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最初はSAH

2000.11にくも膜下出血(SAH)発症。無事後遺症もなく生還。今興味あること:脳のこと,教育のこと,テニスのこと

海音寺潮五郎記念館の軌跡

2016-06-11 16:57:09 | 海音寺潮五郎
昨日は銀座で開催されていた明廣会書道展を見学してきました。

明廣会を主催されている小川みよ子氏は海音寺潮五郎記念館で、
書道講座を担当してくださっていて、
記念館主催の講演会が東京で開かれるようになって2年目の
2004年から記念館最後の30回講演会(2012年)まで
講師名と演題を書いてくださっていました。

今回の書展の案内に「併設 海音寺潮五郎記念館の軌跡」
と書いてあったので、何が展示されているのかと思ったら、
その講演会の案内の文字と講演会の写真でした。

藤原正彦氏、東郷隆氏、永井路子氏、半藤一利氏、北原亞以子氏、
原口泉氏、夢枕獏氏、磯田道史氏、林望氏、葉室麟氏。

今でも皆さんが聴きたくなる講師。

お話しなさった様子や話しが浮かんできて本当に懐かしくて
「海音寺潮五郎記念館」もいい仕事したなと自己満足に浸りました。
そしてビックリしたのは、記念館が解散した時、
財団の基本財産を寄付しましたが、
その目録を小川氏が書いてくださっていて、
展示してあったことです。

画像をクリックすればもう少し大きくなります。、
(あまりはっきりと撮れていなくてすみませんが…)

★鹿児島県立図書館に金一億円。

★世田谷の土地建物を鹿児島大学へ。

★那須の旧別荘を國學院大學へ。

★かごしま近代文学館に金一億円と著作権。

★そして金一億四千九百六十八万九千九百十六円を
 鹿児島県伊佐市に寄付しています。

寄贈する時に一緒に鹿児島に行きましたが、
こんなに細かく一切合切寄付して
財団法人海音寺潮五郎記念館は解散したのだと改めて感じました。

最近になって、世田谷の建物が鹿児島大学の宿泊施設となって
有用に使われていると連絡があったそうで、
寄付したものやお金が有用に使われていることは嬉しいことです。


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生まれ変わった海音寺潮五郎記念館

2015-06-13 16:24:39 | 海音寺潮五郎

財団法人:海音寺潮五郎記念館は2012.12に解散し、
世田谷区経堂にあった海音寺旧邸の建物は鹿児島大学に寄贈されましたが、
昨日、ほぼ改修された建物を、旧記念館関係の人たちで
見学させていただいてきました。

建物の外観は、1962年に建てられた当時のような(この時代流行っていた)
コンクリートの打ちっ放しのように仕上げられていました。
外柵の途中に新しい門扉がついて、庭からも入れるようになっていました。

古い建物なので心配してましたが、
木造部分は黒く耐火用の塗料で塗られて、
鉄コン部分は柱など補強して、耐震工事がなされていました。
サッシなども新しくピカピカになっていました。

左の写真は4月に木瓜や桃が庭に咲いている頃撮したもので、
庭も綺麗に刈られていましたが、今の季節ですから、
もうすっかり庭の雑草が伸びて、木々は伸び放題になっていました。
母が見たら、
「ちょっと庭の手入れをさせて下さい」
言いそうなほどでした。(仕方ないですね…)

中は、建て増し建て増しで迷路のようになっていたものが、
窓も大きく東西南北に開いて、ものすごく明るくなっていました。

用途は第一種住専地区で厳しい制限があり、
会館のように多くの人が出入りすることが出来ないので、
学生、教職員の東京宿泊施設ということになったそうです。
1階と2階に細かく仕切られた部屋やバス、トイレがいっぱいありました。

2階の記念館時代、会議室だったところと書斎再現されていたところなどは、全部広く繋がっていて、
会議室と多目的スペースとなっていました。

改修には予定をオーバーして1億円以上かかってしまったとか…。
まだ出来上がっていませんが、8月頃、開館するそうです。

見学した人たちは、皆ここで生まれたり、育ったり、住んでいたりした人たちですから、
感慨深げに見入っていました。
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海音寺潮五郎 未刊作品集

