空耳、ではなく

昔から男の人の低音が聞き取りにくい。耳が悪いのかなあとも思うが聴力検査などはしっかりと分かるのでそういう訳ではなく、多分男の人の低音だけが聞こえにくいのだ。



低いのと早口が重なるとさらに聞こえづらい。以前いた上司の男性は凄く早口で、まあ早口の他にも喋り方に癖があったのたが、とても聞きづらく、ちょっと何言っているのか分からない、と思う時も多々あった。一度だけならともかく何度も聞き返すのも失礼なので微笑で誤魔化す事もよくやった。



現在の上司もちょっと早口で、一瞬何の事を言っているのか分からない時がある。話し方もそうなのだが唐突にあまり説明がなく話し出すので頭の中でくるくると何のこと言ってんだろう？と検索機能が必死で働く。私の頭の回転が遅いからなのか理解力が悪いのだろうか、とちょっと不安な気持ちでいたが、ある日同僚2人と話をしていて、係長の言葉は聞き取りにくい、という話題になり、ああ私だけじゃなかったんだ皆んなヒアリングに苦労してたんだな、とちょっと安心？した。



ここ数年だが耳だけでなく視覚でも見間違い、というか視力的には文字が見えているのに勝手に違う時に脳で変換されていて、ぎょ、っとする時がある。電車の中で吊り広告などをぼけーっと見ていて、その中の一字が違う字に勝手に読み間違えて、それが絶妙におかしく心の中でひとり可笑しくなるやら呆れるやら、というかんじてある。結構可笑しい読み間違えなので、覚えていてネタにしようかと常々思っているのだが、一瞬の事なのですぐ忘れてしまう。



まあどちらも老化現象なのかもしれない。