必然的なヒストリー

クソムシが歴史系映像の感想を書いたり、妄想キャスティングしています。このブログは純度の高い自己満足で構築されています。

【篤姫レビュー】姑の心嫁の心

2008-09-21 20:48:39 | 大河ドラマレビュー《篤姫》
長州の巨魁・桂小五郎と草莽志士の俊才・久坂玄瑞が“物凄く地味”に初登場!
登場の仕方が地味な上に、演じてる人が誰だか分からない(テロップが出なければ、どちらが桂か久坂か判断がつかない)。
小林勝也、木村元、藤木孝をどうでもいい役でゲストとして引っ張ってこれるのなら幕末ではキーパーソンとなる長州勢にも、そこそこ知名度の高い役者さんをゲストとして引っ張ってこれるでしょうに!
こんな配役、スズキジュンペイさんのファン以外、誰が喜ぶの?
NHKよ、もう大抵にせんか!

で、本題。
岩倉具視が和宮降嫁の一件で誤解から「佐幕派」の烙印を押され、京を追われてしまいました。
猫の立てた物音にビックリする鶴太郎さん。なかなかグッジョブな演技でした。何気に今回一番オイシイところを持ってったのは鶴太郎さんではなかろうか。
そして物事がトントン拍子で運び、攘夷決行のため家茂の上洛が決定。

大奥では。
滝山に対する天璋院のタヌキっぷりがお見事でした!
しかも二面性のあるタヌキなはずなのに、何故か嫌味が無くプリティな天璋院。これを若村麻由美さんがやっていたら、胡散臭すぎてどうしようもない事になっていたと思います。

榎木孝明!まだいたのか。
沢村一樹さんと一緒にフェイドアウトしたと思っていたので、本当に驚きました。
しかも榎木さんらしからぬ、能天気なまでの元気ッぷり。こんなに陽気な榎木さんは久々に見たような気がしました「トリビアの泉」で直江兼続を演じてた頃が懐かしいです

坂本龍馬が久々に登場。
例のエピソードで勝麟太郎(義邦)に弟子入りした龍馬。
ここで思ったのですが、玉木宏さんを千秋様キャラで桂小五郎にして、TBSドラマ「歌姫」で土佐弁がハマッっていた長瀬智也さん坂本龍馬役にしたらとても似合いそうですが。
あ、ついでに腹に一物も二物も抱えてそうな松田翔太さんを慶喜役に、小池徹平さんとかソレ系の役者さんを家茂役に持ってきたら似合うと思います。
ん?そうか、事務所がらみで無理ですか。失礼いたしました。

そして、遂に家茂上洛の日が!
清河八郎護衛団も出てこなければ、無血開城でキーパーソンとなる山岡鉄太郎も出てこない模様。ちょっと物足りないような気がします。
姑と嫁の溝は埋めようがない、とナレーションが入っていかにも大事件のように扱っていましたが、幕府と朝廷の溝の方がよっぽど深くて埋めようが無いことは言うまでもありませんね。
でもこのドラマ的には天璋院と和宮の方が大問題。タイトルが「篤姫」なので、それが優先される分かります。この展開の方が「分かりやすくて、視聴率が取れる」というスタッフの事情も分かります。
このジレンマはどうしたものか。


次回、薩英戦争。
タイトルはストレートに「薩英戦争」でいいじゃないか。
「薩摩燃ゆ」みたいな分かり易そうで分かり難いタイトルにするならば今回のタイトルも、いっそ「君に届け」にしとけばいいのに。漫画ファンも取り込めるかもよ。