スノーマン見聞録

ジャンルも内容も気の向くまま~“素浪人”スノーマンの見聞録

渋すぎる ワキヤク

2015年06月28日 | 雑感
朝ドラ 『 ま れ 』 に登場する四人、今更ながらですが脇役って凄いなぁと思う。

「桶作元治」役の田中泯とその妻「文」役の田中裕子、そして柳楽優弥と渡辺大知だ。

まれ登場人物一覧(クリック)

● 能登半島で渋すぎる塩職人「桶作元治」を演じる・田中泯(たなか みん)

            
  海外でも有名なダンサー(前衛舞踏家)という。 フランス芸術文化勲章なども受賞している鬼才。 
  俳優として<たそがれ清兵衛>の初出演で日本アカデミー賞、最優秀新人賞、最優秀助演男優賞を受賞。
  ソフトバンクの宣伝にも起用され、映画<るろうに剣心>で土屋太鳳さんとの共演もある。


● 主人公・まれ勤めるケーキ店パテシェオーナーの息子・池端大輔を演じる・柳楽 優弥(やぎら ゆうや)

      

  主役映画 『誰も知らない』 が2004年第57回カンヌ国際映画祭コンペディション部門に出品され
  史上最年少(当時14歳)で男優賞を受賞したが、その後生活乱れ自殺未遂などもあったという。
  先日NHK/BSプレミアムで 「高倉健が残したもの“人を想う”(心の旅)」 が放映されていた。
  健さんを巡って北海道をナビゲーターをしていた時、彼の流した涙が印象的だった。


● まれの同級生・二木高志を演じる・渡辺大知(わたなべ だいち)

      

  内向的性格な同級生役の見事な演技力だ。 俳優・ロックバンド「黒猫チェルシー」のヴォーカルをしている。
  映画監督もしたり、映画「色即ゼネレーション」では日本アカデミー賞新人賞受賞などマルチな才能をもつ。

● 田中裕子はいうまでもない。

  恋愛に悩む 希(まれ) 【土屋太鳳】 に文(ふみ) 【田中裕子】 が こう諭す場面があった。
                                              (6月26日放映分)
    だ~れのこころにでも のぞけりゃ ひとにはいわん くろーて やぁ~なもんや ねむっとる。

    おめぇだけでねえわい きたねえこころや や~やったら かくせばいいわいね。

    だれにもみつからんように じょ~ずにかくして いきていりゃいい。

    そやけど じぶんにだけは かくしたらだめや。 だれやしらんでも ほんとはここに(胸叩く)

    きたねぇもんや あるっちゅうことを じぶんだけは ちゃんとみとめておくわ。

    あ~ もがけ どんにしても60すぎたら み~んなわらいばなしや。 


● こんな珠玉なセリフを言わせる まだ若い脚本家・ 篠崎絵里子という人も凄いですね。 

映画<あしたのジョー>やテレビ<ちびまるこちゃん>なども手がけた脚本家のようです。

      


≪ ま れ ≫ をつまらないという人もいる。 人それぞれだが そうは思わない。
なんにしても角度を変えたら また 良しだ。 


夢を追い求める主人公・まれとその家族のドラマ。 その人達も好演ですが 脇役も光る。



飛び石日記 (2015年の初夏)

2015年06月24日 | 雑感
その日、女優・鈴木保奈美がボルドーを巡る旅のビデオを観ながら、赤ワインを飲んでいた。

最初は強烈な苦味と渋みとでグラス1、2杯程度でいいかなと思っていたが、まるで魅せられたかの
ようにその毒なるワインを煽ってしまい、気がつくと1本飲みほしてしまっていた。

<プロセスチーズ> と <胡瓜にマヨネーズ> のつまみまでは良かったが、ワインに功徳などありゃしない。

途中でワインが毒に豹変し、空想世界・自縛自棄の夢の中に吸い込まれてしまった。 

案の定、その後は頭痛と吐き気に悩まされ散々な夜を過ごす羽目に。 なんとも 情けない。

そう 毒。 ワインは 毒なのである。 中世には澱(おり)に見せかけ毒を盛ったという話もある。

きっとそうに違いない。 天罰。 毒を盛られるだけの悪行三昧のスノーマン。

ワインの世界へ興味本位に踏み入ってみようなんて、やはり俺には無謀。 やめとけ やめとけ!

