子供にお金が掛からなくなってからほとんどお金の管理をしていない。もともと家計簿は付けていないが、結婚してから子供にお金が掛かるまでは何にいくら掛かるとか掛かったとかおおむね把握していたし、収入から貯金や住宅ローンやその他毎月絶対に掛かるお金はきちんと分かっていたし、その残りで生活できるようにしていた。
今もそれに変わりはないのだが、子供達が家を出るとやはり掛かるお金は全然違ってくるので、切羽詰まった金銭感覚でなくなったせいか、さらにどんぶり勘定になってしまった。
子育ての最中はそんなこと微塵も思っていなかったのだが、やはり私は貧乏な環境で育ったせいか、お金の使い方がすごくシビアというか要するにケチだったのかもしれない、と最近思う。
自分が家庭環境で教育にお金を掛けてもらえなかった分子供達にはそういう思いをさせたくないと思い、習い事とか学校に使うお金は無駄だとは思わず収入の割には結構掛けた。しかし例えば毎年海外に行くとか、頻繁に外食をするとかはあまりしなかった。夏休みに国内に2泊ほどするとか、外食も年に数回しか行かなかった気がする。子供たちの洋服もどうせ成長するのだからと格安なものしか買わなかったし、食費も国産にこだわったりとかは多少あったが贅沢はしていない。自分の洋服や化粧品も最低限のものしか買ってなかったし、ブランドものなどは勿論美容院も年に1,2回しか行ってなかった。今考えると子供の教育費にお金が掛かっていたとき、よく家計を回せたものだと思う。
で最近はそういった出費がないし、自分一人の食糧品なんてたかがしれているので、よくよく考えず食べたいものを買ってしまう。洋服などもいいなと思うと割とすぐポチってしまう。たまにこれではいけない、一人だからって老後だってあるのだし、もっと節約しなくてはと思う反面、でもこれって必要経費だからしかたないよな、と思う自分もいる。
私はもともと物欲があまりない。洋服なども気に入ったものは6,7年くらい着ているものもあるし(しかも安く買っているもの)、靴などは幅広のためなかなか合う靴が無いので気に入ったものはダメになったらまた同じものを買っている。鞄や傘などは壊れり劣化したら新しいのを買うという感じなので欲しいから買った、というよりも必要なものだから買うのだ、という思考になっている。もちろん服などは流行などもあるので、流行に敏感でない私でもさすがにこれはちょっと今着たら恥ずかしいよな、とか年を取ると体形の変化もあるのでちょっと見苦しいと思うものは捨て新しいのを買う。
今年の夏は数着ワンピース等を買ったのでタンスに入らなくなり古いものを整理して捨てた。捨てる品々を見ていたら家にいるときは結構ぼろぼろなものを着ているんだなとちょっと恥ずかしくなった。家にいるからいいやとあまりにもぼろぼろなものを着ていたら、それで地震とかがあって着のみ着のままで避難でもしたら相当恥ずかしいな等と思う。
下着も洗濯して乾いたものをすぐ着ているのでほぼ2着を交代で着ている。意識してそうしている訳ではないのだが、乾いた洗濯物を面倒でそのまま着ているので2交代になっている。だから一日おきに洗濯しているはずなのにネットに入れているからなのか意外と劣化しなく気づいたらもう随分下着を買っていないなと思った。下着も、あまりにもぼろいのを着ていると、万が一外で倒れたりして救急搬送されたときにあまりにも恥ずかしい、と思い数着買ってしまった。でも仕方ない必要経費だものね、という発想でポチっとしたのだが、ポチっとするときに1着を間違えて2着にしてしまったのがあって、自分のだからいいけれど、これが会社なら発注ミスだわ、と自分の失敗に笑ってしまった。しかもこのミスは時々やってしまうのでこれが初めてではない。これって老化現象なのだろうか。気を付けないといけない。