構内フードコートの1テーブルと電源を占拠し
沼津支部オフィスを開設
PCを広げ
しきりに近況をアップしたり
道路状況を調べたり
海鮮弁当を食べたりと
2泊して3日目の朝を甲斐甲斐しく働いていた我々でしたが
今日こそは自宅の風呂と温かい布団を、との願い空しく
昨日より悪化した道路状況を知る事となり
和泉さんは遂に電車で帰ることを決意
タクシーで一番近い駅に向かい東海道線で帰ることとなった
am10時くらいにご挨拶をして別れる
大体いつもだが
「お疲れ様でした、じゃーね」
と言いながら別れ際に見せる和泉さんの表情が僕は好きだ
ふとこんな昔を思い出した
高校時代の友人で
かなりの書物を読破し
早熟かつ達観した物の見方をする友人が居た
彼とは散々よく遊んだ
喫茶店に入り浸ったり
真っ暗な部屋で音楽をヘッドフォン聴きしたり
潰れるほど飲酒したり
夏休みに深夜
鉄条網を乗り越え区営のプールに忍び込み
服のまま飛び込んで遊んだりもした
当時僕が音楽を生業にしたいことを話した時に
マイルスデイビスや芸能山代組や吉田拓郎などを聴かせてくれた
彼がその頃言っていたことで
妙に印象に残っていることがある
「人間には別れ際に振り返る奴と振り返らない奴がいる
お前は振り返るタイプだ」
そう語る彼本人は
かなりクールで達観した人間だと僕は感じていたが
実は彼も振り返るタイプだった
彼とはその後
くだらないことで喧嘩して会わなくなり
だいぶ経ったある日
彼から電話があり
「また会ったり遊んだりしないか」と言われた
一瞬考えたが
その喧嘩は激しかったことが頭を過り
気付くと「いや、もうごめんだ」と電話口で答えていた
「…そうか」と言って彼は静かに電話を切った
今思い返せば
あの電話で彼は
「別れ際に振り返ることをした」のだ
そして僕は振り返らなかった
臭いし身も蓋もない表現だが
振り返る奴は
寂しがりなのだ
僕の目に映っていたその当時の彼のクールも達観も
寂しさをマスキングするためにあった
農業をやりながら文章を書きたい
と言っていた彼だが
何十年後、風の噂に
僧侶になったことを知った
やはり…
仏の傍に遣えるのが
寂しさを払拭するのには一番良い方法だと気付いたからだと
僕はそう思った
僕は、思春期に自分が
この世の中で一番の寂しがりな人間だという自信を持っていたが
その後の人生で
僕よりずっと寂しがりな人間に何人も出会うことになる
彼らは必ず別れ際に振り返るし
その時
なんともいえない親しみを感じさせる表情をする
そんな話し...
夕べ一睡もしていないので僕は楽器車へ戻って仮眠することにした
日差しは強くカラカラに晴れてる
この日差しによって各所の積雪が溶けてくれて
今日の夕方くらいにはここを脱出したいものだが…
助手席の窓から差し込む直射日光の熱さに何度も目が覚めたが
通算2時間くらいは仮眠出来たようで
身体はだいぶ楽になった
目覚めてボンヤリしてると中pからメールが入る
NEXCO中日本としての道路状況報告は
今まで全く何も無いに等しい状態だったが
今日は初めて
「今日中になんとか復旧させたい」という意思表明があったらしい
しかし「今日中に必ずや復旧させます」ではないのだから
中Pいわく
多分今夜もここで3泊目を余儀なくされるだろう
長期戦になるでしょう
然らば
リブラの仮設事務所沼津支部の場所を手放したくない
(フードコートのただのテーブルなんですがね
電源も取れて窓際の位置にある
中Pとしては、このSA内でベストな場所、ということらしい)
それとジョギングをしたいので
無理じゃなければ事務所(笑)に戻ってくれませんか
とのこと
昨日はトイレ前のベンチで
(人が通るのでちょっと恥ずかしいけど)
腹筋を昼夜2回で通算1500回やったアスリート中Pは
この足止め状態の中
身体の内側から「オレを運動させろ~」という声が発せられているのだろう
身支度をして事務所(爆)に戻る
30分程前に和泉さんからは中pに電話があり
無事に自宅に戻られたようだ
良かった
ちょっと話してから中pは一旦車に戻ったが
少しすると本気のジョギング姿で事務所に舞い戻り
そして嬉しそうに走りに出掛けた
ということで
現在16時
わたくしは事務所番をしつつ
後記をこうして書いてます
FBやメールボックスに心配のコメントなど各方面から頂き
ありがとうございます
沢山頂いたので、簡易的で真に失礼ながら
まとめてここでお礼させてください
今夜もここで3泊目の夜を迎えそうです
まあ少し疲れてきましたが、ここはまだましです
山梨とか大変ですね
何も出来ませんが
早く少しでも良い展開になるよう祈ってます
また後で更新します