ワインの森 ②

2015年06月21日 | 雑感
≪ 一本のワインの中には、全ての書物以上の哲学が存在する ≫ という。

そのワインの森の入口にこうあった。 ≪ お金の無いもの この森入るべからず ≫ ・・・と。  
深遠なるワインの森に立ち入るべきか否か 思案が数日続いた。 

さて 一休さんなら どうする?  ちと お知恵を拝借。 

     

チーンっ!!  ≪ そうだ!! コストパフォーマンスの高いワインのみを 極めればいい ≫ 

という結論に至った。  こうして 深遠なるワインの世界へ、その森へ静かに入り込むことにした。

まずは事前知識と思い、ワインに関する著書を何冊か読み≪ワインノート≫を作成し、まとめることにした。

さて次は、市内の有名ワインショップを訪ねワインソムリエ・店長にコストパフォーマンスの高いワインを紹介いただく。
親切な店長で、色々とソムリエの知識を冀った。勤務7年。ソムリエ歴2年。勉強1年で資格取得したという。

お勧めいただき購入したのが、このシャトー・ ラ・ミッション・オー・ブリオンの赤ワインである。

ボルドー地方・グラーヴ地区格付けの筆頭シャトーで、1855年格付けで有名なシャトー・オー・ブリオンと隣り同士。
ルクセンブルク大公国ロベール殿下をオーナーとする兄弟シャトーだ。 

      

3000円ぽっきりで、日経新聞でもコストパフォーマンス1位のワインとして掲載されたことのあるワインとのこと。

メドック地区第1級格付けシャトー5シャトーの一つシャトー・オー・ブリオンの醸造チームが造ったワインでも知られる。
1855年メドック地区格付けで、グラーヴ地区から別格でこのシャトー・オー・ブリオンが選ばれたという。

このワインの裏ラベルに(メルロー79%・カベルネソービニオン14%・カベルネフラン7%)の記載あり。

ブルゴーニュの赤ワインは(ピノ・ノワール)1種類から生れ、ボルドーの赤ワインは (カベルネ・ソービニオン)・(カベルネ・フラン)
(メルロー)・(プティヴェルト) の4種類のぶどうのブレンドから生れるという。

書籍によると、ワインを極めるには毎日1本は欠かさず飲んでいたとか、凄い話ばかり。 

気張らずに マイペースで、 飲めることに感謝し ゆっくり ワインの森の旅でもしてみます。



ワインの森

2015年06月20日 | 雑感
写真はフランス・ボルドー地方・メドック地区の特級第1級格付けシャトー ≪シャトー・ムートン・ロートシルト≫ のワインだ。
フランスワインの格付け

ムートン・ロートシルトはロスチャイルドのロンドン分家の領有で、リベンジでその格付けを2級から1級に昇格させた
歴史あるシャトーのようだ。  同じシャトーで1本1000円前後から500万円台、いやもっと上もあるかも。

              
  ● ビンテージ1945年もの なんと500万円台の値    ● 1000円台もある同じシャトーのムートン・カデ 
                                    ( バロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド社)

1本ですよ 1本。 不思議な世界ですね。 

ここ数年聴いているクラシック音楽も深すぎてと感じているが、ワインの世界はそれ以上かも知れません。

最近読んだワイン本・福島敦子が著した 『世界のワイン』 にこんな文章があった。
            (ニュースキャスター・エッセイストでワインアドバイザーの資格を有する才女だ)

   シャトー・パルメ(-ル)のビンテージ1989年ワインを飲んだ時の印象をこう語っていた。
  
   「その時の驚きはいまでもはっきり覚えている。 グラス一杯に立ちこめる濃厚で甘美な香り。
    口に含むと、ベルベットのような柔らかい感触で、豊かな果実味が一杯にひろがり、喉を
    なんの抵抗もなく流れていった。果実の味も、酸味も、渋みもすべてがバランスよく最高の
    調和の世界を醸し出し、美しい円を描いているような印象のワインだった。
    濃紺に金地でシャトーが描かれた独特のラベル。 
    瓶口には真っ赤なキャップシールが施された印象的なワイン」


美女キャスターにここまで言われると飲みたくなりますねぇ! 

