ストレスが原因でうつ病などの精神障害になったという労災の請求数は、3年連続(平成21年、平成22年、平成23年)で過去最高を更新中なのだといいます。
うつ病は誰でもかかる可能性があり、特に女性はバイオリズムによってうつ症状が出やすいといいますから、日頃から対策が必要。それでは【前編】に引き続き、『美レンジャー』の過去記事からうつ対策をまとめましたのでご覧ください。
■7:うつ対策サプリをとる
過度なストレスは見た目にも影響してしまうので、アンチエイジングにもよくありません。「ストレス多いと余計な活性酵素が増えて早く老けると判明」では、ストレスによって老化が早まることをお伝えしました。
過度のストレスを受けて体内の活性酸素が増加すると、体内の抗酸化システムでは処理しきれない活性酸素が生じてきて、体内で脂質・タンパク質・酵素、DNAなどを酸化させて損傷を与え、老化現象・ガン・生活習慣病等を引き起こします。
オススメの成分は、緑茶に豊富に含まれるアミノ酸の一種テアニン、ドイツでは医薬品としてうつの初期、軽度のうつ状態に処方されているハーブ、セントジョーンズワート、リラックス成分としておなじみのGABAの産生を促す成分、バレリアン。これらのサプリを取り入れるのも一手です。
■8:嫌な思い出は忘れてしまおう
誰にでもある嫌な思い出。どのようにつき合うかによって、うつ病になりやすいタイプと、そうでないタイプがあるそうです。
「うつ病リスクが高まる!“嫌な思い出”とのNGな付き合い方」によると、嫌な思い出を繰り返して思い出す人はうつ病のリスクが高いそうで、嫌な思い出は早く忘れるようにしたり、別の見方を取り入れてみたほうがよいのです。
■9:リズム運動でセロトニンを増やす
徒歩のリズム運動でセロトニンを増やすのは、うつ対策に効果的。「誰でもすぐできる!“季節性うつ”を撃退する歩き方2つ」でご紹介したのは、カロリーも消費できセロトニンを増やす方法。
ポイントはリズム感を持って歩くこと。お洒落を楽しみながら街を歩けば通勤時間も楽しくなるはずです。
■10:コーヒーがうつのリスクを低下
あのコーヒーが精神衛生に役立つという報告も出ています。「1日に4杯のコーヒーで“うつリスク”下がることが明らかに」でお伝えしたのは、1日に平均4杯のコーヒーを口にする女性は、ほとんどコーヒーを飲まない女性よりも、20パーセントもうつになるリスクが低いこと。
ハーバード大学の研究では1976年から14年間に渡り、コーヒーを飲む女性とそうでない女性を分類し、その後の10年間でどんな変化があるか調査し続けました。
フィンランドでも似たような研究がされており、コーヒーを毎日飲む女性は、自殺する可能性が極めて低いことが明らかになっています。
■11:コエンザイムQ10の抗酸化作用が効く
さらに、美容サプリでも人気のコエンザイムQ10が心まで元気にするといいます。「寒くなると発症する“冬季うつ病”に打ち勝つ対策法とは?」によると、コエンザイムQ10の抗酸化作用が、うつ気分を晴らしてくれる作用にまでつながっているとか。
ストレスが増加すると、体が緊張状態に陥りますが、緊張状態が続いた体は、体内に発生してダメージを与える活性酸素に対応できなくなり、どんどんサビついていってしまうのです。
すると、気分や判断力に関係する神経伝達物質の、セロトニンやノルアドレナリンの代謝に異常を与え、疲れやすくなったり、心が元気をなくしてしまいます。
身体がサビついてもすぐに修復できるように、細胞の代謝を正常にしてあげる必要があるんですね。コエンザイムQ10はその点で効果を発揮してくれるというわけです。
■12:うつに有効な食べ物をとる
うつ病を防いでくれる食べ物もあります。「寒い季節に急増する“うつ病”を予防する食べ物まとめ」でおすすめしているのは、ヨーグルト、鮭、さんまなどビタミンDが豊富な食べ物や、お肉、ほうれんそう、豆類、魚などのビタミンB群、チョコレートなどです。
ヨーグルトを含め乳製品に含まれるプロバイオティクスは、不安やうつ病に関連した障害の治療に有効だという研究結果を、イギリスのニュースサイト『Mail Online』が発表したとのことです。ぜひ取り入れてみてくださいね。
軽度のうつは、食事や運動など日常の心がけがとても効果的だということが分かりますね。日々忙しい中でも自分の内面を見つめて、うつのサインを見逃さないように。そして長引かせないように生活や環境、考え方を改めていくようにしましょう。