礼子さんお好み焼きを食べに

何年かぶりにお好み焼きを食べに入った。
約束の時間に１時間ほど間があったからだ。
お好み焼きは、「さっさとランチ。」とはいかない。
時間つぶしに丁度よい。一人では入りにくい所だが…。

寒くなると、大阪のスーパーでは、お好み焼きの粉などの売り場が大きくなる。キャベツを１個買った人は、必ずといっていいほど、夕食はお好み焼きだ。
お好み焼きにはうるさい。
我家もそうである。
お好み焼きは、栄養満点である。
我家の具は、キャベツ、玉子、長いも、イカ、豚肉、ねぎ、かつお、そしてメリケン粉。これだけが１枚に凝縮されている。（イカは、耳と足がおいしい。）

ま、とにかく最近業績を伸ばしているらしいお好み焼きのチェーン店に入る。
「なにがおすすめ？」と聞くとミックス焼きだという。
後で考えると一番高い品を進められたにすぎなかった。
それにする。
お好み焼きの具を全部入れた、取っ手のついた小さなボール。
あれが優れものだと気がついた。器用に混ぜる。
「練習しないと出来ないね？」と聞くとそうだと答えた。
ボールの寸法も考えて作ってあるとか。
我家では、３枚分大きなボウルに入れて作るけれど…。
今度から変えてみよう。
待つことしばし。
違う子がひっくり返しにきた。
「かつおをかけてよかったでしょうか？」
と聞かれた。
まだかけていない。
思わずにたりと笑って、「はい。」
笑った意味が分からないらしい。
帰るとき、
「１０００円からいただきます。」
「はい。」
味はどうだった？と、夫に聞かれたが、「？」であった。
お好み焼きは、ようするにキャベツとメリケン粉を混ぜた物だ。
この日食べたお好み焼きは、キャベツの割合が多すぎる。
広島焼きなどがはやっている昨今、これが今の流行なのだろう。