青龍神界鏡

次はまた首相してみんかお前。
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上京堀川うえいあはね北小大門町奥入リ朧月見夜百五十

1583年06月03日 00時00分00秒 | 投稿


濃さは八割程度。
京製のこの氷結菓子の味は、寒天に白玉混じりだった。
直径七粍、円形の樫の木に刺さっているこれは、上京、高台院町の菓子工房製。
ねおでは、月製の料理天蓋に覆われた皿に載せられ、締めの一品として客に出されていた。
難波に偏在せし月技術品に始祖版を遡るこれは、この菓子工房で一度に四十本が製造されていた。
これ、一銘柄のみが毎日見せる同じ景色に、工房勤務者はうんざりしていた。
別の銘柄も作りたい、と。
しかし出来なかった。
意欲を、充填しいく、政治状況などを、工房が志向しいくなど、論外ごとにて。
銘柄一つのみ経営、は周囲に満ちし経営資源への無介入姿勢を考慮すると、偶然と言えた。
とにかくこの工房は、弱かった。
見学者への応接姿勢などを、広宣してはおらずだった。
この工房はある時、大勢の外星人の見学を、事前通達すら伴わずのまま、喰らう事になっていった。

工房は原因を分からなかった。
言語も同様。
目配せ、口ぶりで、質問を浴びせられ中と分かるが、応対の術を訓練した試しは無く、深く当惑する。
現場、三名は半泣き。
ねおで、この氷結菓子を含めた、多様な菓子、料理を味わいし金星人の振る舞いは以下。
金星で、京の菓子、料理を意識した談笑に、知的講釈を作為にて加える事、一週間以内に数度。
すると地球、Pau地下配下である異空間技術が駆動し、紙媒体をPau地下に発行する。
これに接した金星人は、“京側の大応接姿勢への平然乗車態度の機”を確信し、軽く喜ぶ。
紙媒体はただ、その確信を与えるべくの言語に非ず、記号の羅列に終始していた。
新たに発行されていきし紙媒体は、態度、穏便編纂を四度、提案していく。
これらに従う金星人はそして、端末画面により案内を受ける。
“京のある旅館の幹部風体を呼び止め、言語差無視にて、味の根源、人間雅量へお仕えの方々のご日々を知りたいと、語り掛けるべし。
大感激が充満する面の皮にて”。
ある旅館、幹部風体、京の菓子工房、は、態度、穏便編纂、四度、提案、と始終無関係。
とにかく、態度、穏便編纂、四度、提案、への服従履歴は、異空間技術によると、ある旅館、幹部風体、京の菓子工房と金星人の大興奮の間の距離を縮める上での計算に、大いに都合が良かった模様。
機械が主催せし、人間服従量が、態度に関わっているとなると、機械の作業曰く、人間へ興奮をもたらしいく手筈の案出に必要な言い訳を、考えにくい、とは、考えにくい、らしい。
今回、機械と、人間の関係が、態度に、関わっていく。
この点が最も功を奏するらしい。
この点が在ったが故に、異空間技術は、菓子工房と、調理器具展示施設、食材の卸屋の所在地に詳しい人物を紹介可能は、人間宿泊施設の番頭役を、情熱的に調べていける事態となった。
言わば、異空間技術が、自我を膨張させ、自己の、胸の内に、中京、上京の在り様を収める事態となった。
日本語曰くの、他人の気持ちを意識する、との功利を発行すが為に。
異空間技術は、中京、上京は自己の胸の内に在るとの意識を抱いた。
異空間技術は、そうする事によって、旅館を特定するに至った。

五名から九名を数える金星人による大訪問事態が、四度以上を経験せし店舗、工房は外星人へ、開放的な態度を経営会議の後に選択していった。
始終、大訪問の真因を分からずのまま。
つまり、金星人は店の在り様を、変えてしまった。
そして、月、ヌァンウァン管区人を含めた、三管区人が、各店舗の開放的経営方針の存在を断じ、事前に、方々へ伝達済みであった外遊日程の内に、関心を抱いた店舗を訪れていく、との時期が発生していった。
宿泊先から、多様な店舗を訪れていきし外星人は八割が金星人、二割が月人だった。
瞬間移動での店舗訪問組については、今は含めず。
また、事前に訪問予定が、店舗側へ伝わらずままであるながらの、突如勃興企画を実施せし外星人は、金星人が九割八分。
残りは、旅館から脱走がてらの、店先商品検分の相なる月人。

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