「ズッチュズッチュズッチュ、クチュゥ、クチュゥって聞こえ・・・ああーん、はあ、はあ、あはあーーーん、あたし、イキそうですっ。」
「あのね、“巫女”さんはね、よく男子に告白されていたよね。
何人ぐらいからかな。」
「・・・ええっと、五人です。
あああっ。」
「じゃあ、“巫女”さんは美人だと思われていたという事になるよね。」
「えええっ、あああーん、分からないですーーー。」
女子は何と、自己評価に達する。
「あたしは、化粧品のCMに出るような・・・」
この時、補助員は最奥を弄(もてあそ)ぶ。
「モデルの顔立ちですっ。
イクッッッ。」
「・・・“巫女”さんが指を締め付けていて抜けなくなっているのは分かるかな。」
「・・・分からないです・・・。」
「どうしてかな。」
巫女は股間を見やる。
「・・・指の根元までが、あたしの膣の入口と一つになっていて・・・あたしの中の感覚が、補助員さんの指まで分かるみたいで・・・不思議です。
何か嬉しいです。」
「中をあったかくする際に上手く達してくれて良かった。」
「はい・・・あたしも・・・凄く気持ち良かったです・・・。
ありがとうございました。」
補助員は巫女との会話をしばらく楽しみつつ、自由に十七の股間を素手で感得す。実は視線を合わせつつのまさぐりが目的。
「今はどんな音が聞こえるかな。」
「ええっと・・・さっきと比べると、ゆっくりと出ている感じがするので、プチュプチュッて音がします。」
「また、締めてみて。」
「あ、はい・・・。」
視線を合わす。
「これは気持ちいいかな。」
「はい・・・。」
「ここは好き。」
「えっと・・・優しく触って下さるので・・・結構好きになっちゃいました。」
この性スレはな、十七の次のイキまでが長い。ワシは落ちる。
ふう。疲れた。補助員は次々と神行為を繰り出すが高頻度なんだ。そいで性描写に容赦が無い。
十七は腰を自ら振り始める。そいで律儀に「イクっ」と申告す。
果てた後はずーっと会話しつつの愛撫を喰らう。目は合わす。
「またお願いします。」
セルフで開脚。
十七はセルフの本気の飛沫ば視認しての感想を開示す。
「すっごい気持ち良かったです。」
次は後ろから。
女子はそこに通うようになる。ずこー。補助員は無料で性徳を高しめ続ける。一方女子は金を払っていない事を適宜逡巡す。“あたしただでこんなに気持ち良くなっていいのかしら。補助員さんにいつも頑張らせて申し訳無いわ。”しかし自民党臭のするアホおっさん共は有料でも無理。更に言うと次のライフはなか。魂が宇宙の下層世界の曼荼羅。
これは十四年前の日本で起きた実話。
~
共学制の高校に通う、深い関係ではない男女が更衣室で脱衣した。
ある男女一名ずつは点検係を担い、女子更衣室の物品を確認する事になった。
「どうしてこの時期に、まだこの種の浮き板がこれだけあるのかしら。」
との疑問が出だしで、そこらの不要な浮き板を廃棄する事になった。
二人は協力して廃棄物置き場に捨てに行くが、その日は水泳の授業があり係の仕事がある為、着替えずのままだった。
途中に経る外は雨が降っており、二人は水着姿で浮き板を抱えていく。
「ねえ、雨が降っている中でこんな風に浮き板を運んで行くのって、何か体育祭のおかしな徒競争みたいだね。」
「うん、そうだね。
面白いね。
水泳の授業があって、また水に濡れるって模試があった後にまた冊子が配られる感じがする。
変なの。
後どれだけ浮き板あるんだろう。」
「分かんない。
数えてないからね。
多分まだ沢山。
どうしよう。」
二人は雨に濡れつつの談笑をぶつけ合う。
「シャワー浴びているみたい。
気持ちいい。」
「これってさ、いつ終わるか分からない仕事を放っておきながら、こんな話しをしているのって、俺らが雨みたいにいつ、どこでも湧いて来るような安い仕事の係だってという事を今こうして笑顔で認めているって事なんだよね。
笑えるね。」
「それ面白い。」
二人は取り留めも無い会話を続ける。
するとこのような会話の流れが雨(あま)音に混じる。
「じゃあさ、どうして人間は降って来たんだろう。
元は、要らない筈の人間だったのに、何故避妊はされなかったんだろう。
雨みたいだね。
とにかく降って来る。
そして歴史を紡ぐ。
浮き板は何かの理由で、どうしても誤発注で余分に生まれてしまう。
人間はそして、今の俺らのように浮き板の処置に生まれる。
そもそも、浮き板の前に、人間の誕生数を適切に調整していれば良かったんだ。
どう思う。」
「うーんどうだろうねー。
私はこう思うな。
人間自体はそもそも要らない存在だった、という過程の論証がまだならば、人間は存在が雨なんだ、という非難されべかざる素朴な感動に据え置いておけばいいんじゃないかな。
人間は雨なのよ。
とにかく、降って来るの。
そして、浮き板の誤発注を生むの。
私達は人間として仕事に追われるの。
雨に濡れながら、こうして射精された精子の中の未授精の精子は、どうなるのかなんて、実は主語への言及からして長ったらしいって知るのよ。
回避すべき、人間の脳への負荷を起こすのよ。
学者でもなければあまり真剣に考え込むものではない事なのよ。」
進学校に通う二人は真剣な議論への挑戦を相互に刺激され続け、合意に至る。
それは“浮き板搬出の作業効率自体をまず適正化すべき、という議論以前のこの雨の中で二人が発揮してしまった、非意図的衝動たる恥を強制連想させる学問分野への未挑戦意識が沸かす煙の排斥行為”だった。
二人は既に分野、挑戦予定項目は発見していた。
分野は性教育で、項目とは避妊。
女子は女子用品保管室の鍵を使用可能であり、そこの内容物を知っていた。
避妊具は更衣室に搬入されていく。
偶然の雨の中の議論が顔に湛えた真剣な眼差しは、そして避妊具の外装を破る。
「これって・・・ところでこの破り行為は避妊の一部なのかな。」
二人は分野への挑戦を続ける。
“私達は避妊以前の、恥の根源を知っていなかった。”
“恥の根源とは、恥を知らぬという恥たる、異性を知らぬ朴訥さにある。”
到達は二人に知性の向上を起こすも、常識の脱衣が伴った。
二人は、相互に水着を脱がし合う。
まずは男子が女子を、次に女子が男子の知性と性の避妊具の外装を外した。
脳は手淫を求めていながら、脳の隷属器官たる手は脳への性的脅迫に走る、つまり二人の手は下半身を隠す。
~つづく。