      

シャトー・パルメの格付けは第3級のシャトーのようだが、価格は1~2級の間だという。 評価は高い。
(ヘミングウエイが愛し、失楽園心中シーンで使われたあの有名なシャトー・マルゴーのお隣にあるシャトー) 
1万円台から50万円台、勿論超もあり。ビンテージでかなりの差があり、その1989年ものは8万円前後のようだ。 

ワインの出来不出来は自然条件が8割で人的要素が2割と聞く。

   ≪ 一本のワインの中には、全ての書物以上の哲学が存在する ≫                                                パスツール(1822~1895 フランス・細菌学者)

さて、この深遠なるワインという森の中に立ち入るべきか否か ・・・ ただいま思案中。
                         入口にこうあった。 お金の無いもの この森入るべからず。  

なるほど ザ・ワード Ⅶ (TARO)

2015年06月16日 | 雑感
 

      一休さんや黄門さま、そしてこの人も、そのイメージがひとり歩きした人もいないのでは。
      強烈な個性。 ご存じ岡本太郎。(1911年~1996年)
      父は漫画家の岡本一平 母は歌人・作家の岡本かの子。

パリで絵画のほか哲学・社会学・民族学を学び、アヴァンギャルド運動(前衛芸術・反保守)にかかわる。
著書に 『自分の中に毒を持て』 『日本の芸術』 『日本の伝統』 『アヴァンギャルド芸術』 などがある。


 ● 人生の目的は悟ることではありません。 生きるんです。 人間は動物ですから。

 ● 人生は積み重ねだと誰でも思っているようだ。僕は逆に、積み減らすべきだと思う。
    財産も知識も、蓄えれば蓄えるほど、かえって人間は自在さを失ってしまう。

 ● 10代でも、どうしようもない年寄りもいるし70、80になってもハツラツとして夢を見続けている若者もいる。

 ● 自分らしくある必要はない。 むしろ、人間らしく生きる道を考えてほしい。

 ● 他人が笑おうが笑うまいが、自分で自分の歌を歌えばいいんだよ。

 ● 人間はどんなに未熟でも、全宇宙をしょって生きてるんだ。

 ● 神さまは、正しいことはどんなことなのか 知りはしないよ。

 ● 失敗したっていいじゃないか。 その99%は成功していない。
    しかし挑戦した上での不成功者と逃避したままの不成功者とではまったく天地のへだたりがある。


若かりし時、どちらも巨大な「太陽の塔」(大阪万博)や下壁画「明日への神話」(当時東京汐留で一般公開)
を観に行ったりしたものです。 十年一日の如し。 十年どころじゃないですがね。
 

私はといえば心酔し影響を受けたはずが、その真逆をまっしぐら。爆発どころか、守り・悔いるばかりの小市民。 

   

   この壁画は同時期に製作されたが海外で行方不明となっていた。メキシコの倉庫で発見され、
   朋友岡本敏子さんらの努力で修復、日本に船で移送された。 現在は渋谷駅通路で公開。
   反原爆の思想が込められているという岡本太郎の代表作。


最近 ≪自分の中に毒を持て≫ を再読してみたが、やはり凄い本だ。 一字一句すべてが生きていた。

                  COMEBACK TARO
    


乾杯! チンッ!

2015年06月10日 | 雑感
ワインをいただく時は軽々しくチンッ!とグラスをぶつけないのがマナーと聞いた。

   
    さすがの 天皇陛下と米大統領!! 

   
    おいおい大丈夫かな 麻生太郎!!

調べたら 麻生さんも間違いではなかった。 チンッ!と軽くぶつけ合うこともあるようだ。

この所作の紀元は、古代ヨーロッパという。 酒の中や部屋にいる悪魔を祓うためとか。  

なぜか悪魔というものは、キンキンという音を嫌うのだそうだ。

また中世では、酒に毒が盛られていないかどうかを、酒が入っている酒器にちょっとした衝撃を与え、
毒が入っているどうかとの有無を確かめたともいわれている。   こんなことで分かるのかなぁ!?

毒殺の横行した時代。 酒を飲むのも命がけだったようですね。

『ワイン入門』辰巳琢郎・君嶋哲至共著でもこう記されていた。

『 国によっては、あえてグラスをぶつけて「チンッ!」という音を楽しむのがスタンダードな国もある。』・・と。
 ~どこの国なのか調べたが分からず。 誰かご教授ください。
   
ワイングラスが1本のワインより高い店もあり、お店のマスターがハラハラ・ドキドキなので止めましょう!
というのが、まぁ、これが答えなのかも知れませんね。

先日2012年ものですがオーストラリア産赤ワインが手に入った。産地はCLARE VALLEYとあった。

仲間のひとりに何故か突然ワインに目覚め、ワインソムリエを目指すと決めた御仁がいる。

共に飲もうかとも考えたが、家も遠いし 忙しい人なので、やむなく ひとりで飲むことにした。(笑)

                 

