「未完成の完成」

ずっと以前から惹かれ続けていた、宮沢賢治の銀河鉄道の夜

子供が読むには難しいこの作品を、自分でアレンジして、音楽を付け
いつか、子供の前で、絵と音楽付きの読み聞かせをしてみたい
と思っていた

銀河鉄道は10年の歳月をかけて尚、未完成のまま
宮沢賢治は亡くなったという

その未完成の遺作に、自分なりの手を加えさせてもらう時間の中で
沢山の発見を貰った

それは、賢治があえて「未完成」という形をとり
読者の心中に完成を委ねることで、沢山のことを「生む」という
本当の意味では、これが「完成」ということだったのではないか、とさえ思うくらい...