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貴乃花派が巻き返し?理事選巡り

2018-01-28 | 今注目の話題

高砂一門、理事候補に満場一致で八角理事長擁立へ   日刊スポーツ

 高砂一門は27日、両国国技館で一門会を開き、2月2日投開票の役員候補選挙に、理事候補として八角理事長(元横綱北勝海)を擁立することを再度確認した。また副理事候補については、時津風一門から出馬する井筒親方(元関脇逆鉾)を支援することも決めた。

 インフルエンザのため休場している陣幕親方(元前頭富士乃真)以外、一門の全親方衆が出席したといい、ともに満場一致で決まった。

 

 

 

貴乃花派が巻き返し?理事選巡り、暴行、無免許、セクハラとスキャンダル暴露も  

親方たちの椅子取りゲームがいよいよ、本格化してきた。AERA dot.上田耕司2018/01/28

 日本相撲協会の2年に1度の理事・副理事選の立候補受け付けが2月1日に始まる。定員は10人。候補者が定員をオーバーすると、翌日、投票が行われる。

 かつてのように親方同士が事前に調整して無投票にもちこむなんてことは、今回もあり得ないだろう。親方の数は100人以上。理事・副理事選の投票では1人1票与えられている。

「票集めのために、親方たちはあちらこちらで一門の会合を開き、地盤固めに動いています」(スポーツ紙相撲担当記者)

 注目の「貴乃花一門」の会合は1月26日、都内のホテルで開かれた。

「誰を候補者に立てるのかというのはまだはっきり決まっていない」(貴乃花一門OB)

 会合には貴乃花親方をはじめ、計10人の親方が顔をそろえた。一門を支える阿武松親方や湊親方に加え、時津風一門を離脱した錣山(しころやま)親方らが参加。

「時津風一門を離脱した3人の親方は貴乃花べったりではないが、距離を置きつつも一門を支持しています。貴乃花自身、出馬しない可能性もあります」(スポーツ紙相撲担当記者)

 会合に欠席した大獄親方を含めれば、貴乃花一門の固定票は11人。そこにいかにプラスできるか。

                                           理事選に出るのか、出ないのか、動向が注目される貴乃花親方 (c)朝日新聞社              

「一門以外に、隠れ貴乃花派がいるかもしれません。読み切れない」(同)

 角界2位勢力「二所ノ関一門」にも動きがあった。1月23日に会合を開き、現事業部長の尾車親方と芝田山親方の2人の擁立を決めた。

 一方、「高砂一門」はどうか。一門の八角親方については、風当たりが強い、相撲協会理事長として元横綱日馬富士の事件など一連の問題の責任を取って、立候補を辞退すべきとの批判にさらされているのだ。

「ただ、八角さんはもし立候補すれば、それは間違いなく選ばれるでしょう。高砂一門はみんなが押しますから」(勧進元)

 角界最大のグループ「出羽一門」も1月26日に会合を開いた。春日野親方、境川親方、出羽海親方、山響親方の4人の理事擁立が濃厚となった。

「副理事候補は藤島親方。現副理事の玉ノ井親方は擁立しないようです。玉ノ井親方は貴乃花親方と明大中野中学の先輩後輩なんですね。貴乃花べったりですから、一門では評判が悪く、はずされるようです」(春日野部屋のタニマチ) 

 情報戦も激化し、皆、疑心暗鬼になっているという。

 春日野部屋では4年前の事件が今ごろになって発覚。2014年9月、兄弟子が弟弟子の元力士矢作嵐に暴行し、あごの骨を折るなどした事件だ(16年6月に懲役3年、執行猶予4年の有罪判決で確定)。春日野親方は「協会には1週間以内に報告した。裁判で公になると思った」と釈明したが、なぜこのタイミングで事件が発覚したのか、疑問が残った。

 さらに、立行司の式守伊之助(58)が昨年末、巡業先で酒を飲み、10代の行事に数回キスをしたという「セクハラ事件」も、伊之助は元日馬富士の暴行事件の現場にいた横綱白鵬の宮城野部屋の所属だったことから、「敵対者からのチクリではないか」(部屋後援者)といううわさが乱れ飛んだという。

 貴乃花一門にも、スキャンダルが勃発。大獄部屋に所属する十両でエジプト出身の大砂嵐が1月3日、長野県山ノ内町の県道で、無免許で車を運転し追突事故を起こしていたとして、長野県警が道路交通法違反の容疑で捜査。大砂嵐は「妻が運転していた」と主張したが、防犯カメラの映像から本人が運転していた疑いがあるという。

 報道されたのは1月21の日夜だった。

「その日の昼までは大鵬の孫が角界デビューし、おかみさんも喜んでいたのに」(地元の住民)

 大砂嵐は貴乃花部屋に出稽古によく出かけていた。

「貴乃花親方も稽古を見て『がたいできてるし、パワーがある。ただ、エジプトでやっていたスポーツのクセは直したほうがいい』と指導していた」(貴乃花一門OB)

 さらに、貴乃花親方にとっては不都合な動きが協会内であり、今後の展開が注目されている。

「相撲協会は昨年12月、元顧問の小林慶彦氏に対して1億6500万円の損害賠償訴訟を起こしています。小林氏は貴乃花と親密な関係にある。再び、貴乃花がらみで大問題となる可能性があります」(スポーツ紙相撲担当記者)

 相撲協会の椅子はよほど座り心地がいいらしい。(本誌・上田耕司)

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