2013-07-30 15:46:10 | 海音寺潮五郎



(財)海音寺潮五郎記念館は、昨年暮れをもって解散しましたが、
最後の事業として取り組んでいた「海音寺潮五郎 未刊作品集」がようやく出来上がり、
これをもって、財団としてのすべてが終了いたしました。

この未刊作品集に収められている作品は、戦前、戦後まもなくの作品で、
雑誌、新聞などに発表されながら、書籍として刊行されていないものです。
記念館では、発表されたことが分かっていながら、原稿、切抜きがないため内容不明な作品を、
国会図書館や日本近代文学館などで調べて集めてきました。
ついに見つけられなかったものもあります。

本人が生前あえて刊行しなかった作品ですから、本人にとって不本意な作品もあるとは思いますが、
色々な雑誌に何度も再録されている、興味深い作品もあります。
これらの作品は、一般にはまず読むことが出来ません。
そこで、海音寺潮五郎を多くの方に、少しでも知っていただくために、活字として遺すことを、
記念館最後の事業としたわけです。

第1巻:
「仇討ごよみ」
「ままならず」
「空腹武士道」
「薩摩の月」
「慈善」
「蟻の塔」
「大唐一代男」
「運命の川」
「大島逸平」
「牢獄の英雄(大島逸平)」
「いつか夜は明ける」
第2巻:
「関の扉」
「火術伝来記」
「白雲の上」
「血にぬれた悲恋」
「霽れゆく霧」
「御醍院父子-薩南の恋」
「秋風道」
「めぐり逢い」
「三日月小僧」
「さんざ時雨」
「鳥も通わぬ」
「豪勇一代」
第3巻:
「いなずま」
「江戸のたそがれ」
「金(かね)」
「大義の道」
「日薩草子」
「浪人と花簪」
「薩摩士道記」
「因州ばなし」
「旗本愛怨記」
「生きる道」
「天に沖す」
第4巻:
「桐野利秋・第一部」
「桐野利秋・第二部」


市販はされていませんが、寄贈先の図書館で読むことが出来ます。
寄贈先のリストはブログ 海音寺潮五郎応援サイト~塵壺(ちりつぼ)~の次の記事に掲載されています。
興味のある方は、ぜひ問い合わせてみて下さい。
海音寺潮五郎 未刊作品集」 

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鹿児島へ行ってきました

2013-04-27 15:11:26 | 海音寺潮五郎

2013.4.25 南日本新聞クリック大画像
鹿児島に行ってきました。

海音寺潮五郎記念館は財団を解散し、残った基金
約一億五千万円を海音寺の故郷、伊佐市に、
一億円と著作権、原稿その他文学資料の多くを鹿児島市かごしま近代文学館に
一億円を鹿児島県立図書館に、
東京の旧宅土地を鹿児島大学に、
それぞれ寄贈しましたが、

今回、目録を渡して贈呈式(セレモニー)を行いました。

那須の別荘であった建物土地は國學院大學に既に寄贈されています。

財団設立が昭和54年12月で、昨年の末に解散でしたから33年間でしょうか?
長かったような短かったような…

寄贈先の方々が皆さん、
海音寺潮五郎の業績顕彰、文学振興、若手文学者育成などに、
このお金及び資料などを必ず役出たせますって言って下さいました。

これで良かったんだよね!と記念館を運営してきた皆で言い合いました。

豪傑みたいで、意外とはにかみ屋だった祖父が
「ちょっと大げさすぎるよ」と恥ずかしそうに微笑んでいる顔がが浮かびます。
第一日目


轟公園に立つ歌碑
 
疎開先の土地 
                    伊佐市に贈呈

大寺


一日目は海音寺の故郷、伊佐市大口に行って歌碑のある轟公園、
疎開先(すっかり変わって叔父たちも何処が何処やら分からず…
売地になっていた)を廻り、
市に目録を贈呈した後、祖父母と叔母の法要を大寺で行いました。
     
