では、よく知られている「保元物語」や「平治物語」と
「新古典大系」所収のものとの違いを少し書き出して見たいと思います。
あまり書くとネタバレが過ぎて興味がうせると思うので少しだけ書きます。
保元物語
鎧の話
一般的に知られている内容
合戦の前、為義が嫡子義朝が敵になったが「嫡子」だから
「源太が産衣」を送り届けるという内容がある。
「新古典大系」
一切上記のような内容は記されていない。
ただし、代々伝わる鎧の名前の列記した記述はあるが
「源太が産衣」は特別扱いされていない
為朝の蔵人の件
一般的に知られている内容
左大臣が為朝を蔵人にするのを為朝が断る話がある
「新古典大系」
そのような記事はなし
清盛・義朝の動員力
一般的に知られている内容
清盛600騎、義朝1000騎、義康100騎(本によってちがう)
「新古典大系」
清盛600騎、義朝250騎、義康100騎
実際には「兵範記」(当時の公家の日記))に書かれている
清盛300騎、義朝200騎、義康100騎が妥当だと思われる。
成立年代が新しい本ほど義朝の動員力が大きく書かれている傾向に
あるのではないかと思われます。
なお、「新日本古典大系」に所収されている元本は
国立公文書館内閣文庫蔵半井本
です。
「新古典大系」所収のものとの違いを少し書き出して見たいと思います。
あまり書くとネタバレが過ぎて興味がうせると思うので少しだけ書きます。
保元物語
鎧の話
一般的に知られている内容
合戦の前、為義が嫡子義朝が敵になったが「嫡子」だから
「源太が産衣」を送り届けるという内容がある。
「新古典大系」
一切上記のような内容は記されていない。
ただし、代々伝わる鎧の名前の列記した記述はあるが
「源太が産衣」は特別扱いされていない
為朝の蔵人の件
一般的に知られている内容
左大臣が為朝を蔵人にするのを為朝が断る話がある
「新古典大系」
そのような記事はなし
清盛・義朝の動員力
一般的に知られている内容
清盛600騎、義朝1000騎、義康100騎(本によってちがう)
「新古典大系」
清盛600騎、義朝250騎、義康100騎
実際には「兵範記」(当時の公家の日記))に書かれている
清盛300騎、義朝200騎、義康100騎が妥当だと思われる。
成立年代が新しい本ほど義朝の動員力が大きく書かれている傾向に
あるのではないかと思われます。
なお、「新日本古典大系」に所収されている元本は
国立公文書館内閣文庫蔵半井本
です。