冬枯れの木々
飛行機雲
昨日からさざ波のように繰返し寄せては返す
遠い記憶から繋がっている淡い悲しみ
心中の情景と現実の風景を1つのキャンバスに写し取って
なるべく美しい絵にして今日は弾こうと考えた
ずっと隠ってヘッドホンと指先の微弱なものを追い続けているので
全く外モードにならないのだ
人前に出るにあたり元気なだけが誠実ではないだろう
むしろどっぷりインナートリップすれば
音での良いストーリーが示せる
本当に何でもないような日常的な事がきっかけで悲しみの波は打ち寄せ始まる
現在の誰も悪くない
そして過去は塗り替えられない
だから悲しみを感じながらそのままにしておく
無理に封印しようとしない方が良い
悲しみの記憶は
未来への寄りベターな道選びの指針なのだ
悲しみから遠ざかる道を悲しみの中で模索する
集合時間の小一時間前に会場近くのコインパーキングに停める
...人間というのは矛盾の中で生きている
好きも嫌いも混沌とした一つの中に在る
今悲しみをほんの少し和らげてくれる風景は
例えば今、目の前に見えている
家の二階に干されたショッキングピンクのバスタオルが
揺らぐ様だったりする
もしくは2週間ほど前にたまたまYouTubeで観た
小松政夫のギャグが頭を過ることに癒されたりする
遠い記憶とニンドスハッカッカヒジリキホッキョッキョは
1つのキャンバスに描き加えられ
今日のオーディエンスに届けられる
それが良いか悪いかは解らないが
どうせ矛盾の中の出来事なのだ
ありきたりよりは面白い音になるだろう
そういえば...
外国人と結婚するために渡航宣言をしていた友人は
予定日が過ぎても国内の風景の写真などSNSに載せている
行かなかったのだな…と想像した
行かなかったのだね。とも話しかけない
行かなかったじゃないか。とも責めない
詰まるところ人間
行ってもハッカッカ行かなくてもホッキョッキョ
ということだ
今日の僕は
今のところ完全に自分だけの内世界に生きている
この後会場入りしバンドメンバーと合流する
面白い彩を放った者だけがキャンバスに描き加えられる
そして会場入り
リハーサル
本番
&楽屋トーク
どれをとっても楽しい時間だった
音の呼応と対話
バランス
歌心
バックステージでのくだらないお喋り
終演し帰路につく頃には
あの寄せては返すさざ波も霧散していた
やはり音楽の浄化力は凄いものだと思った
これでまた明日から頑張れる
。。。
さて
ちょっと早いですが
これで僕の年内参加ライブは終了です
大地穂ちゃんのライヴ
足をお運び頂き
ありがとうございました
そしてこのチームを応援してくださった皆様
今年1年
ありがとうございました
この先は正月返上でアルバムを作ります
来年の早い時期にリリースする予定です
丹誠込めて作ってるのでお楽しみにね