星を見ていた。

思っていることを、言葉にするのはむずかしい・・・。
良かったら読んでいってください。

ケーキ屋さんにて

2022-03-06 12:59:59 | つぶやき

先月、母の誕生日にケーキを買った。母は特養に入ってもう8年ほど経つ。コロナになってから全く会えていないし、母に持って行くわけでは無いが、子供達が母の存在を忘れないように誕生日にはケーキを買う。同じようにもう死んでから10数年経っている父の誕生日と命日にもケーキを買う。まあ家は滅多に普段ケーキなんて買わないのでそう言った名目を付けて買っているのもあるのだが。

 

最近地元のケーキ屋さんが倒産した。私が子供の頃からあったから50年近く前からあっただろう。最近は市内だけでなく他の市やサービスエリア等にも出店し、不動産業等もやっていた。私はそこの食パンが大好きだった。よく母が一本(3斤分くらい?)を買って焼きたての温かいのをちぎって食べた記憶がある。また生食パンなんて流行るずっと前の40年前くらいの話である。レーズンクッキーも大好きで私の中では六花亭やかをりよりも前に馴染んでいた味。ケーキを買うのも大抵はここだった。

 

そのケーキ屋さんがないと、最寄駅のケーキ屋は、よくある○ージーコーナーか、もう一軒のチェーン店かあとやはり少なくとも30年前からあるケーキ屋さん。何度か買ったことはあるがチェーン店ぽい名前をしていたのであまり買うことは無かった。私の先入観かもしれない。

 

確か年末子供の誕生日にそこのケーキを買い、その中のひとつたまたま私が食べたのが感動的に美味しかった。その店はオーソドックスなケーキが主体の昔ながらのケーキ屋さんであるが、私の食べたケーキは、いちごのタルトなんだけど、タルト生地の上に上品なカスタードが乗ってその上に軽い生地のスポンジが乗ってスポンジの中にクリームが入っていて、スポンジの上にもクリームといちごが乗っているケーキなんだけれど、最近ケーキ一個を一回では食べられない私があっと言う間に食べてしまった。そんなにくどくなくクリームが特に美味しい。店内には妙齢のおばさまがレジをしており、奥ではかなりの高齢のシェフ?パティシエの男性が作業していた。この時ちょうどクリスマス時期だったこともあり忙しがったからか私が一見さんだからかその妙齢のおばさまが無愛想に感じたのだが。

 

で、次にケーキを買う機会がある時は絶対にこのケーキを食べようと心に決めた。それくらい美味しかったのだ。その日は時間が遅かったのもありケーキはほとんど売り切れていて、売れてない数種類のケーキがショーケースの一箇所に集められていた。あー無いかなあと思ったらあった。名前は覚えてなかったけど確かあれだ。そのお目当てのケーキの他に2つ買ってお会計した。やはり妙齢のおばさまは無愛想に思われたけれど、つい言ってしまった。この間これを頂いたらすごく美味しくて、思い切って言うと、これ美味しいでしょ、お姉さんこれどうやって召し上がった?(多分私とそんなに変わらないと思うけど私のことお姉さんと呼んでくれた)そして要するに上から全部の層を一口縦にフォークで食べると良い、みたいなことを言われた。うん、私もそう食べてると思うけど、そうやって食べてみますね、と言って店を出た。

 

家で食べたらやっぱり美味しくて、ずっと買ってた倒産したケーキ屋さんはパンは好きだったけどケーキは年々小さくなり上品になり味がさっぱりし過ぎになり、感動する、とまではいかなかった。もっと前からここのケーキ屋さんで買っていれば良かった、これからはここで他のケーキも食べてみよう、と思った。

 

でもこのケーキ屋さんもご夫婦なのかは分からないけれど、かなりのご高齢に見受けられるし、いずれ無くなってしまうのだろうか。

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