『佐幕派論議』 という本の 「海舟と南州」 という章にこんな話があった。
勝海舟と西郷隆盛とのあの歴史的会談についての裏話だ。 裏話というか、これが真実なのかも知れない。
江戸城の無血開け渡しは、勝と西郷の美談として語られているが、実はその裏にはパークスという当時の
イギリス駐日特命全権公使の存在(イギリスの思惑)があったというのだ。
< 官軍の江戸攻撃は、停留地に関係するのに日本から何ら正式の通知がない。
それは無政府の国である。>
パークスは厳しい内容文を突き付けたという。
また、慶喜が進退に窮して亡命を求めた際のイギリスの態度を問うと、
パークスは < 亡命を受け入れることは、「万国公法にある」と言明。>
親薩派のパークスの態度に西郷はしばし愕然としたとあった。
勿論この話は勝海舟自らの著書『氷川清話』にもパークスとの交渉も一切伏せて出てこないし、
文部省の『維新史』においてもこれに一言も触れず、国際関係をまったく黙殺しているとあった。
先日も当ブログで記しましたが、日本では歴史と物語(作り話)はまったく違うと解釈しているが、
ドイツでは、≪歴史≫ も ≪物語≫ もどちらも同じ単語で ≪Geschicte≫ と書く ・・ と。
歴史というのは、やはり物語(作り話)なのでしょうかね。
幕臣のその後や下野後の西郷さんについては、もう少し探りたいとは思いますが、今回はこんなので。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/d3/c0c24047edc82728a4036b1657f8ce34.jpg)
この本の著者・大久保利謙(としあき)は大久保利通の孫にあたり、日本近代史研究者で数々の
歴史書の編纂に携わった人物。 当該著書も薩長がいかに薩長主体に人脈・軍閥を形成したかを
詳細にしかも裏話をも網羅しながらの、まさに日本近代史の力作でした。
勝海舟と西郷隆盛とのあの歴史的会談についての裏話だ。 裏話というか、これが真実なのかも知れない。
江戸城の無血開け渡しは、勝と西郷の美談として語られているが、実はその裏にはパークスという当時の
イギリス駐日特命全権公使の存在(イギリスの思惑)があったというのだ。
< 官軍の江戸攻撃は、停留地に関係するのに日本から何ら正式の通知がない。
それは無政府の国である。>
パークスは厳しい内容文を突き付けたという。
また、慶喜が進退に窮して亡命を求めた際のイギリスの態度を問うと、
パークスは < 亡命を受け入れることは、「万国公法にある」と言明。>
親薩派のパークスの態度に西郷はしばし愕然としたとあった。
勿論この話は勝海舟自らの著書『氷川清話』にもパークスとの交渉も一切伏せて出てこないし、
文部省の『維新史』においてもこれに一言も触れず、国際関係をまったく黙殺しているとあった。
先日も当ブログで記しましたが、日本では歴史と物語(作り話)はまったく違うと解釈しているが、
ドイツでは、≪歴史≫ も ≪物語≫ もどちらも同じ単語で ≪Geschicte≫ と書く ・・ と。
歴史というのは、やはり物語(作り話)なのでしょうかね。
幕臣のその後や下野後の西郷さんについては、もう少し探りたいとは思いますが、今回はこんなので。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/d3/c0c24047edc82728a4036b1657f8ce34.jpg)
この本の著者・大久保利謙(としあき)は大久保利通の孫にあたり、日本近代史研究者で数々の
歴史書の編纂に携わった人物。 当該著書も薩長がいかに薩長主体に人脈・軍閥を形成したかを
詳細にしかも裏話をも網羅しながらの、まさに日本近代史の力作でした。
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