食事から衣服、雑貨まで株主優待だけで生活する姿が数々のテレビ番組で特集され、近著『桐谷さんの株主優待ライフ』(小学館刊)も大好評を博す将棋棋士の桐谷広人氏。そんな桐谷氏に、いま最も注目すべき株主優待銘柄を聞いた。
「株主優待は、配当と違って、100株でも1万株でも内容は基本的に同じ。中には100株で1つ分、1000株なら3つ分などともらえる数が変わる銘柄もありますが、多くの銘柄で持ち株数にかかわらず同様の優待を得られる。ビギナーにとっても有利な制度といえます」(桐谷氏・以下「 」内同)
なかには1万円から始められる銘柄もあり、なかなかの好利回りが期待できるという。
「たとえば女性向けカジュアル衣料のハニーズ(2792)は1万円程度で株主になれて配当をもらえるうえ、投資金額の1割に相当する1000円の自社商品を買える優待券が年1回送られてきます。あるいは山喜(3598)というワイシャツの会社は1万6000~1万8000円で買えて、2000円の優待券が年2回の計4000円分ですから、元手の2割以上がもらえる計算です」
そこで桐谷氏に、優待内容が良いうえに、ある程度の好業績で今後の株価上昇まで期待できるという「珠玉の株主優待銘柄」を選んでもらった。
「まず私がオススメしたいのがコロワイド(7616)です。『ラ・パウザ』というパスタ屋や『北海道』という居酒屋を展開しているのですが、最少500株(約50万円)の保有で3か月ごとに1万円相当のポイントがもらえる。つまり年間で4万円の飲食ができるので、寝かせておくだけで十分においしいです」
出た! 10億円が9口! サッカーくじを運営する日本スポーツ振興センターは24日、第662回の「BIG(ビッグ)」で、日本の宝くじ史上最高額となる10億2円の1等が9口出たと発表した。この回に限って1等の金額を通常の最高6億円から10億円にアップさせたことで、過去最高の売り上げも記録。同センターは、今年度中に1等当せん金をもう1回大幅アップさせることを検討している。
1口300円のくじで10億円ゲット。税金もかからない。クリスマスの1カ月前に、文字通りビッグなプレゼントだ。1等が一度に9口も出たのも初めてだという。
1等が10億2円となったのは、10日-23日に発売された第662回のビッグ。23、24日のJ1、J2合わせて計14試合が対象だった。政令は当せん額を100円当たりと定めているため、1口300円のビッグは3の倍数にする必要があり、10億円に2円が加わった。
繰越金(キャリーオーバー)がない場合の1等は6億円だった。しかし、約71億円のキャリーオーバーがあったため、10億円に達した。
日本スポーツ振興センターが当せん額を引き上げた狙いは、話題性アップによる収益増。2006年に誕生し、07年5月の第278回でこれまでの最高額の約61億円を売り上げたが、その後は右肩下がりの状態が続いていた。
しかし、改正スポーツ振興センター法が10月18に施行され、ビッグの1等当せん金が7億5000万円、キャリーオーバー時15億円まで引き上げられたことから今回、試験的に1等10億円を実施。その効果はすぐに現れ、売上金額は過去最高の87億5785万9800円に達した。
同センターは「1開催回として、過去最高の売り上げ、過去最高の9口の1等当せんが誕生してうれしく思います」とコメントを発表した。
気になるのは、1等10億円は今回限りなのかということ。同センターの2013年度の事業計画では、1等が6億円超の開催を2回予定しており、来年3月末までにもう1回、1等当せん金を大幅アップして販売する可能性があるという。「これだけ大きな反響を呼んだのですから、来年度以降も実施していきたい」と同センター関係者は話した。
その他のくじは?