白秋と三人の妻

2015年06月09日 | 雑感
もう少し北原白秋をと、瀬戸内晴美著 『 ここ過ぎて 』(白秋と三人の妻) というのを読んでみた。 

あの寂聴さんは白秋をかなり心酔していたようで、若かりし頃白秋の詩歌をそらんじていたともいう。
(なんとこの本末巻の参考文献にざっと200冊以上もの関連本が記されてあり、その心酔ぶりが覗える)

白秋は生涯二度離婚しており、特に二人目の妻である章子(あやこ)を中心に描いた本である。

          
                         <雨> という詩は章子との共作ではないかと指摘あり。

一人目の妻(俊子)は隣り家の人妻で白秋は姦通罪に問われ入獄の憂き目にあう、出獄後正式に結婚。
1年(入籍から)あまりで離婚。 めぐりあってからの歳月は足かけ4年ほどだったという。

二人目の妻(章子)も結婚5年の歳月を共有。 この二人の元妻は、どちらも二度再婚し二度とも破れている。

その後(佐藤菊子)と見合い結婚、二児をもうけ世俗の名声をも共有され、白秋の最後を看とったようだ。

著者・瀬戸内晴美はこの元二人の妻(福島俊子と江口章子)のことを評してこう語る。

  『悪妻というより、家庭の規格の中に収まりきれない過剰なものを持ち合わせていた女たち』
                                                  だったのではないかと。
どちらも情熱的歌人。俊子は晩年においても斎藤茂吉に師事するなど、アララギ派に属していたという。
章子は女性解放を叫ぶ平塚らいてうの青踏社に入り岡本かの子らと交友を結ぶなどの才女でもあった。


奔放なる生きざま・その姿は、寂聴さん自身の姿に重なったのではないかと推察。

晩年白秋は眼の病気にかかり失明の危機にも瀕している。 

その時の二人の歌がある。  どちらも白秋の物の姿が見えなくなる心中を思いやっている。

  俊子 ≪ この世なる ものの姿の 消えゆかば 嘆きはつきじ 堪え難きかな ≫
      ≪ うち絶えて わが黒髪の 色あせぬ 女ごころは 愛しきものを ≫

  章子 ≪ 今ははや  恋ふべき人に あらねども 別れし夫の上ぞ 思わるる ≫ 
      ≪ 観音の まことの夢にも 経ちますや おん目あけよと われも祈るに ≫

章子については、著者が自己顕示欲の強い自由人と評しており、禅僧との同棲・結婚・離婚。
うつ的病状が重なり山に籠ったり、捨身の巡礼(西国三十三観音霊場)をしたり、裸で座禅を組むなど
狂人扱いも余儀なくされ、晩年精神を患い精神科入退院を繰り返し、失意のうちに他界。 


白秋が晩年、俊子にはひと目逢いたいと思ったらしいが俊子が臆し、
             知人通じ逢いたいと言い伝えた章子には、なぜか白秋は再会を拒みきったという。


それぞれの心のうちはいかようだったのか 誰も知らない。   瀬戸内晴美(寂聴)の力作であった。 

  

日本の美 ② (叙情歌)

2015年06月07日 | 雑感
前回のブログ・日本の美(叙情絵)で、画家・加藤まさをが ≪月の沙漠≫ の作詩もしていることを知りました。

相変わらずの <あっちに行ったりこっちに来たりの我が好奇心> には我ながら歯止めが効かず。
いま叙情歌 <童謡> にその心が来てしまいました。   笑っておくんなせぇ!


『日本百名歌』童謡・唱歌(主婦の友社)を読んだら、なんと95も知っている歌があるではないですか。

歳のせいでは無いと強がり言っても始まらないが、子供の頃の記憶って侮れませんね。

 ≪ 北原白秋 ≫

   ● 雨         (雨がふります雨がふる♪)
   ● 雨降り      (あめあめふれふれ母さんが♪)
   ● ゆりかごのうた (ゆりかごのうたをカナリヤが歌うよ♪)
   ● 砂山       (海は荒海向こうは佐渡よ♪)
   ● この道      (この道はいつか来た道♪)
   ● ペチカ      (雪の降る夜はたのしいペチカ♪)
   ● 城ヶ島の雨   (雨は降る降る城ヶ島の磯に♪)
   ● ちゃっきり節   (民謡・唄はちゃっきり節 男は次郎長♪)
                                  他多数あり。
なかなかいい歌ばかり。

