ケアハウス ラポーレ駿河ってこんな処

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セシウム汚染地図

2011年10月02日 | 地震防災関係

福島第1原発事故を受け、文部科学省が県単位で公表を続ける土壌に蓄積された放射性セシウムの汚染マップが、衝撃の実態を明らかにしている。

東京はこれから公表の予定だが、分布図で茨城県南部や千葉県北西部の延長線上となる地域は影響をモロに受けた可能性が高い。「汚染の帯」は首都圏の食を支える生産地の群馬県、栃木県にも伸び、事態は想像以上に深刻だ。



 文科省は29日、原発事故で放出された放射性セシウムについて、航空機で測定した千葉県と埼玉県の土壌への蓄積状況を示す分布図を公表。公表済みの福島、栃木、茨城、群馬県などと合わせると、原発から南西方向に比較的高い線量の地域が帯状に伸び、首都圏まで汚染が広がっている。

 文科省は、風の影響にで原発から北西方向に広がった放射性物質が、福島市西部の山間部で南西に方向を変え、群馬県西部まで汚染が広がったと分析している。

 原発の南方では茨城県北部で風がいったん海側に向きを変えた後、再び陸地側に方向を変え、千葉県北西部まで到達したとみている。千葉県柏市や松戸市などの土壌中のセシウムは1平方メートル当たり6万~10万ベクレル、放射線量は毎時0・2~0・5マイクロシーベルトと高かった。埼玉県南東部の三郷市や西部の秩父市でも同様に高い地域があった。

 チェルノブイリ原発事故では、強制避難の基準は55万ベクレル以上ながら、3万7000ベクレル以上が「汚染地域」とされていた。

 周辺都県の結果はこれから公表される。東京、神奈川は早ければ来週中にも出される予定で、とりわけ東京23区東部の汚染は必至。葛飾区では3月23日、金町浄水場の水道水から乳児向け基準を上回る放射性物質が検出されている。

 放射性セシウムの「セシウム137」は半減期が約30年と長く、体内に入ると筋肉などにたまってがんなどの原因となる。文科省によると、毎時0・2マイクロシーベルト以上だと年間被ばく線量が一般人の被ばく限度の1ミリシーベルトを超える恐れがある。

 汚染の帯に覆われた地域で、特に群馬県は全国有数の農産地として知られる。夏秋キャベツ、キュウリ、コンニャクイモの収穫量は全国1位。生乳や生しいたけの生産量は全国2位を誇る。首都東京は居住空間だけでなく、食の面からも放射能汚染の危機にさらされているようだ。


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