日本でサッカーくじ以外の高額くじといえば、1979年から販売されている「ジャンボ宝くじ」。年に5度発売され、22日に発売された年末ジャンボは1等・前後賞合わせた当せん金が7億円。また今年4月に導入された、1から37までの数字から7つを選択する「ロト7」は全的中で最大8億円が当たる。海外ではさらに高額くじが存在し、米国では「メガ・ミリオンズ」というくじが昨年3月、約531億円の当たりを出して話題となった。
出生直後に別の新生児と取り違えられて人生を狂わされたとして、東京都の男性(60)と実の弟3人が産院を経営する社会福祉法人「賛育会」に約2億5000万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は26日、取り違えがあったと認めて計3800万円の支払いを命じた。
判決によると、男性は1953年(昭28)、東京都墨田区の産院で出生し、産湯の後、別の母親に引き渡された。2歳で戸籍上の父を亡くし、工場で働きながら定時制高校に通学。その後は運送会社に勤務した。
一方、取り違えられた方の新生児はその後、大学まで進学。2009年に容姿などに違和感を覚えた弟3人が、DNA鑑定で血縁関係がないことが分かった。さらに、13分違いで出生した男性の存在を確認、産院の台帳を証拠保全するなどして実の兄を捜し出し、12年に鑑定で証明された。
宮坂昌利裁判長は判決理由で「高等教育を受ける機会を失い、極めて甚大な精神的苦痛を受けた」と指摘し「長年、肉親との交流を一切持つことができなかった。両親はすでに死亡しており、無念さは察して余りある」とした。
病院での子供の取り違えを扱ったものでは、今年のカンヌ国際映画祭で審査員賞を獲得した映画「そして父になる」(監督是枝裕和)が話題になったばかり。映画では事実を知った福山雅治(44)演じる父親の苦悩を中心に描かれたが、今回の判決からは、取り違えられ、運命を変えられた子供もまた大きな被害者であることをあらためて考えさせられる。
介護施設や保育所などを経営する非営利の社会福祉法人の利益が、収入に対して年平均6%程度と上場企業を上回っていることが、政府の規制改革会議の専門委員の調査でわかった。
27日の同会議に報告する。
社会福祉法人の黒字額の合計は年間5千億円を超える。非課税優遇などの見直し論にもつながりそうだ。
規制改革会議の専門委員のキヤノングローバル戦略研究所の松山幸弘研究主幹が、施設を経営する社会福祉法人約1万7千を調査・・・
*駿河会は3%切ってますね・・・課税されたらやっていけない!
日本の水道水は世界で一番安全で美味しいと言われ、近隣や水源の環境などから、水道水が美味しいエリアというのもある一方、昨今は都市部の多くで飲用水としてミネラルウォーターなどを購入する家庭が増えている。ライフスタイルの欧米化やトレーサビリティ意識の高まりなどから、飲用水として「買った水」を飲むことは、今や珍しいことではなくなったが、調理の面ではまだまだ水道水を使用するシーンも多いのではないだろうか。
「ごはんや乾麺など吸水が大きい素材を調理する際には、美味しい水を使ってあげることで味に違いが出るといわれています。でも調理に使う水を全部“買った水”にするのはもったいない。そこで、たとえば米を研ぐ1、2回目の水はミネラルウォーター、途中は水道水、最後に浸すのはミネラルウォーターというようにするといいでしょう。煮物、肉をやわらかく煮込むといったときにも水の違いが出やすいですね。
また、料理に使う水で気をつかいたいのがミネラルの含有量。だしの味わいを大切にしたい和食や緑茶を淹れるには軟水、中華料理や洋食、コーヒーや紅茶、中国茶は硬水がいいといわれています。その料理や飲み物の生まれた地域の水の硬度が一番合うということでしょう」とアドバイスするのは、薬剤師の資格を持ち、栄養にも詳しい料理研究家の吉田三和子さん。
「私たちが小さかった頃は、水の選択肢といっても水道水と浄水器の水というくらいでしたが、最近では水道水、浄水器の水、市販のミネラルウォーター、宅配のRO水など、種類も豊富でミネラルなどの内容物や含有量も千差万別。目的や用途に合わせて、上手に使い分けたいですね」(吉田さん)
一般に「ミネラルウォーター類」とされる水は、農林水産省の品質表示ガイドラインによって分類されており、大きな括りとしては「天然水」と「RO水(ボトルドウォーター)」がある。RO水とは、RO膜(逆浸透膜)と呼ばれるフィルターを使用してろ過された水で、通常のろ過では除去しきれない微細な不純物も取り除くので、極めて純度の高い水に仕上がる。また近年では、ろ過した純水にバランスよくミネラル成分を添加・調整した「RO水+ミネラル」が、健康、おいしさに加えて、コストパフォーマンスの高い水として人気だ。