かごしま近代文学館                                    県立図書館書斎再現                                県に贈呈
二日目はかごしま近代文学館で挨拶した後、鹿児島市に贈呈(新聞記事の写真)
県立図書館を訪れて、今度は県に贈呈式。
県立図書館には、以前から海音寺潮五郎文庫がありましたが、
ここには那須の別荘の書斎を再現してあります。
            
       玉里文庫                                                                  福應寺

三日目は鹿児島大学に行き図書館で玉里文庫(島津久光及び玉里島津家の蔵書など)を
財団の理事だった鹿大名誉教授の原口泉先生に案内してもらった後、
焼酎発酵學教育研究所を見学、その後に贈呈式を行いました。

そして最後に私の父母の墓がある蒲生の福應寺行って墓参りをして帰ってきました。

区切りが付いた!って感じです。
ちょっと疲れました!<フゥッ>

 

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記念館講演会無事終了

2012-09-17 21:55:52 | 海音寺潮五郎
14日(土)海音寺潮五郎記念館最後の文化講演会が
東京渋谷の國學院大学渋谷キャンパスで行われました。
9月の中旬になれば、もう少し涼しいと思いましたが、まだまだ暑い日でした。
雨が降らないようにと祈っていましたが、こちらは無事叶いました。

今までこういった二人の方が壇上で話し合う形の講演会は無かったので、
この「海音寺文学を語る」という題について、
文芸評論家、縄田一男氏と直木賞作家、葉室麟氏が海音寺文学をどんな風に語るか
楽しみにしていましたが、どうもお二人と主催者側の打ち合わせが悪かったのか、
話が最後までうまくかみ合わず、残念でした。

でも、何となく話が堅くなって盛り上がらなくなってしまったので、
休憩後、縄田氏が西郷隆盛の物まねをして見せたりして
ちょっと面白かったです。

葉室麟氏は若い編集者に大変な人気で、
狭い舞台裏の楽屋ふうの部屋は先生にお会いしたいと言って集まった人々で満員。
朝、テレビで占いを見て一日が始まるなど、舞台上では見えなかった先生の気さくな人柄を
お茶出し係の人から聞いて、聴衆の皆さんにうまく伝わらず、
事前にもう少し用意すべきだったと感じました。

これは記念館誌にまとめるのは大変!<コマッた

 

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葉室 麟 講演会

2012-09-06 13:18:57 | 海音寺潮五郎
今年の海音寺潮五郎記念館の講演会は平成24年、第146回直木賞受賞作家、葉室麟氏です。
当ブログ管理人mayakoの祖父海音寺潮五郎の文業を顕彰する海音寺潮五郎記念館は、本年末で解散することになりました。文化講演会も今年で最後となります。
お近くにお住まいの方、歴史の好きな方もそうでない方も、ぜひぜひいらして下さい。
葉 室  麟  講演会 講師  葉室 麟 氏
           財団法人 海音寺潮五郎記念館

葉室麟氏は平成24年1月「蜩(ひぐらし)ノ記」で
第146回直木賞を受賞した九州出身・在住の作家で、
「地方にいると歴史の断面が見える」と語っています。
歴史・時代小説を専門とする文芸評論家縄田一男氏
が聞き手となってお尋ねし、葉室氏がそれに答える形で、76年前、九州出身で初めて直木賞を受賞し、生涯にわたって西郷隆盛らの史伝に取り組み、多くの小説作品を遺した海音寺潮五郎の文業を振り返ります。
9月の土曜の午後のひととき、お二方の海音寺潮五郎文学に寄せる思いを、ご一緒に伺いたいと存じます。
是非、ご来聴下さいますようご案内いたします。

