梅様のその日暮らし日記

その日その日感じた事や世間で話題の事について自分なりの感想や考えを書いていきます。

「武漢・三峡ダム5日間」⑲

2016-05-21 14:38:07 | 日記
   写真は長江の悠久の流れと、のんびりと釣り糸を垂れる住民の姿です。と言いたいのですが、やはり解像度の関係で掲載できません。残念。

   ホテル到着は夜中の11時。ゴールデンウイークの混雑と単独行動趣味の女性のおかげでとんでもなく遅くなりました。これよりひどいのは、大先生が組んだ中国ツアーで、ある日とうとう目的地まで到着することが出来ず、真夜中に飛び込みで軍経営のユースホステルに宿泊した時くらい。(中国の軍隊は副業もやっています。時には軍艦で自動車を密輸したり・・・。)

   寝酒を喉に放り込んでガッと寝たいところですが、ホテルから最寄りのコンビニまで300メートルくらいあります。このコンビニに行って帰るのと同じ時間で眠れるだろうと、寝酒はあきらめ、お茶でも飲むことにしました。お湯を沸かすポットに水を入れ、コンセントにコードを差し込んでスイッチを入れると・・・うんともすんとも言いません。バスタブが無かったり冷蔵庫が無くても文句は言いませんが、お湯が沸かせないとなったら話が違うぞ!と怒りがふつふつと湧いてきます。

   しかしここは中国です。何があるかわかりません。そこで周囲をじっくりと眺め回すと、ありました!ありました! 何でしょう、このくだらないまでに丁寧な作りは。コンセントの横に更にスイッチがあるではありませんか。さては?とそのスイッチを入れると、ポットの赤ランプが灯り、ごぼごぼとお湯が沸き始めました。このスイッチを一体どういうつもりでつけたのか、全く意味が分かりません。ドアを開けると更にもう一枚ドアがあるようなものではありませんか。

   深夜到着とはいえ、明朝は6:45ホテル発、9:15の便で帰国予定ですが、正味3日間のこのツアー、炎天下で焼き尽くされるかバスに乗っているか、この二つしか体験できない旅となりました。更にガイドの発案で、ホテル発は15分繰り上げ、6:30発ということになりました。

   最終日の朝、気が付くと私は日程表のページを見間違え、本日の時程ではなく、昨日の朝の時程で行動していました。出発に遅れるようなドジは踏まなかったのですが、お陰で朝食を食いっぱぐれてしまいました。しかし集合時間には問題なく登場したので、一見何のミスもしたようには見えなかったはずです。まあ、早朝から無理して食事をとらなくとも、空港についてからゆっくり食べれば良いのですから、慌てることはありません。

   それにしても、スマホやスーツケースの鍵や自宅の鍵を無くすなど、今回のツアーは凡ミスが目立ちます。私は睡眠不足に恐ろしく弱いので(夜更かしできたら東大に入れたと今でも信じている位)、全てはそのせいだと信じているのですが、万一これが痴呆の始まりだとしたら今回のツアーは悲劇の序章だったということになります。もはやそうでないことを祈るしかありません。起きてしまったことは仕方ないので、次回のツアーで確かめようと思います。次回のツアーでは、武漢発が7:30、今回よりも1時間45分も早いのです。

   ホテルを正に出発せんとするバス。横を地元の中国人たちが通ります。昔ながらのよく日焼けした深いしわの刻まれたおばさん。ポニーテールに真っ白なノー・スリーブのブラウス、ぴちっとしたパンツ・ルックのりりしい娘。大通りのど真ん中を、手押し車を悠然と押しながら歩いて行く男、音も無く背後から迫る電動バイク。こうした風景ともしばしのお別れです。