欅並木をのぼった左手にあるお店

ちいさいけど心ほっこり、French!テイストなお店♪

すこしレースをはずれたところに

2012-05-18 | essay


人はどうしてもがんばり過ぎてしまうのです。
体調を崩し、それでも病院や薬のお世話になって、また社会のレースに戻っていく。
どこに自分のしあわせがあるのか、自分が今なにをしているのか、はっきりとわかることなく・・。

駆け抜けることがしあわせへの第一ではないということをみんな知っているのです。
心が願うこと。わだかまりを解消すること。笑顔でいること。
知識としてはみんな理解しているのです。
それでもいつのまにかペースを崩して、気がついたら走り続けているのです。苦痛に顔をゆがめながら・・。

"自分はポンコツ車。それでもまわりの人は良いと言ってくれるの。
そんなわたしになってから、したいことはひとつひとつ見えてきたし、毎日をゆっくりと送っているけど、今はとてもしあわせよ。"
ジャズを奏でる彼女は言います。

人は意識をむける場所を見間違えているのでしょうか。
流れの速い世間のペースからはずれながらも、彼女は少しずつしあわせを享受しようとしています。
今の生き方というのは、そんなものなのかもしれないですね。
すこしレースをはずれたところに、輝くなにかを発見できるのかもしれない。
レースからはずれてしまうのが一番の恐怖なのに・・。
もちろん、走っている自分が充実しているなら、それは別の話なのですがね。