 (写真提供 文藝春秋)
1951年、北九州市小倉生まれ、西南学院大学卒業、地方紙の記者を経て、50歳から創作活動に入る。2005年「乾山晩愁」で歴史文学賞、2007年「銀漢の賦」で松本清張賞受賞。「いのちなりけり」「秋月記」「花や散るらん」「恋しぐれ」で直木賞候補に挙げられた。近著には「無双の花」「散り椿」「柚は九年で」「霖雨」「千鳥舞う」等がある。
聞き手 縄田 一男 氏
日 時 9月15日(土)
    午後1時30分   開場
    午後2時       開会
    午後4時       閉会
会 場 國學院大学渋谷キャンパス
    百年記念館4階 記念講堂
住 所 〒150-8840 東京都渋谷区東4-10-28
講 師 葉室  麟  氏
聞き手 縄田 一男 氏
演 題 「海音寺文学を語る」
参加費 無料
申込み 住所、氏名、人数、
    連絡先(TEL&FAX番号)を明記の上、
    往復はがき、FAXでお申込みください。
 (先着順にご連絡いたします)
宛 先 〒156-0052
    東京都世田谷区経堂2-12-9
      海音寺潮五郎記念館
FAX   03-3426-5145
TEL   03-3429-1338
1958年東京生まれ、専修大学大学院博士課程修了。1991年、「時代小説の読みどころ」(中村星湖賞)1995年「捕物帖系譜」(大衆文学賞)を刊行、」他に「武蔵」「日経時代小説時評」などがある。時代小説文庫版の解説、アンソロジーの編纂等多数。 (写真提供 文藝春秋)
会場へのアクセスアクセス

渋谷駅(JR山手線、地下鉄、井の頭線、東急線)から
    徒歩約13分
渋谷駅(JR埼京線ー新南口)から徒歩約10分
渋谷駅東口バスターミナル
  54番乗り場 日赤医療センター行
  「國學院大学前」下車

 

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林望 講演会

2011-10-09 09:58:24 | 海音寺潮五郎
昨日、東京神保町の日本教育会館で、
毎年行われる海音寺潮五郎記念館主催の文化講演会が開催されました。
今年は作家で日本文学者でもある林望先生の講演。
演題は「源氏物語を読む、とはどういう営為か」でした。
リンボウ先生の本は本当に読みやすく面白いけど、
源氏物語はグジグジとした高貴な社会の恋愛小説。
私は高校の古典で習っただけで、
大っ嫌いで読む気もしないと思ってました。
だから、今回の講演会は退屈で眠くなっちゃうだろうけど、頑張って聴こうなんて思っていたのです。

ところがところが、素晴らしく面白い講演でした。

源氏物語は平安時代の中流貴族の間だけで広まった流行話で、
(読まれたのではなく、語られたもの)
源氏物語を知っていたのはほんの少数の人たち。
そしてその後も、読み継がれてきたものの読者はずっと一握りの人々でした。
現代がこれまでで一番たくさんの人々に読まれているのだということです。

何故、読み継がれ、現代も多くの人が読むかといえば、
そこに書かれていることは、人が生きていれば誰もが経験する喜び、悲しみ、苦しみなど、
自分自身を投影できる名作だからというお話でした。
省略が多く、難しいようだけど、当時の中流貴族の人たちには常識的なことだから省略されているので、
その常識を知って読めば、楽しく読めるものだそうです。

原文を見ながら、先生の現代語訳を読み聞かせて頂いて、
さらに解説を付けて頂くと、
人間の心を描いている本当に面白い小説を読んでいる気分にさせて頂いて、
私でも先生の現代語訳は読めるのではないかという気分になりました。

いらして下さった皆さんも
「とても面白い話で、よかった」
と言って下さる方が多く、嬉しいことでした。

最後に先生に花束をお贈りしたのは我が娘(娘の曾祖父海音寺潮五郎の写真の前で)!
さらに嬉しいことでした。

 

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叔母の四十九日と納骨

2011-08-01 15:38:13 | 海音寺潮五郎

昨日は、6月19日に亡くなった叔母の四十九日法要と納骨が行われました。
叔母は父母(私の祖父母)と一緒の墓に葬られました。
大好きだった
お父ちゃんとお母ちゃんにこちらのことを報告していることでしょう!
7月末日というのに涼しく、何とか雨も降らず、納骨も無事終わりました。
お経を聴いて、焼香をして、「あっ、蚊よけを忘れた!」
と気づき、覚悟して外に出ましたが、蚊に弱い私もわずか一カ所刺されただけですみました。

