スノーマン見聞録

ジャンルも内容も気の向くまま~“素浪人”スノーマンの見聞録

三枚の写真

2015年04月21日 | 雑感
ピューリッツア賞という新聞・写真報道・文学・作曲など21の分野で与えられる米国で最も権威ある賞がある。

先日TVで戦場ジャーナリスト(カメラマン)の討論会が放映されておりました。

報酬も少なくそこに命を賭ける。 ちなみにピューリッツア賞の賞金は1万ドルと以外にも安いようです。
世界的に有名な写真(報道写真)ともなると億を超える高額な金が動くともいわれる奇怪な世界。 


過去のピューリッツア賞(写真部門)すべて凄いものばかりですが、そのうち三枚を選んでみました。


  
 
1968年
人の目とは、裏も表もある一枚の写真だ。
一見、罪人を処刑している残酷な警官の横暴な写真にしか見えない。 
残酷には間違いはないのだが 、大勢の警官を射殺した事件の組織的首謀者だった。 サイゴンの警官を皆殺しに
できない場合、代わりに彼らの家族を標的に殺害するとして実行。移送の途中警察幹部に射殺された写真だ。
ピューリッツア賞で評判になるやアメリカ国内で喧々諤々の論議が。 一番評判の悪いと名高い写真でもあるという。


  

1994年
この写真には沈黙せざるを得ない。
内戦と干ばつにより深刻な飢餓が起こっていたスーダン。 食糧配給センターに向かう途中で、飢えのために
倒れる少女と弱るを待つハゲワシ。
撮影したカメラマンは「なぜ少女を助けない」との非難を浴びその一か月後自殺したという。


  

2006年 
どうみても 女性にはかなわない。 
この写真はイスラエルのヨヨルダン川西岸地区、アモーナで撮影されたもの。
イスラエル政府はアモーナが違法な移住者のキャンプであると判断し、彼らをその住処から強制的に立ち退きをさせるよう警官10,000名に指示した。それに怒ったある一人の女性の反抗する姿には驚愕する。


番組放映中、使命感か?功名心か?との質問に4名中3名が ≪功名心≫ と答えていたのが印象的でした。
崇高な思いというのは 何事も後付けなのかも知れませんね。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