昨年、大ブレークしたお笑い芸人のスギちゃん（３９）が、１８日放送の関西テレビのバラエティー番組で、貯金額について数千万円台を指す「４ケタ」と明かし、共演者の驚きを誘った。今年は流行語大賞をにぎわしそうなスギちゃん級の大ブレーク芸人が不在。このまま不作の年になってしまうのか。
今年の「Ｒ－１」優勝の三浦マイルド（３５）はアクの強い芸風で根強いファンがいるものの、広がりはイマイチ。ただ１人、気を吐いている女性ピン芸人のキンタロー。（３１）は、決めゼリフの「フライングゲット！」はＡＫＢ４８の曲名そのままで独自性がなく、流行語大賞の候補には遠い。「例年なら、子供がまねをする芸人が現れているのに、今年は夏の終わりになっても勢いのある芸人がいない。新勢力では不作に近い」と演芸評論家の高山和久氏は分析する。
その原因はどこにあるのか。演芸界やテレビ界の声を拾うと、大きく３つの原因があるようだ。
１つは、ベテラン・中堅の女性芸人ブーム。今年のＦＮＳ２７時間テレビ（フジテレビ系）で女性芸人を前面に押し出したように、オアシズや森三中など、キャリアのある女性芸人のパワーに圧倒されていることだ。
「お笑い決めゼリフの不在」を挙げるのはベテランの放送作家。「いま、一番はやっているのは『半沢直樹』の『倍返しだ！』。ドラマに夢中の大人に影響された子供も口走っている。笑える決めゼリフを武器にする若手芸人もあまりみかけない」という。
異分野からの強敵登場も。「今、一番勢いがあるのは文化人の芸人化。その筆頭が予備校講師の林修先生。初の冠番組『林修先生の今やる！ハイスクール』（テレビ朝日系）ではお笑い芸人は脇役扱い」（高山氏）
これから猛チャージできる芸人はいるのか。演芸界や放送界から期待が集まる芸人は案外多い。
その筆頭格が昨年の「ＴＨＥ ＭＡＮＺＡＩ」で決勝に進んだ「アルコ＆ピース」（太田プロ）。コント、漫才の二刀流で笑いがとれる。「笑っていいとも！」（フジテレビ系）の水曜準レギュラーで、定期的にテレビ出演できるのが強みだ。
同じ「いいとも！」水曜準レギュラーでは「ウエストランド」がいる。「爆笑問題が所属するタイタンの秘密兵器」（高山氏）という位置付けで、ツッコミの井口浩之（３０）が早口でツッコミながら自虐ボケをかますという変則的な漫才が売り。
ピン芸人では、ワタナベエンタのあばれる君（２６）が元気だ。テレビ出演はそう多くはないが、ＮＨＫ総合の「オンバト＋」などでの、汗びっしょりの熱血コントがウケている。
女性芸人ブームに乗れるかどうか注目なのが、中野聡子（２９）と橋本小雪（２８）の女性コントコンビ「日本エレキテル連合」（タイタン所属）。コスプレとメークを生かしたコントが見どころだ。
歌ネタで「もしかしてだけど～」が流行語になれば強い「どぶろっく」や、細かい描写のコントが魅力の「ツインテル」、「ジグザグジギー」「母心」「新宿カウボーイ」も固定ファンを集めつつある。
９月に決勝の「キングオブコント２０１３」で新たな人気者が生まれる可能性があるが、若手芸人にとっては前門の虎が元気なベテラン女芸人で、後門の狼が文化人芸人。ここで奮闘しないと、今年の残りどころか、来年もブレークは難しい。
全国高校野球選手権大会の大会本部は２１日、花巻東（岩手）の監督と部長に対し、１９日の準々決勝後に「バントの定義」に関する高校野球特別規則の説明を行ったことを明らかにした。
花巻東の２番千葉が準々決勝の打席で、投球をカットしてファウルにする粘りを見せていた。
バントと判断される可能性があるとして、赤井淳二審判副委員長が試合後に伝えたという。
花巻東の流石裕之部長は「『あの打法はスリーバント失敗になります。次からアウトにしますよ』と言われました」と話した。
千葉は４打数無安打だった準決勝敗退後に「ファウルで粘って何としても塁に出るのが自分の役割。（それができず）野球人生で一番悔しい試合だった」と泣き崩れていた。
日本高野連の高校野球特別規則には「打者が意識的にファウルにするような、いわゆる“カット打法”は、そのときの打者の動作（バットをスイングしたか否か）により、審判員がバントと判断する場合もある」と記されている。
日本のＴＶドラマ「半沢直樹」が面白い－という便りがフェイスブック経由でロサンゼルスに届いた。さっそく第１話を見てすっかり気に入り、４話分を１日で一挙に堪能。日本のドラマもやるう、と感激した。