その後、みんなで叔母とよく行った赤坂の四川飯店でお食事しました。
お酒が大好きだった叔母はグラスの中で
「どう?今日の料理は?」と見ているだけでした。

ジャガイモと高菜の和え物、海老とメロンのクリーム煮(メロンに弱い娘は食べられなかったけど私は好きでした)
鯉の丸揚げ、中華らしいサツマイモの上に大根のオウムの乗った細工と
共に出てきた酢の入っていない酢豚みたいなお料理はお肉が柔らかくて美味しかった。
このほかにも、四川飯店の大のお得意さんだった叔母のためにとても美味しい料理が次々出て、
おなかいっぱい食べてしまいました。
ありがとう明ちゃん!



 

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日本史探訪 海音寺潮五郎

2011-05-03 11:29:31 | 海音寺潮五郎

歴史解説番組は、今でも人気があるが、
1970年4月~76年3月にNHKで放映された「日本史探訪」は、
著名な作家や評論家が、インタビューや対談という形でなく、
自由に持論を述べるという独特な番組構成で、大変評判になった番組です。
松本清張、司馬遼太郎、大佛次郎その他、角川書店から本になって出版されているので
それ(一部ですが…)を見るともう出演者の豪華さにびっくりします。
その中で最も多く出演しているのが、海音寺潮五郎です。

そのころビデオの主流は何と言っても、ソニーのベータ。
記念館に叔父が撮った海音寺のテレビ番組のビデオテープがほんの数本ですが、おいてありました。
ベータのビデオデッキがないので何が入っているかよく分からなかったのですが、
テープはどんどん劣化してしまうので、保存は難しい。
我が娘は名前も付けてもらって「すご~くおっきい人だった」と自分の曾祖父をわずかに覚えているが、
息子が生まれたときはすでに亡くなっていたので写真を見るだけで、動く姿を見たことがない。
何とか再生して、DVDにして、保存したいと前々から思っていました。
もちろん、記念館にも保存しなければなりません。

ネットで見ると、ベータのテープをDVDにしてくれる店はたくさんある。
でも、大事なテープを送ってDVDにしてもらうのは心配だ。
何が入っているかもよく分からないものだし、
劣化していてテープを再生したら切れてしまうかもしれないし…

信用できそうなちゃんとした店に持っていって再生して見せてもらった上で、
DVDにしてもらえるところはないかと探していると、東京に店舗がある業者を見つけました、
ところが、「初めての人に」いうページを読むと、なんと!
「テレビ番組の録画は著作権の問題があるので、例え本人が映っているものでもDVDにダビングできません」と書いてあった。
そうかっ!番組は制作会社に権利があるから、会社に頼んでダビングすることは出来ないのだ。
だったらどうすればいいのだろう???

これはNHKアーカイブにでも連絡してDVDにしてもらおうかと思いました。
でも、「日本史探訪」だけでなく他のものも入っていそうだし、う~~ん???
自分の家で保存のために自分でDVDに入れることは問題ないはず。
そうだっ!ベータを再生できる中古デッキを買って自分でダビングすればいいんだ!

そこでまた調べてみると、ベータを再生できるデッキはそんなに高くはない!
よしっ!とばかり、一昨日秋葉原に行って買ってきて、再生してみました。

何だか全く分からない番組も入っていましたが、
非常に面白い番組も入っていました。
「日本史探訪」「新・日本史探訪」「ダグラス・マッカーサー」「話題の窓~文学のふるさと~大口市~二本の銀杏」等です。

「日本史探訪」は蒲生氏郷について、海音寺潮五郎が一人で語っている回の録画でした。
これは、話としてもとても面白いものでした。

「新・日本史探訪」は、2本あって、
一つは天狗党についてで歴史学者 奈良本辰也氏と
もう一つは元寇について歴史学者 旗田 巍氏と語っているものでした。
元寇のほうは、残念ながら最後が少し切れていました。

