梅様のその日暮らし日記

その日その日感じた事や世間で話題の事について自分なりの感想や考えを書いていきます。

「武漢・三峡ダム5日間」⑩

2016-05-12 14:28:58 | 日記


   今回のツアー参加者は前回と比べると少し品格が・・・・???? 中には「俺は…なんだよ。」と、初対面の誰に向かっても「です・ます」が使えない人も。一体どういう人生を送って来たのかと思ってしまいます。勝手に自分は「俺もう70だよ、70!」と年を口走っていましたが、年齢を自ら言い出す人は、「若いねえ!」とでも言って欲しいのでしょうか。道中漢詩集を取り出して、今これを覚えているのだと誇らしげでありました。そこですかさず感心してあげるのが大人のやり方なのでしょうが、面倒くさいので私はパス。

   あまり豊かな気持ちで終えることができなかった昼食でしたが、真夏を思わせる炎天下、近所を散歩してみると、心惹かれる風景が点在しておりました。あまり大きくはないため池があり、人間の生活が感じられる、のどかな景色です。こんなため池の淵に座って何時間か、何もせずにぼーっと時間を潰していられたら最高です。この辺りには中国に付き物の公害の存在も、全く感じられません。

   やがて再びバスに乗り、一路宣昌へと向かいます。本日の見学はこれで終了、今日は早めのホテル入りとなる予定です。バスは森と池の間を縫うように走り続けます。車窓から見える池は、恐らく淡水魚の養魚池です。すぐそこまで砂漠が迫っている首都北京とは違い、実に潤いのある風景です。

   車中、ガイドが攻勢に出ます。通常なら一日に一軒は土産物屋なり免税店なりに立ち寄って、店側からのマージンを稼ぐというのがガイドの大きな副収入となります。今回は移動距離が長すぎて、店に寄るどころの話ではなく、また今のところまだ日本人向けの観光地としては未開拓なところもあって、ここまで寄ったのはガソリンスタンド併設のコンビニだけです。

   ガイドが提案したのは、定番「足つぼマッサージ」。まずは薬草入りの足湯から始まり、足の裏のつぼを尖った棒で刺激する他、90分ほどかけて全身、マッサージを受けることが出来ます。価格は200元。私が通いつけているカイロ・プラクティクスとほぼ同じ値段になります。しかし私は中国に行っても韓国に行ってもマッサージを受けたことはありません。性格的に相性の良いマッサージ師に当たらないとかえってストレスになる場合もありますし、何より日本人には刺激が強すぎる場合が多いのです。何しろ中国人は痛みに強い民族で、ちょっと手術なら麻酔などしなくとも大丈夫という人たちなのですから。

   たかがマッサージ一つでよくこれだけしゃべれるなと思うほど、熱心に解説を加えるガイド。ちゃんとガイドが付き添って送迎するから安心です等々、5分ほどもしゃべったでしょうか、挙手で参加者を募ると、わずか3名のみ。意気消沈したガイド氏、5分間の休戦を宣言、5分後に再度募集をかけると、とりあえず人数は5人に増えました。