大阪出身の私だから、通天閣、太陽の塔は懐かしく、「東京中央銀行大阪西支店」のロケ地となった新装の梅田阪急百貨店には目を見張りました。５話の逆襲篇では堺雅人演じるバンカーが上司をやり込める場面にスカッと溜飲を下げた。次回から舞台が東京に変わると知って、やっぱりねえ、とちょっとがっかり。でも６話が楽しみ。
てなことを当地の日本人の友達に話したら、皆すでにこのドラマにハマってた。
友人には元駐在員の妻が多い。ロス勤務は出世コースといえるポストだ。生活をエンジョイしてイザ帰国命令が出たところで、少々悩んで結局は東京に帰るというのがパターンだが、中には会社を辞め、米国で再就職した残留組も結構いる。
日本を捨てた（？）理由は、ロスのゆったりした住環境と子供たちの多様な教育。そして何より日本企業の縦社会の息苦しさに耐えかねて、といった声が聞かれる。組織の残酷さ、人間関係の醜さを描くこのドラマが、祖国を客観的に見つめる在米邦人に受けるのもうなずける。
もちろん、米国の企業だって似たり寄ったりだろうが、ドラマの中の銀行の社宅に見るイビリの精神構造って独特かも。
昔、某大手商社マン夫人の友人から実情を聞かされた。ロス支店長夫人を頂点とした夫の地位を笠に着た締め付けや、東京に帰ってからの社宅でのイジメのエグーイ話…。ドラマに出てくる副支店長夫人の部下の奥さんイビリなどまだマシか。番組中の描写はそれなりに現実味がある。
それにしても、海外でも日本で放送された番組が簡単に見られるいい時代になった。以前、「冬のソナタ」を姉に頼んでビデオに撮って送ってもらっていた時とは隔世の感がある。
海外での番組視聴方法は、毎月使用料を払い高画質で日本にいるのと同じ環境で番組を楽しめるネットワークサービスをはじめさまざま。中には著作権法や放送法に触れて裁判沙汰になる違法な視聴術もあるため、見る側のモラルが問われる。
米国のドラマは日本より数段スグレモノが多いが、英語力の問題もあって、米国製ドラマを楽しむ邦人は意外と少ない。日本語を聞いてほっとしたいというのが本音で、望郷の念も手伝い日本の番組にどっぷり、というのが多数派だ。
留学生や若い層なら「ロンドンハーツ」や「アメトーーク！」などのお笑い系。主婦はドラマ三昧で、最近「家族ゲーム」もブレークした。中高年層は「ホンマでっか！？ＴＶ」など医療や情報バラエティー番組を心待ちにしている。そんな中、海外在留の企業戦士も夢中になれる頼もしい「半沢直樹」の出現は歓迎されている。（板垣眞理子）
ＮＨＫ連続テレビ小説「あまちゃん」に出演中の女優、橋本愛（１７）が、１０月下旬スタートのＮＨＫ－ＢＳプレミアム「ハードナッツ！」（日曜午後１０時）で、連続ドラマ初主演を飾る。とんとん拍子の橋本に、大きな目標ができそうだ。
橋本が演じるのは数学が得意の女子大生、難波くるみ役。コミュニケーション能力に乏しい変わり者ながら、天才的なひらめきで難事件を解決していく数学ミステリー。共演の刑事役に俳優、高良健吾（２５）、ほかに矢島健一（５７）や波岡一喜（３５）らが出演する。
天才的なひらめきで事件解決…どこかで見聞きしたことがありそうだが、脚本と制作統括をドラマ・映画の「ＴＲＩＣＫ」シリーズの蒔田光治氏が担当するとなれば、納得する向きも多いだろう。
「ＴＲＩＣＫ」といえば２０００年に第１弾テレビ朝日系で放送され、主演の天才マジシャン、山田奈緒子を演じた仲間由紀恵（３３）が大ブレークしたきっかけとなった。このドラマでも、仲間が演じた奈緒子は変わり者の設定。キレたキャラクターを楽しげに演じた仲間は一躍、売れっ子女優に成長した。
となると、変人キャラを得意とする蒔田マジックで橋本もさらなる売れっ子女優に羽ばたく可能性がある。「仲間はコメディエンヌの才能があってあのドラマがハマった。いまのところ橋本には喜劇より実生活を反映してラブロマンスが似合いそうだが」（ベテラン映画パブリシスト）という声はあるが、新たな一面をアピールできるか。
相も変わらず不況が続くいまだからこそ、節約をしたい。そのなかでも、流行のスマートフォンは年間最大12万円の差も出るというので、料金の実態をおさえておきたいもの。
いま携帯ショップや家電量販店で売れている携帯電話の半数がスマートフォンだという。自分や家族がスマートフォンへの機種変更を考えているとき、とくに注意したいのは、通話時間。
例えば、仕事などで月800分以上通話する「ビジネス型」の人の場合、月額利用料はドコモ1万4130円、ソフトバンク2万2700円、au1万2810円。最高値のソフトバンクと最安値のauでは月1万円以上、年間約12万円違ってくる。