「話題の窓~文学のふるさと~大口市~二本の銀杏」は、
NHK鹿児島が制作して、1982.1.30に放映したものです。
海音寺潮五郎の死後ですね。

面白かったのは、毎日放送が制作した「ダグラス・マッカーサー」という番組です。
マッカーサーの生涯をドキュメンタリーで綴ってあるのですが、
途中、色々な人がマッカーサーについて語ります。
海音寺潮五郎も2回登場して語るのですが、面白い話でした。
番組としても、海音寺のコメントも両方とても興味深いものでした。

連休、何もないなぁ~と思っていたけど、これはかなり面白いことでした。

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鹿児島・熊本旅行

2011-04-02 17:48:10 | 海音寺潮五郎
行ってきました!鹿児島、熊本。
大震災後、自粛ムードで色々なことが行われずに旅行も止める人が多い中、
母の3回忌でもあるし、父母の墓前に息子の大学卒業を報告したくて行ってきました。

3月29日。天気は上々。一日目は、東京8:59発、“のぞみ”でまず新大阪。
東海道はやはり景色が良く、「今はやまなか、今ははま~♪」の歌どおり。
頭に雪を被った正統派富士山。久しぶりに見ました。
11:26新大阪着。お弁当を選んだりして、時間をつぶして
11:59九州新幹線“さくら”に乗り込みました。
車幅が同じで、両側2列ですから、グリーン車みたいでゆったり。
お弁当を食べたら眠くなって一寝入り。
もう、九州です。14:25に小倉に着いたら雨が降っていて、
博多は土砂降りでした。
熊本では大部分のお客さんがおりました。
やはりまだ、大阪から鹿児島まで新幹線で行く人は少ないんですね。
八代からはトンネルばかり。
最終停車駅川内(九電の原発がある)を過ぎ、
16:13ついに鹿児島中央駅に到着。雨は降っていませんでした。
駅前にビックカメラがあったので、単1乾電池はないかと思ったら、
一つもありませんでした。

城山観光ホテルはなぜか、素敵な広い部屋で翌朝カーテンを開けたら桜島がきれいにみえました。
ただのツインで申し込んであったのに、すごく得した感じ!
かごしま近代文学館のリニューアルオープンの式典は、時節柄控えめにされたということでしたが、
市長、教育長その他挨拶もしっかりあって、テレビ局、新聞社もたくさん取材に来ていました。

海音寺潮五郎の書斎もそのままに再現されていて、嬉しかったです。
館内を見学させてもらった後、レンタカーで、蒲生にある父母の墓参りをして、熊本に行きました。



最後の31日は息子と別行動で、私一人で市電とタクシーをつかって、
熊本城、旧細川刑部邸、水前寺公園を見学してきました。
熊本城の石垣、武者返しはその高さに圧倒されました。
桜もきれいに咲いていて歩くと汗ばむほどでした。
充実した楽しい旅行でした。



      熊本城                                   水前寺公園

 

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続・海音寺潮五郎の幻の著作

2011-02-08 20:54:45 | 海音寺潮五郎



今日は東京の駒場にある日本近代文学館に行きました。
旧前田公爵邸が建つ駒場公園の中にあります。
雑誌など充実していますが、意外と利用者は少なく、
昼頃行って、広い閲覧室は私一人。
ゆっくりと探せました。
今日の成果は、

① 「霧の街」(きりのまち)昭和15.7 富士 大日本雄辯會講談社(現・講談社)

② 「桜井の白百合」(さくらいのしらゆり)昭和10.7 少女倶楽部 大日本雄辯會講談社(現・講談社)

③「娘煙華師」(むすめはなびし)昭和14.9 少女の友 実業之日本社

少女雑誌などに書いていたのは知っていましたが、
当時の少女は、こんな時代小説も読んでいたのですね。

「桜井の白百合」は蛤御門の戦いに敗れた長州の若い武士が、
若い娘に真木和泉守が、死にあたって中山大納言宛に
薩長連合して一路勤王倒幕に進むべき、大秘策書きしるした文を託し、
若い娘、百合が幕府方の警備をかいくぐり、無事届ける話。

