星を見ていた。

思っていることを、言葉にするのはむずかしい・・・。
良かったら読んでいってください。

卒業

2015-03-15 13:58:35 | つぶやき
 娘の受験が終わった。第一志望の公立高校は落ちて、一応受けておいた私立高校に受かったのでそちらに行くことになった。
合格発表の日、私は職場でずっと連絡を待っていた。娘は学校に携帯は持って行けないいのでいったん家に帰ってきてから電話をくれることになっていたから、そんなに早く電話がくるとは思っていなかったが、なかなか電話が来ないのにちょっと不安がよぎった。でもなぜか落ちるとはまったく思っていなくて、多分受かると思っていた。子供もそう思っていたようだ。

 電話が来て「落ちた」と言われて、冗談で言っているのかなとちらと思った。それくらい落ちると予想していなかった。でも電話の向こうの娘は泣いていた。間違いなかった。最初受けようと思っていた学校よりもこちらのがいいんじゃないと勧めたのは私だったので、あ、と罪悪感をまず感じた。 
 
 私はどちらかというと、同じ中学から受験する子がほかに誰もいなかったので、当日雪が降ったら無事行けるだろうかとか、インフルエンザに罹ったらどうしようとか、そういったことばかり心配していた。学力もそれほど高望みの学校を受けたと言う印象もなかったし、いちおう様々な模試やらデータを考慮したうえで通っている塾とも相談して決めたのだから、まあ余程へまをしなければ落ちないだろうと思っていた。

 でも落ちてしまった。逆に言ったら何のトラブルもなく当日のコンディションも悪くなく落ちたのだから、これはもう仕方のないことだ、としか言いようがないのだろう。実力が足りなかった、それだけだ。娘にはお前の実力が足りなかったのだから仕方がない、頭を切り替えて私立のほうで頑張ればいい、大学受験の時にリベンジすればいいのだと言い聞かせた。言っているうちにさまざまなこれまでのことを思い出し、なんだか泣けてきた。電話を切ってどうだった?と聞く同僚に「落ちたってー」と言うと、同僚まで一緒に涙が出てきて泣いていた。なんだか知らないけど私まで泣けてきちゃったー、と普段超クールな同僚が言うのでその顔を見て二人で泣き笑いしてしまった。

 私立の高校も、受験時の内申が2年の時と比べてかなり上がったために何とか受けることができた学校だったので、それはそれでかなり頑張った結果だったのだから、嫌々行くような学校でもなかったのがまだ幸いかもしれない。

 仕事が終わるまで落ち着かなかった。落ちた、という事実が親である私もなんだか呑み込めなくて、本当かな、と思う感じだった。娘は夜家に帰ると意外とさっぱりした顔でもう落ち着いていた。

 一昨日は卒業式だった。娘の行っていた中学は普通の公立中学なのだが、なぜか合唱に非常に力を入れていてこの子たちの歌う合唱はとても上手い。式が始まってすぐ校歌斉唱だったのだけれど、素晴らしい歌い方だった。私自身も行っていた中学なのだが、こんなに一生懸命校歌を歌う学校ってそうないんじゃないかと思えるくらいすごい声量できちんと歌う。もうこの子たちの歌も聞けないのだと思うと少し寂しい。

 私は自分が最悪な中学時代を過ごしたせいもあって、子供たち二人とも中学の間が特に心配だった。上の子の時は割とすんなり溶け込んで生活していたが下の子は一見上手く世渡りできそうな感じなのにかなり不器用で人間関係にいつも心配させられた。色々とあったけれど無事に卒業出来、希望を持って高校に行ける、それだけで本当にほっとすることだ。


 まだまだ心配の種はつきないけれど、楽しい人生を送るために頑張ってほしいと本当に思う。


 
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