   
  北原白秋(1885~1942)     本人曰く「この童謡は私の童謡の本源となるべきものだ」(赤い鳥小鳥)

驚くことに、そんな純粋な童謡を創っておりながら、白秋にはこんなナチス・ヒットラーを讃える歌もあるのです。
(ご時世ながら結構軍歌も作り作らされていたようです)

  ≪万歳ヒットラ・ユーゲント≫
     燦たり、輝く
      ハーケン クロイッ
       ようこそ遥々、西なる盟友、
        いざ今見えん、朝日に迎へて
         我等ぞ東亜の青年日本。
       万歳、ヒットラ・ユーゲント
        万歳、ナチス。


晩年は国粋主義に傾いていったようですが、人間の成せる業ってなんとも不思議に感じます。

白秋の詩集や短歌も読んでみましたが、難解で到底私などには手の届かない詩歌ばかりでした。
<赤い鳥小鳥>などもきっと大人にまで夢を託す白秋の深淵なる思いが秘められているのかも知れませんね。

童謡では、野口雨情や西条八十などもいい詩を書いてます。 

野口雨情に≪しゃぼん玉≫という童謡があります。

   しゃぼん玉 とんだ 屋根までとんだ 屋根までとんで こわれて消えた ♪
      しゃぼん玉 消えた とばずに消えた うまれてすぐに こわれて消えた ♪
          風 風 吹くな  しゃぼん玉 とばそ ♪


雨情が、二歳で亡くした子供を歌っているとか、当時子供の間引きも行われていたことへの情念とか、
いろんな説があるそうですが、そう思うと童謡もなかなか凄いものがありますね。



ちなみに ≪おもちゃのチャチャチャ≫

    おもちゃのチャチャチャ おもちゃのチャチャチャ チャチャチャ おもちゃのチャチャチャ ♪
       空にキラキラお星さま みんなスヤスヤ眠るころ~ ♪


これってあの「エロ事師たち」「火垂るの墓」作家・野坂昭如が原詩なのだそうですよ。

いま『日本童謡事典』なる本に首ったけの自分に、しばしの安らぎをお与えください。 それでは よいお年を。

日本の美 (叙情画)

2015年06月01日 | 雑感
早いですね。 もう6月です。 札幌 そろそろ ≪ ふじの花 ≫ の見ごろかな。

   「今の若いヤツらが大人になったら日本は滅びる」
   それはウソです。
   日本を腐らせているのは政財界界を含めた、今の40代、50代、60代、70代。
   連日マスコミを賑わせている礼儀知らず、恥知らず、不遜で、無教養な強欲者の
   この世代の再教育こそ、今最も必要なこと。
   若い世代の迷いや悩みの根っこにある元凶は
   実はこんなところにあるのです。

   ・・・・・・・・・・・・・・・・
   毒に満ち、美を忘れた世界。
   それが、今の日本の姿、日本人の姿。
   だからこそ、今、私たちに必要なのは 「美しく生きる」 ことなのです。
   生活を美で彩る、心を美で満たす。
   個人個人が持つ揺るぎない美意識こそ、人生に幸福と潤いをもたらすのです。


                              美輪明宏 著 『 愛の話 幸福の話 』 より抜粋


≪ 竹 久 夢 二 ≫

  

≪ 中 原 淳 一 ≫

     

≪ 高 畠 華 宵 ≫

       

≪ 蕗 谷 虹 児 ≫

         

≪ 加 藤 ま さ を ≫

     

美へ誘う 「 美輪リスト 」 というものがあるようです。

観ておくべき映画を、絵画を、文学を、音楽を、古典芸能を、ファッションを、、宝石のリスドで列挙していた。

 外国文学入門編としてこうあった。 『 美輪明宏 天声美語 』 より抜粋

   ハイネ、リルケ、ヴェルレーヌ、ランボー、コクトーの詩集そしてエミール・ゾラ、バルザック、モーパッサン、ツルゲーネフ、トルストイ
   などの古典名作を読み、翻訳に慣れてきたら、カミュ、カフカなどの不条理文学、さらにはジッド、
   オスカー・ワイルド、レイモン・ラディゲ、ジャン・ジュネなどのちょっと毒のある耽美的な文学を読み進めて
   いくとよいでしょう。


 はぁ~ とため息。 すでに諦めムード。

 さらに追い打ち。  心の美の修業はできれば20代から ・・・・・とあった。 

       

 この画も 加藤まさを 作。  あの ≪ 月の沙漠 ♪ ≫ の作詞者でもあるようですよ。