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写真は義父の所属するスポーツクラブのメンバーのものだ。義父は何かで表彰されたようで、お祝いしている様子。
試合で勝ったのではなく、長年の所属とか指導功績とか、そんなものだろう。
義父と腕を組んでいる右の女性は、中国人。私とは、義父を通して知り合った。
右側の男性もそうしているので、もしかしたらドイツの習慣なのかもしれない。
ここで知り合う中国人たちは、他のアジア人より身体を接近させる挨拶をすることが多い。
半年ほど前に知り合った在独20年以上の中国人家庭に招かれていって来た。
一般的に、中国人の家のインテリアはすっきりとしていて、好感が持てる。
この家は伝統的な家具と欧州の物資を上手に組み合わせている。
奥さんにそうした意見を伝えると「あら、日本人だって、家をすっきりきれいにしているでしょう」と返事が来て、それから日中の比較話題になった。
彼女によると、年少者が高齢者と腕を組んだりするのは、高齢者に対する敬意を持った行動とされているのだそう。なるほど。
「ドイツ生活は細かいことに注意しなければならないから大変でしょう」
と、言われて、私は張り切って答えた。
「ドイツの生活は日本よりテキトーで、とても楽です。住み始めて数年間はいい加減すぎてイライラすることが多かったです」
多くの中国人にとって、ドイツ生活は細かすぎで大変らしい。
「中国の電車の遅れは、ドイツよりひどいです」
え?それって、電車、走らないってことじゃあない?? 日本では数分の遅れで謝罪放送がガンガンされることを伝えた。
聴けば、数年前まで頻繁に日本へ出張旅行をする部署にいたらしい。
「日本人の姿勢が悪いと思いませんでしたか」
私の問いに彼女は、遠慮がちに答えた。日本や日本人のことを悪く言うことに躊躇していたのだろう。
「人々がそんな姿勢なのは謙遜の現われと思っていました」
それは、韓国人もいわれたことがあるぞ。中国、韓国ではそう思われているのだろうか。
いや、本当に、我々日本人は「謙遜の姿勢」で普段を過ごしているのか?
日本在住のフィリピン人などは、背筋をまっすぐにして堂々とした態度だ。私は彼女らに対して「なんであんなに威張っているのだろう」と考えたことを思い出した。
日本で姿勢よくしているのは誤解を招くのかもしれない。
日本にたくさん住む中国人たちは、世界一うるさい生活の細かいルールや、空気を読まなくてはならない人間関係に大変な思いをいていることだろう。
実際、前回の帰省時に近所の仲良し中国人に尋ねたものね。
「思ったことを言うと、嫌われちゃうの。どうやって回りくどく伝えるかいつも気をつけています」
と、様々な失敗を思い出したように語ってくれたものだ。
日本の中国人たち、移住先を間違えましたねぇ。
しかしながら、日本の正確に走る電車、クレームすればすぐに対処してくれる態度、その他、西欧州などより凄まじく優れた社会の日本に住めて、ラッキーなのよー、とも言ってやりたい。