だが、月25分通話の場合、ドコモは7280円、auは6740円、ソフトバンクは6705円となり、この場合はソフトバンクがもっとも安い。また、通話料ナシの場合は、ドコモが7080円、auが6540円、ソフトバンクが5705円となる。
家の電話を中心に利用する「主婦型」や、またはスマートフォンは2台目と考えて通信サービスだけ利用し、通話はいまある1台目の携帯でするという「2台目型」で価格は異なるのでそのへんをキチンとチェックしておこう。
過酷な毎日を送る日本のサラリーマンにとって、生活の大部分を占めるのが仕事。それゆえ、職業選びは、人の寿命に大きく影響を与えているという。多数の企業で産業医として働く榛原藤夫氏はこう語る。
「事故が起こりやすい危険度の高い仕事などを除いた場合、職業が寿命と関連する要因は大きく分けて２つあります。ひとつは、『裁量権の有無』。自分で自分の仕事をコントロールできる人ほど、ストレスがないので長生きする傾向がある。もうひとつは、『過重労働・暴飲暴食』。深夜までの残業や徹夜が当たり前の長時間労働や、接待続きなどの過剰飲酒は、当然体には悪い。この２つに焦点を当てた際、一番早死にしそうな職種と言われれば大手広告代理店の営業マンです。彼らは、徹夜仕事は当たり前の超激務ですが、裁量権が少ない。加えてお客との接待で連日大酒を飲むことも珍しくない。給料やステータスは高いものの、体には負担ですよね」
そして、同じく順位が高かった職業が「ＩＴ企業の下請けＳＥ」や「チェーン飲食店店長」。
「どちらも長時間労働のうえ、給料も低い。下請け会社のＳＥは基本的に親会社のムチャぶりには逆らえないし、店長も、結局は雇われなので裁量権はほぼありません」
そして、意外なランクインを果たしたのが「若手官僚」だ。
「官僚はエリートで好待遇のイメージがありますが、それは年長者だけ。基本は年功序列の縦社会なので、若手は給料も安いし深夜まで働かされるのが通例です。実際、某省庁では入省した若手２０人のうち、３人が１０年以内に自殺したというデータもあります」
また、上記２つに加えて「勤務時間が不規則」な職業も、かなり寿命に影響を及ぼすという。
「不規則な生活は、当然、体に害です。つまり、毎日ではなく、不定期に夜勤があるような仕事は健康に負担です。たとえば、病棟勤務の看護師、会社勤務のタクシー運転手や長距離トラック運転手。彼らは数日に１回は夜勤があるので体内リズムを崩しやすい。さらには、どちらも上から管理される仕事なので、裁量権はなし。ＣＡの仕事も大手なら好待遇だしフライトとフライトの間には休みも取れますが、ＬＣＣのＣＡは経費削減のため、給料は低いし連日フライトが入ったりとかなりのハードワーク。命を削っていますよね」
いかに社会的ステータスや給料が高くとも、体を壊してしまえば意味がない。上記以外の職業に就いている人は、健康という側面では「勝ち組」なのかもしれない。
■産業医 榛原藤夫氏 社員の健康管理を専門とする産業医。外資系を含む１０社以上の企業で従事。うつ病で休業中の社員のサポート、企業の健康障害におけるリスクを低減させるアドバイスを行う
静岡県中部で雨不足が深刻になっている。安倍川流域は八月の降雨量が平年の二割程度で、静岡市内では少雨のため河川の流水が途切れる「瀬切れ」が、二年半ぶりに見つかった。自主節水中の大井川水利調整協議会は、二十日午前九時から節水を強化することを決めた。
瀬切れは、十七日に国土交通省静岡河川事務所の職員が、河口から九～十キロ上流の狩野橋付近で発見した。同事務所によると、二〇一一年三月以来で「川魚に影響が出る恐れがある。監視を強化したい」としている。
大井川水系は上水道の節水率を５％から１０％に、工業と農業用水はそれぞれ１０％から２０％に引き上げる。一般家庭への給水制限はないが、上水道は島田、焼津、掛川、藤枝、御前崎、菊川、牧之原の七市に節水を呼び掛ける。
十九日現在、大井川水系三ダムの貯水率は計３２・６％で、平年の四割強。ダムがある井川では七月の降水量が九六ミリで平年の三割を切り、川根本町は一五九ミリで平年の四割程度にとどまっている。
天竜川水系では七月二十六日から上水道５％、工業用水１０％、農業用水１０％、佐久間ダムから豊川用水（愛知県）への補給水５０％の自主節水対策に入っている。
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