今は歴女なんていって、歴史は趣味の世界になりつつありますが、
昭和15年頃は、若い人もこんな話を読んで、楽しみながら、
今より自然に歴史を知っていけたのでしょうね。

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海音寺潮五郎の幻の著作

2011-02-04 11:17:05 | 海音寺潮五郎

昨日も国会図書館に行って海音寺潮五郎の幻の著作を探してきました。
収穫は次の4作品です。

①「空腹武士道」(すきばらぶしどう)昭和11.11 キング 増刊号 大日本雄辯會講談社(現・講談社)
②「利家と山伏」(としいえとやまぶし) 昭和14.4 キング 増刊号 大日本雄辯會講談社(現・講談社)
③「狐妖太平噺」(こようたいへいばなし)昭和10.3 日の出 4巻3号 新潮社
④「日蔭草紙」 (ひかげぞうし)昭和14.12 日の出 8巻12号 新潮社

まだ見つけられそうですが、今週はもう暇がないので、また来週にでも行こうと思ってます。

夢中になって調べていたら遅くなってしまって、あわてて汗をかきかき、走って(もう走るのも大丈夫だと分かりました)
帰ってきたらもう6時15分。夫も帰ってました。
急いで夕飯の支度をして、階下に住む義母のところに持っていったら、
床に座り込んでいたので、寒くて床暖房に直接当たっているのかと思って
「お義母さん、どうしたの?」
って言ったら、
「立てなくなったので、Mさん(私のこと)がくるのを待っていたの」
と言うので、あわてて手伝って立たせました。
足が弱ってきているので、前にも何度か立てなくなって、座り込んでいることがありましたが、
何せ91才ですから、ここのところ、そのほかにも色々老化現象で、危なくなってきています。
難しくなってきました。




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国会図書館

2011-02-02 20:54:20 | 海音寺潮五郎



今日は国会図書館に行って来ました。
国会図書館は国会議事堂の隣にあります。

海音寺潮五郎の著作で雑誌などに発表されたことは分かっているけど、
本になっていないものの一部が記念館でも把握できていないので一生懸命探しています。
ネットや、出版社(現在も続いている)などで、いくつかは集められたのですが、
まだ、分からないものがたくさんあります。
国会図書館は日本国内で出版されたすべての出版物を収集・保存する日本唯一の法定納本図書館ですから、
きっと、たくさん集められると思って行ったのですが、やはり、古い雑誌はないものも多いし、
インターネットで検索したら(どこからでも所蔵本が検索できる)ありそうだったのに
ほしい号が欠号になっていたりして、なかなか見つかりませんでした。
今日はもう収穫なしかと思ったら、昭和12年、13年のオール讀物に発表した
「義賊奇談 慈善」と「支那秘史 大唐一代男」が見つかってコピーできました。
古い雑誌はマイクロ資料になっていて慣れると探しやすいようになっています。

