青龍神界鏡

次はまた首相してみんかお前。
https://www.youtube.com/watch?v=CsI7GSs4d1s

五十八 ここ、そこ、

1987年12月18日 15時01分00秒 | 投稿


ハツカネズミが、氷結寸前の水、六甲山系に入れられ溺死する。
次に、透明度高く氷結せしこの氷は、冷えた水、六甲山系に入れられ、氷をまとう。
ネズミを収める氷は七層である、折り重なりの上に乗る。
七層の真価は、素性問わせで、発生する時間帯による、安心に似る、認めを、ネズミ周囲の氷に浴びせいく事態に、御客にご協力頂くべく、しつらえられている。
時間が過ぎる。
ネズミへの安心、存在認めは、常識を通じ、氷を貫き、ネズミの遺骸を、俯瞰上襲いいく。
精神、大疾病事態の真因への到達試行状態、これを高級料亭は欲していた。


鮮やかな桃色の風景が載る桃色の短冊、一枚が通る糸を手に持つ給仕が現れる。

“お疲れのところ、お目休み如何でしょうか。”

難波への降臨種、中央区の料亭、旅館の女将、“ぅおぬぅぉう ぬぅぅおうおう うおろぞすず うぅぉううおうぅ”
次に、帯も、桃色である着物をまとう、奇怪な立ち位置を仄めかす女が現れる。
“在らぬ、お答えを、強いるかに見えて、とどのつまり、私のような、意味蒙昧な出現者への、当惑続きであるあなた様方を、一切嘲笑せずである私は、とどのつまり、飾り用たくあん。
難波にては、食台、最大不遜。
しかし、歯で破砕出来ぬ笑徳そのものとの、かじれども口に溶けぬ高級珍味。
かように言及せし、今のあにや、水屋から水を店に運び入れるべくの重要な人事思考、これ高級桶。”
かような、非常識である祝詞のりと、の詠唱は、口を備える者に、奇怪な硬質陶酔を浴びせる。
当時、回避は不可能。
回避への前座思考を許さずは自己。
この間合いは、桶、と、人、の間に満つ、水の融通営為を、眼前に在り、ただ間抜けに舞う、桃色短冊、客に、厳しく毎瞬、刻印しいく。
時が、設けられる。
するとその間に、短冊は、表面に刻印されし水の融通営為により、内部から、破られいく。
人間は俯瞰上ともかく、水の融通営為への依存度を沸かせる深部は、内臓。
人間の思考は時の経過と共に、水気を枯らしいく、が一、自然相。
短冊を内部から破っていきし水の融通営為への依存度は、俯瞰上、枯れ、の相を帯びいく。
客の外界に満ちいくは、水気の無い短冊、大量枚数。
知性を備える人間なら、かような俯瞰図の中に佇む自己を、懸命に、野蛮から守りいこうと振る舞う筈。
自己を包む桃色短冊、大量枚数、一カ所に穴をお設けになり、知的貞操、誉高し姫がお待ちになるは初夜。
こうして成立す、は内部への丁寧挿入の儀。
お受け入れになりいくは、世の通常から浮き離れたる、蓬莱島の美食膳。
これが、肉類。
かような、七層より上の高層の料亭へ運ばれし一品は、人の脚のふくらはぎを、未来永く、太しめゆく筈。

難波の料理業界が上海のアヒル料理を知りつつ、これへ距離を置きながら、自然着想に至りし、高級鶏を用いた丸焼き料理。
一人に、丸一匹。
“これまで、無数種の料理を出しておきながら、何故今になって、この太さを、皿に選んでくるの。”
二十四の女性の胃には唖然、慨嘆、疲労が渦巻く。
周囲も同様。
この経験から彼らは、より小規模な料亭を選ぶようになっていった。
出されし料理は全て消すべし、との常識の存在を既に断じていた彼らは、鶏の丸焼きについては、殆どの人数が、完食出来ず、残してしまっていた。
食器はPau地下産、月産、真鍮製尖った串、二十六糎、二本。
二本で刺し、浮かせ、口でかじるべし。

の配剤については、トゥアウリュは誰一人、喰らわずだった。
“何を云っているのか全く分からん。”
周囲に使用人は不在。
ネズミが浮かぶ氷は、京による影響を受けた着想。


四角は大型、高級料亭にして、実質、始終外交施設、占有面積を、丸は平均規模なる高級料亭座標を指す。
トゥアウリュ、一年九カ月を計りし、来日各派が利用した料亭群は、ここらだった。

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