Rosa Guitarra

ギタリスト榊原長紀のブログです

11/17

2020-11-17 | ギターの栄養


am4:30に目が覚めて
そこからずっとmosottoの練習





継続することをこだわり続けた私にとっての独奏は
過去から数十年の間に少しづつレパを増やし
亀のような速度ではあるがスキルも上がって行き
ここ最近では毎月1回ひばりカフェさんで
3時間以上ぶっ続けで弾くのを
もうかれこれ17回もやったので

さすがに自分の限界も観えたし
満点以上をの瞬間も何度も体験して
もうそろそろ卒業出来そうなのだ

自分が本能的に惹かれこだわるものというのは
人生においてその人に与えられた課題だと思うので
その中のメインの一つを卒業出来るということは
もういつ死んでも良い
ということとニアイコールなのである

とはいえ自ら命を断つような愚かなことは
微塵も思わないので
現実には

自然に寿命が尽きるまでは生きていることになる

生きているとしたら
この課題この領域に関しては
あとは余生

多変気が楽である

やってもよし

やらなくてもよし

やったことでの傲りも無く
やらないことでの後悔も無し



ただ
mosottoチャンネルでの大坪さん曲のメロを弾くのは
まだ7〜8割しか納得出来ていないのだ

猛練習しても
1日2日ではどうにもならない壁がある

それは
たった1音の中に込めなければならない想いの量が
まだ足りない

大坪さん曲が私に訴えて来るのだ

その訴えに応えるべく
大坪さん曲の中の或る1曲を1回弾くと
もうクタクタになる

それを騙し騙し数時間継続すると
遂には思考停止するまでにガス欠となる


シンプルでゆったりしたメロディなのに
1音の中に無限を詰め込もうとすれば
それは当然命を削るような行為になるのだろう

独奏もそうやって来て
やっと卒業間近にまで漕ぎ着けたのだから
mosotto曲も同じ道のりを行くしかない


am4:30
まだ空も暗い時に目が覚めて
そこからずっとmosottoの練習をして
クラクラした頭に今
明けたばかりの澄んだ空気は優しいのであった

 

今日はこれから長い1日が始まります


少し休んでまたmosottoの練習
午後には別仕事
夜には村田くんのRH

 

そんなこんなをしたためてるうちに
完全に夜が明け外が明るくなると
早速、雀食堂の開店







。。。

 

21時半
村田亮君とのRH終了


月日の経つのは早いもので
村田君とプロモーションで全国を周っていた頃から
音を合わせるのは彼曰く16年ぶりなんだそうですが

ほぼ全曲ファーストテイクを録音して
あっという間にRHは終了

プロモーションしてた頃は
もちろん本気で音に想いをぶつけてたから
そういうものは何十年経っても
自分の内部に在って風化しないのでしょうね

こういう例えも何ですが...
以前、高齢者施設に慰問演奏に頻繁に伺ってた時期があって
重度の認知の方ばかりの施設に伺った時のこと

ご挨拶しても話しかけても
何の反応もなさらなかった方が
童謡唱歌など演奏すると急に歌い出したりする
という現場に何度も遭遇しましたが

音楽で心が動いた記憶というのは
心の奥の方にきちんとしまわれていて
何かのスイッチさえ入ればいつでも表に出て来る

認知症などで現実の生活が困難になってるとしても
そのコントロール出来なくなっている領域の方が
浅い層に貯蔵された記憶なんだなと思うわけです

村田君との16年ぶりの音合わせが
16年の時の流れを全く全〜く感じなかったのは
音楽と人間の心の関係が
そういう仕組みになってるからだと確信しました

思いがけない発見とともにリハも順調に終わり
あとは本番までに
楽しみながら自分のプレイを煮詰めておきます









コメント
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