まだ読んでいませんが、「義賊奇談 慈善」は「タイガーマスク…伊達直人」のような話でしょうか?
楽しみです。明日も国会図書館に探しに行こうと思ってます。

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磯田道史講演会無事終了

2010-10-24 17:31:16 | 海音寺潮五郎
磯田道史氏講演会

「龍馬は誰が殺させたか?」
昨日、海音寺潮五郎記念館文化講演会は無事終了しました。



本当に興味深い、わかりやすいお話でした。

お聴き逃しになった方々、残念でした。

12月に氏の著書「武士の家計簿」が映画になって上映されるし、

それがとても興味深い話なので、その話を期待していたら、

「龍馬は誰が殺させたか?」という演題を示され、ちょっと拍子抜けだと思っていたら、

このNHKの大河ドラマにぴったりの話を、氏のしっかりとした史料取材と分析のもと、

論理を展開され、「なるほど、なるほど」の連続でした。



龍馬暗殺には諸説があって、新撰組がやったという説、その他もあるが、

一般的に薩摩が龍馬殺しの内幕だと思う人が多い。

氏は、会津藩公用方手代木勝任指示のもと、

手代木の弟、見廻り組組頭佐々木只三郎以下数名が龍馬を殺した、

それを京都守護職、会津藩松平容保も知っていたはずだという説を

史料をもとに分析してとてもわかりやすく説明してくれました。

龍馬は何故こんなに人気があるのかという質問に、

坂本家は禄の何倍も商売で儲けている家で金持ち坊ちゃんだったこと、

乙女姉(170㎝以上、100㎏以上あったとか)を初めとして女性の強い家であったこと、

手紙を多数出しているが、当時の武士の常識を破った、

いきなり要件を書く、まるで現代のメールのようであったこと、

それら全てが現代人にぴったりのわかりやすい人だったためだと思うと語られ、



それらをよくわかってかっこよさを強調して書く司馬遼太郎文学のお陰でもあると説明されました。



海音寺文学と司馬文学の違いも、

海音寺潮五郎は、愚直なまでにその人そのままを史料に基づいて書くが、

司馬遼太郎は同じく史料に基づいて書くがかっこいいところや面白いところを上手に描き、

格好悪いところや悪事などは描かず面白い歴史を書いている。

どちらも、これからも読み継がれる文学だ(海音寺潮五郎記念館主催の講演会ですから〈笑〉)

と話されました。

磯田氏はまだ39才だそうです。

これからもきっとご活躍されていくことでしょう!。



ご来場の方々ありがとうございました!
コメント (3)
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『磯田道史 講演会』のお知らせ

2010-09-23 21:20:48 | 海音寺潮五郎
今日は秋分の日。一気に寒くなりました。
この変化に身体が順応するのはかなり難しい。
気をつけなければいけません。

さて、今年の 海音寺潮五郎記念館の文化講演会の講師は、磯田道史氏です。
記念館講演会はここのところ毎年12月に開催しておりましたが、今年は10月です。
お間違いなく
お近くにお住まいの方、是非ご来場ください


ある日、神田の古本屋で見つけた古文書は、筆まめな武士の日誌と家計簿でした。
磯田氏はそこから、かつての日常生活を読み取り、暮らしの基本に立った独自の歴史観を展開しました。
その成果「武士の家計簿」は新潮ドキュメント賞を受賞、映画化(森田芳光監督)され、
本年暮れに上映されます。また、氏は「この人、その言葉」を朝日新聞」土曜特集に連載しています。

磯田 道史 氏

1970年生まれ。慶應義塾大学史学科、同大学院文学研究科卒業。茨城大学人文学部準教授。国際日本文化研究センター国内客員教員準教授。日本社会経済史専攻。2003年「武士の家計簿」を新潮社より刊行。「近世大名家臣団の社会構造」で博士(史学)。著書に「殿様の通信簿」「江戸備忘録」(いずれも朝日新聞出版「龍馬史)(文藝春秋ー近刊)などがある。本年2月、15回NHK関東甲信越地域放送文化賞受賞。




会場

               

             記


日時  10月23日(土)         
開場   午後 1時30分           
開会   午後 2時
 (午後4時 閉会)
場所  天王洲アイル (東京モノレール,りんかい線)(JAL ビル)WING HALL
講師  磯田 道史氏
演題  「龍馬は誰が殺させたのか」
参加料 無料(先着150人)    
申し込み方法  往復ハガキ又はFAXで氏名、連絡先、人数を明記の上、下記記念館までお申し込み下さい。
電話での受付は致しません。



海音寺潮五郎記念館
〒156-0052
東京都世田谷区経堂2-12-9
TEL : 03-3429-1338
FAX : 03-3426-5145




財団法人海音寺潮五郎記念館は故 海音寺潮五郎(1901-1977、歴史文学作家、「天と地と」「平将門」「二本の銀杏」「風と雲と虹と」「西郷隆盛」等がある)の文業を記念して、その旧宅を記念館として設置し、資料の整理・公開を行う他、研究会・講演会の開催などの文化事業、歴史研究の助成などを行っています。

 

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