中部電力が『メガソーラーしみず』発表 静岡市が支援意向示す
太陽光発電所「メガソーラーしみず」建設予定地=22日午後、静岡市清水区三保で、本社ヘリ「わかづる」から
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中部電力が静岡市清水区三保に建設を計画している太陽光発電所「メガソーラーしみず」(仮称)について、同市の小嶋善吉市長は22日、市役所で会見し、「ソーラーシティーを目指す本市としては、できる限り協力したい」と補助金など何らかの支援をする意向を示した。中電側は同日、同市役所で計画の詳細を発表した。
同社担当者によると、同社は22日の取締役会で
2012年秋ごろに着工し、14年度末の完成を目指すことを正式決定した。
投資額は40~50億円で、敷地面積は約17万平方メートル。国内7番目の規模となる出力8000キロワット級。ソーラーパネルは約4万3000枚になる予定で、想定年間発電量は一般家庭2300世帯の年間使用電力に相当する840万キロワットに上る。
火力、原子力、水力など他のエネルギー源で発電するのに比べ、年間4000トンの二酸化炭素(CO2)削減を見込んでおり、静岡市役所で会見した同社の担当者は「低炭素社会の実現に向けて、太陽光発電は切っても切り離せない」と強調した。
建設計画地は、かつて石炭火力発電所の建設を計画し、断念した社有地。送電線が近くを通り、発電施設の立地に適していることや、遊休地を有効活用できる点などから、同所に決まった。
一方、発電所建設の補助について、市の関清司環境局長は「補助金や税の減免など具体的な支援はいくつかあるが、今のところどういう形になるかは白紙の状態」と説明した。
また、市の担当者は発電所を環境教育の場として活用することも検討していることを明かし、「子どもなどが集まる施設になれば、地域振興につながるのでは。(市地球温暖化対策地域推進計画にある)
『ソーラーシティーしずおか』のシンボル的な施設になると思う」と期待を寄せている。