梅様のその日暮らし日記

その日その日感じた事や世間で話題の事について自分なりの感想や考えを書いていきます。

外国語学習の本音と建て前

2016-05-26 09:16:00 | 日記
   どうしても同じようなテーマの使いまわしになってしまうのですが、東亜学院の親睦飲会を終えて、また少し考えました。今回も中上級クラスと上級クラスの合同、といっても集まったのは8人に過ぎませんが、語学を習得することの難しさを感じた集まりでした。今日の内容も、以前書いたことの焼き直しです。政治的な話はいくらでもあるのですが、それも面白くはないでしょうし、今日はこのテーマであっさりと行かせていただきます。

   中級クラスには人が集まらず、開講されていなかった関係上、中上級クラスに下から上がって来る人がおらず、いきなり中上級に入って来た人2,3人を除けば、この5年間、メンバーはある5人に特定されています。上級クラスもこの同じ5人が受講しており、そこに中国での勤務経験がある方が3名ほど、また官庁から派遣されていらっしゃる方が1名いらっしゃるのみです。

   今朝の新聞の折り込みに、読売文化センターの宣伝が入っていました。外国語講座を見てみると、英語・中国語・韓国語・インドネシア語がありますが、なぜかフランス語とドイツ語がありません。かつ、全ての講座が「初歩からの・シニアの・基礎から始める・ゆっくり・楽しい・基礎の・初めての・一からの」という言葉が講座名についています。近所にある松原文化センターというところの講座もほぼ同じです。要するに、外国語を始め票とする人は相変わらず途絶えることが無いのに、それを続けようという人はほとんどいないということです。東亜学院の場合も、入門時には100数十名いた受講者が中級を経て中上級になると30数名、上級になると8名程度に減っています。かつ、入門から継続している方は4名のみです。

   一方で、私のパソコンのインターネットには、繰り返し繰り返し、簡単に英語がペラペラになれる講座という広告が掲示されています。なんと1日15分、3か月で英語がペラペラになるという、ありえない宣伝です。常識的に考えてそんなことはできっこないにもかかわらず、いまだにこの広告が掲載され続けているということは、これが採算のとれる商売となっているからでしょう。ほとんど詐欺であるにも関わらず。どなたか、やってみたけど駄目だったという訴訟を起こしてみたらいかがなのでしょうか。いや、それ以前に公正取引委員会に、詐欺商法として訴えるべきです。

   スピード・ラーニングにしても同じです。あの広告で見逃してはならないのは、「何をやってもだめだった私が、スピード・ラーニングを始めたら、とうとう英語が話せるようになった。」という部分です。こういう人は、何年も英語の勉強を続けて来た蓄積があるために、CDから流れる英語が聞き取れる水準に事前に達しており、テキストを読むのに辞書が必要ないレベルだったはずです。その段階になってからスピード・ラーニングを始めたから、会話が多少なりとも進歩したに過ぎません。あくまで多少なりともですが。

   それにしても、書店に行けば英語学習のためのテキストが常に溢れています。しかし身の回りを振り返ってみると、通勤電車の中で外国語の学習に励んでいるのは、いつも私だけです。それどころか、いい年をしたサラリーマンが、プリンセスやらドラゴンが登場するゲームに夢中になっていたりします。スマホを広げている人のほとんどがゲーム、良くてメールをしているに過ぎません。

   これで外国語が身に着くのかと言えば、当然答えはNO!です。政府は小学校から英語を科目に取り入れれば日本人が英語を使えるようになると思っているようですが、これもNO!です。なぜなら、何事にせよ、本人がやりたくてたまらないという気持ちでやり続けない限り、身に着くことはないからです。

   そんなことより・・・と話を続けるとまた冗長になりますので、ここまでにしておきます。要するに、必要ないからやらないんだろう、それを無理やりやらせたところで大した成果は上がらないに違いない、という、いつもの結論です。