例えば「RO水+ミネラル」の宅配シェア大手のアクアクララの場合、1リットル当たりのミネラル含有量はカルシウム 9.8mg、ナトリウム 5.0mg、カリウム 1.7mg、マグネシウム 1.2mg。日本で好まれる軟水の天然水のミネラル含有量と比較すると、成分をバランス良く加えることによりミネラル分が安定的に保たれる――といったことも特色のひとつだろう。
「自分に合った水選び」を啓発する「水と生活プロジェクト」参画メンバーのひとり、東京医科歯科大学名誉教授・藤田紘一郎先生は、「日本でミネラルウォーターというと、天然水を重用する傾向もありますが、『RO水+ミネラル』も充分“体に良い水”の条件を満たしていると言えるでしょう」と語る。
浄水器や店頭販売のミネラルウォーター、宅配水など多くの選択肢ができた今、数ある水の中から、自分に合った水を選ぶ――“体に良い水の条件”とは、どういうことに気をつければ良いのだろうか。
「人の体は60%以上が水と言われています。水は酸素や栄養素を細胞に運び、有害な老廃物を排泄するなど、生命にとって重要な働きを持っています。水を飲むことは、老廃物を水で流し、新陳代謝を良くするので、まさに、水こそ生命の要。だからこそ、体に良い水を摂ることが大切なのです。
水1リットル中に含まれるミネラル分は30~200mgが目安で、特に100mg以下の軟水の場合、水の味がまろやかで日本人にはおいしく感じます。有害物質が含まれていないことはもちろんですが、水の処理方法としては、煮沸や加熱殺菌すると水の組成が変わってしまうので、非加熱殺菌=生の水である方が良いです。
また、体が疲れるのは、体が酸性に傾いた状態になっているからで、そこへ酸性の水を飲むと疲れを増幅させてしまいますが、弱アルカリ性の水だと中和できます。もう一つ、骨からカルシウムが溶け出すのを抑制するという意味でも、飲むなら酸性より弱アルカリ性の水がおすすめです。活性酸素を抑える抗酸化作用を持った水もいいですね」(藤田先生)
「歌の会」の先生によるコンサート
今年はフルート奏者の先生も見えて いつも以上に楽しまさせてもらいました。
…実は…私事ですが 大昔 10代も末の頃 軽音楽部ってのに少し所属しまして
フルートって楽器に挑戦したことを思い出しました。
当然 音感の無さと肺活量の弱さで挫折しましたが…
先生達のきれいな音色を聞き 若い頃の自分の無謀さにちょっとひとり笑いしてしまいました。
普段聴かれない音楽の世界
先生達の素敵な歌や音色に酔いしれた時間でしたよ。
東京都の猪瀬直樹知事は26日、都庁で記者会見し、公職選挙法違反事件で、東京地検特捜部の捜査を受けている医療法人徳洲会グループから、現金5千万円の資金提供を受けた経緯について改めて説明し、徳田毅衆院議員との間で交わした借用書を公開した。
猪瀬知事は会見の冒頭、「都民や都職員、都議会のみなさまに迷惑をかけ、心よりおわび申し上げる」と謝罪し、時系列に沿って経緯の説明に入った。
猪瀬知事の説明によると、昨年11月6日に徳洲会系列の湘南鎌倉総合病院で徳田虎雄氏に面会し、都知事選出馬のあいさつをした。同月14日に都内飲食店で徳田毅氏に会い、同月19日に毅氏から、「議員会館においでいただきたい」という電話を受けたため、同月20日に単身で事務所を訪問。その場で借用書への署名を求められ、5千万円を受領したという。金銭については、妻の貸金庫に預けていたとした。
借用書には印鑑などは押されておらず、印紙も貼られていないが、「あまり借用書を書いたことがなかった。相手方との信頼関係の問題だと考えていた」と述べた。
5千万円は今年9月26日に知事の特別秘書が徳田氏側に返却したといい、借用書は郵送で返却されたという。
自身の責任問題についてただされると、「身を粉にしても仕事をきちっとやることが償いかと思っている。都民、国民、東京のために一生懸命働いていきたい」と述べ、辞職する意思がないことを明らかにした。
しかし・・・こんな借用書って「昨日の晩」にでもチヨロチョロっと書けるものだね!
インク調べてもらって古いものならOKってことにしてあげますよ
「刑事ととり」のお出ましかな
事務所内の環境整備で加湿器を設置しています。
空気清浄にもなっているので花粉時期もありがたい機器です。
山の中の空気の良い環境とはいえ・・・最近は隣の国から危ない空気が流れ込んできてます。
地球はひとつ
なんとか、良い解決方法はないのでしょうかね?
