
言ってしまうことも出来る

そして私の場合は、ですが
音楽も人生も
過去の何処かで落として来た忘れ物を
探す旅
なんでしょうかね...

それは神様しか知らないことでしょうが



まぁ
音楽のこと心のこと
を言語化しようとしても所詮限界があるので

独り語りもこの辺にしときます






















 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 1/7 | トップ | 1/9 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。