今回も画像はあるのですが、高解像度過ぎて受け付けられず、掲載できませんでした。
再び席番をお任せして、先ほどの奥さんのご主人がいらっしゃるという、3階船首デッキに行ってみました。なるほど、ご主人が一向に戻ってこない訳です。ご主人、自由自在な中国語を生かして、若い中国人女性と熱心に歓談中でした。前方を見ると、私たちの乗った船と同様な大きな観光船がゆったりと進行中で、その先の風景と相まって、絶好の被写体に見えました。そこで私がカメラを取り出し、レンズを向けると、まるでタイミングを見計らったかのように、斜め前にいた客が移動して来て、レンズの前を塞ぎます。彼の頭が退くのを待ってレンズを向けると、また彼が移動して来て視界を妨げます。更に彼が戻るのを待ってレンズを向けると、やはり彼が動いて来て・・・・。偶然の出来事とはいえ、あまりのタイミングの良さに、しばしいらいらを押さえきれない私・・・。撮影はあきらめて一階に戻ることにしました。
戻る途中、一階からきれいな歌声が流れて来ました。歌いながら、ちびっ子たちの気を引いているように聞こえます。先ほどの席まで戻ってみると、20代後半の女性でしょうか、なかなか達者な歌声です。歌い終えると、三峡ダム建設に伴い、どれだけの住民が転居を余儀なくされたか、人々がどのように中国各地に散って行ったか、更には転居した先の風土気風になじめず、年配者を中心に多くの人が舞い戻って来たかといういきさつを、メリハリ良く伝えていきます。
私の聞き取り能力も結構上がったな、と自己満足していると、それと気づかぬ内に、彼女の話は船内売店で販売しているお菓子の宣伝へと移っていました。話が転じた瞬間を聞き取れなかったのは、まだまだ未熟者という感じですが、船内販売のお菓子、買う買わないにかかわらず無料で試食できるという部分はしっかり聞き取れたので、まあ良しとします。
長江の上流と下流では、趣がかなり異なります。距離と言っても、上流に向かっての航行であり、途中段差を埋める堰で費やした時間を考えれば、距離数はそれほどではありません。しかし、ここまで来ると両岸は岩肌とうっそうとした木々という景色に変わっています。斜面の高い所に、ダム建設で水位が上がるのに伴い、高台に移転した家々が見えます。若者はこの地を離れたものの、老人たちは他の土地で職を得る当てがあるわけでもなく、また住み慣れた土地に対する愛着捨てがたくもあるので、この地に残ることを選んだのだそうです。
この後は乗客たちを飽きさせないための余興的な踊りが演じられるのですが、司会の女性が朗々と事前の解説をする横で、舞台の上を子供たちが縦横無尽に走り回っています。中には「尻割れズボン」からお尻を丸出しにしたまま舞台の上でしゃがみこんでいる幼児もいるのですが、誰も止めたり舞台から降ろそうとはしません。中国の真の文明化は「尻割れズボン廃止」からだな、と痛感しました。このズボンの効能をフルに発揮して、所構わず排便して育つために、銀座三越の入り口の前で堂々と排便したりする事態に至るのですから。思えばこの「尻割れズボン」、道路も舗装されておらず、排泄すればそれを野良犬が寄って来て食べてしまうような時代の遺物です。廃止すればひと手間増えることは確かですが、中国全土に掲示した「文明化」というポスターが形骸化しないためにも、これは勇気をもって禁止した方がお国のためだと思います。
再び席番をお任せして、先ほどの奥さんのご主人がいらっしゃるという、3階船首デッキに行ってみました。なるほど、ご主人が一向に戻ってこない訳です。ご主人、自由自在な中国語を生かして、若い中国人女性と熱心に歓談中でした。前方を見ると、私たちの乗った船と同様な大きな観光船がゆったりと進行中で、その先の風景と相まって、絶好の被写体に見えました。そこで私がカメラを取り出し、レンズを向けると、まるでタイミングを見計らったかのように、斜め前にいた客が移動して来て、レンズの前を塞ぎます。彼の頭が退くのを待ってレンズを向けると、また彼が移動して来て視界を妨げます。更に彼が戻るのを待ってレンズを向けると、やはり彼が動いて来て・・・・。偶然の出来事とはいえ、あまりのタイミングの良さに、しばしいらいらを押さえきれない私・・・。撮影はあきらめて一階に戻ることにしました。
戻る途中、一階からきれいな歌声が流れて来ました。歌いながら、ちびっ子たちの気を引いているように聞こえます。先ほどの席まで戻ってみると、20代後半の女性でしょうか、なかなか達者な歌声です。歌い終えると、三峡ダム建設に伴い、どれだけの住民が転居を余儀なくされたか、人々がどのように中国各地に散って行ったか、更には転居した先の風土気風になじめず、年配者を中心に多くの人が舞い戻って来たかといういきさつを、メリハリ良く伝えていきます。
私の聞き取り能力も結構上がったな、と自己満足していると、それと気づかぬ内に、彼女の話は船内売店で販売しているお菓子の宣伝へと移っていました。話が転じた瞬間を聞き取れなかったのは、まだまだ未熟者という感じですが、船内販売のお菓子、買う買わないにかかわらず無料で試食できるという部分はしっかり聞き取れたので、まあ良しとします。
長江の上流と下流では、趣がかなり異なります。距離と言っても、上流に向かっての航行であり、途中段差を埋める堰で費やした時間を考えれば、距離数はそれほどではありません。しかし、ここまで来ると両岸は岩肌とうっそうとした木々という景色に変わっています。斜面の高い所に、ダム建設で水位が上がるのに伴い、高台に移転した家々が見えます。若者はこの地を離れたものの、老人たちは他の土地で職を得る当てがあるわけでもなく、また住み慣れた土地に対する愛着捨てがたくもあるので、この地に残ることを選んだのだそうです。
この後は乗客たちを飽きさせないための余興的な踊りが演じられるのですが、司会の女性が朗々と事前の解説をする横で、舞台の上を子供たちが縦横無尽に走り回っています。中には「尻割れズボン」からお尻を丸出しにしたまま舞台の上でしゃがみこんでいる幼児もいるのですが、誰も止めたり舞台から降ろそうとはしません。中国の真の文明化は「尻割れズボン廃止」からだな、と痛感しました。このズボンの効能をフルに発揮して、所構わず排便して育つために、銀座三越の入り口の前で堂々と排便したりする事態に至るのですから。思えばこの「尻割れズボン」、道路も舗装されておらず、排泄すればそれを野良犬が寄って来て食べてしまうような時代の遺物です。廃止すればひと手間増えることは確かですが、中国全土に掲示した「文明化」というポスターが形骸化しないためにも、これは勇気をもって禁止した方がお国のためだと思います。