14年W杯ブラジル大会に出場する32チームが出そろった。20日に大陸間プレーオフ第2戦が行われ、ウルグアイが一番最後に出場権を獲得。ホームでヨルダンと0―0で引き分けて2戦合計5―0で勝利し、2大会連続の本大会出場を決めた。
1次リーグの組み合わせ抽選は12月6日(日本時間同7日)にブラジル・サルバドルで開催。スポニチでは抽選のポット分けと、日本にとって“天国”と“地獄”の組み分けを予想した。
W杯出場の32チームが出そろったことで次の注目は1次リーグ抽選。2大会連続決勝トーナメント進出を目指す日本が入る組が“天国”になるのか“地獄”になるのか。行方を左右するのはフランスになりそうだ。
まず抽選方法だが、第1ポットの8チームがA~Hの8組に振り分けられ、続いて第2ポットの8チームが抽選でA~Hに決定。基本的に第3ポット、第4ポットも同様に行われる。第1ポットはシードで開催国ブラジルと、10月17日時点のFIFAランクの上位7チームで既に決定。第2~4ポットは地域性などを考慮してFIFAが決定し、抽選直前に発表。前回を踏襲すれば第2ポットはアジアと北中米カリブ海、第3ポットはアフリカと南米、第4ポットは欧州になる。
ここで問題になるのが第4ポットの欧州の数だ。9チームで1チーム多いため、21日付の英紙インディペンデントは「FIFAランクで欧州最下位(21位)のフランスが(空きが1つある)第3ポットに回るだろう」と予想。第3ポットに入った場合フランスは第4ポットの欧州のどこかと必ず同組となる。組分けの前提として「欧州は3チームが同組にならない。欧州を除く同大陸チームは同組にならない」というルールがあるため、第3ポットのフランス+第4ポットの欧州チームは、自動的に第1ポットは欧州以外=南米チームになる。そこに第2ポットの日本が入れば死の組の完成だ。
この場合で最悪なのは、第1ポットが開催国で優勝候補筆頭のブラジルで、第4ポットが前回大会準優勝国オランダが入った場合だ。一方で戦いやすいのはシード国で一番FIFAランクが低いスイス、前回大会未勝利のアルジェリア、攻撃力が低いギリシャという組み合わせ。抽選結果が日本の運命を大きく左右することになる。
ゆるキャラ日本一をネット投票で決める「ゆるキャラグランプリ2013」の結果が24日、発表され、栃木県佐野市「さのまる」が優勝した。静岡県浜松市「出世大名家康くん」との接戦を制し、昨年4位から躍進。佐野市在住で、さのまるの「マブダチ」を自称する歌手ダイアモンド☆ユカイ(51)も「行く先々で応援しまくったが、まさかてっぺん取れるとは」と喜んでいる。
投票結果は、埼玉県羽生市で開かれた「ゆるキャラサミットin羽生」で発表された。さのまるは120万4255票を獲得し、2位に約5万票の差をつけた。9月17日の投票開始直後から、出世大名家康くんが独走。一時は2倍近くの差をつけ本命視されていたが、さのまるの猛追をかわしきれなかった。敗北した場合はトレードマークのまげを落とすと宣言するなど、1603年の江戸幕府発足以来の“天下統一”に不退転の決意で臨んだものの、夢実現を目前に涙をのんだ。
参加は昨年の2倍近い1580体。頂点に立ったさのまるは、市運営の公式サイトで「ほんとうにありがとうございました。これからも今までどうりのさのまるです。よろしくお願いします」と喜びと感謝をつづった。
混戦を大逆転で制した意外な立役者がダイアモンド☆ユカイだ。10年に佐野市に移住し、翌年には「佐野ブランド大使」に任命された。公式テーマソング「さのまる音頭」の作詞、作曲を手がけ「マブダチ」の間柄。スポニチ本紙の取材に「涙ちょちょぎれそう。優勝ギラッチ!佐野ッチ!!」と、独特の言い回しで喜びを語った。
昨年の結果が悔しかったといい「やるなら1番と、今年は頑張った。ロックンロールに“2”という数字はないんでね」と振り返る。テレビやラジオの番組に出演するたび、さのまるの名を連呼し援護した。事務局は、「全国からの追い風が、さのまるに集中した大きな要因のひとつだと感じる」と、貢献を認める。
ユカイは「マブダチの方が人気出ちゃったらどうしようかね」と冗談めかしつつ、「今度は、さのまると一緒にロックをやりたいね。最終的にはふなっしーを倒す!」と直接対決を望んでいる。
≪「くまモン」「バリィさん」殿堂へ≫11年の「くまモン」(熊本県)、12年「バリィさん」(愛媛県今治市)と過去の優勝者2体は“殿堂入り”。今年の流行語大賞候補50語にも入った千葉県船橋市の非公認キャラ「ふなっしー」は、別の大会で優勝したことから「連覇は趣旨に反するなっしー」として参加を見送った。
徳島県は25日、南海トラフ巨大地震に備え、津波災害警戒区域(イエローゾーン)を指定すると発表した。
2011年施行の津波防災地域づくり法による措置で、指定は全国初。今後正式に指定する。
区域は徳島市や美波町など県内の10市町にまたがり、県内面積の約5%に当たる約200平方キロメートル。
指定された市町村は、津波情報の住民への伝達方法や避難施設の場所、学校や病院などからの避難計画を地域防災計画に記載したり、ハザードマップを作成したりすることが義務付けられる。
台風被災地救援のため艦船3隻でレイテ島沖に到着した自衛隊の国際緊急援助隊本隊は24日、護衛艦「いせ」から大型輸送ヘリコプターで、医療チーム8人と機材をセブ島北端のダンバンタヤンに送り込み、被災地での活動を始めた。
本隊の到着で、酸素吸入器や点滴を使った高度な治療が可能になり、自衛隊の海外派遣としては過去最大規模の救援活動が本格的に動き出した。
医療チームが乗った輸送ヘリのCH47は、牧草地につくった臨時のヘリポートに午前11時ごろに着陸し、住民約500人が手を振って出迎えた。隊員は、すでに現地入りしていた約10人と合流し、車で5分ほどの学校施設に移動。建物内にシーツで区切った診察室3部屋を設営した。
開始直後から“臨時診療所”には、数十人の行列ができた。台風で頭にケガを負ったという4歳の男の子の母親(31)は「教会の診療所にかかったが良くならない。水準が高い日本の医療なら治してもらえるはず」と期待を込めた。
約270人の医療・航空支援隊を率いる浅見勇学(たけひさ)隊長は「(医療活動を行う)陸自隊員は東北出身者がほとんど。東日本大震災の経験から、被災者の立場にたった支援をしていきたい」と抱負を述べた。
自衛隊は救援活動を「サンカイ(現地語で友達の意)作戦」と命名。すでに先遣隊がセブ島北部の集落で医療活動を始めている。
医療法人徳洲会グループから5千万円の提供を受けていた東京都の猪瀬直樹知事(67)。これまで公の場で3度釈明したが、内容が二転三転するなど迷走を続けている。関係者の証言とも食い違う点もあり、矛盾のない説明とは言い難い。「首都の顔」として普段は能弁な猪瀬氏だが、話せば話すほど疑念が深まる一方だ。
猪瀬氏が徳洲会グループ創設者の徳田虎雄・元衆院議員(75)に出馬のあいさつに出向いたのは昨年11月6日。徳田毅衆院議員(42)から5千万円を受領したとみられるのは11月20日で、状況から12月16日投開票の知事選に使う目的で現金を借り入れたと推察するのが自然だ。
猪瀬氏は今年11月22日午後1時すぎの囲み取材では、選挙目的だったことを認め「資金提供という形で応援してもらうことになった」と明言。「選挙にはお金がかかるかもしれない」「使った場合には収支報告書に書くつもりだった」との認識も明らかにした。
だが、2時間後の午後3時の定例記者会見での説明は一転する。「選挙資金でないと断言できる」「まったく選挙で使うつもりはなかった」と連発。個人として「たまたま借りた」と強調した。
■提供発案者は
関係者は、知事選を前にした猪瀬氏が毅氏を通じて虎雄氏に1億円の資金提供を要請。虎雄氏が「とりあえず5千万円」と応じたことを証言している。
猪瀬氏は囲み取材では自らが資金提供を申し出たことに言及したが、定例記者会見では「申し出があれば断るのも失礼だから預かった」と説明を変えた。さらにそのすぐ直後には「向こうから持ちかけてきたでもなく、こちらからお願いしたでもなく」とするなど、説明を二転三転させた。
猪瀬氏を虎雄氏に紹介した新右翼団体「一水会」代表、木村三浩氏は産経新聞の取材に「私が毅氏に『1億円ぐらい(貸したら)どうか』と話したかもしれない」としており、猪瀬氏側の説明は一定していない。
■存在さえ不明
5千万円の借用書について、猪瀬氏は議員会館で現金を受け取ったその場で手書きしたと話すが、今年9月の返済の場に立ち会った虎雄氏の妻(75)は借用書の存在を「知らない」などと周囲に話している。
猪瀬氏は当初、5千万円返済後に借用書が返ってきたとしたが、「返ってきていることになると思う。あるかどうかわからない」と変化し、借用書に記された貸主が徳洲会か個人かも「わからない」と歯切れが悪くなっていった。
だが、23日の合同防災訓練後の囲み取材では「借用書はあります。捜せば」と断言。一方で「公開する必要はない」とも話しており、存在さえも不明だ。