スノーマン見聞録

ジャンルも内容も気の向くまま~“素浪人”スノーマンの見聞録

衝突の行く末

2017年11月21日 | 雑感
毎年8月のジュネーブ軍縮会議で2014年以降核兵器廃絶を世界に訴え続けて来た日本の高校生平和大使
の演説が今年見送られたとの記事をみた。 スピーチをさせないよう圧力をかけたのは中国、との報道がある。


そればかりではない。 
11月のSEAN(東南アジア諸国連合)の議長声明・南シナ海問題での声明に
おいても2014年以降声明で使われてきた「懸念」の文言が消えたというではないか。


巨額援助でフィリピン・ドゥテルテ大統領政権を親中派に引っ張り込んだようだ。

      
    ≪ ハンチントンのいう文明地図・世界を7~8に分別していた≫

世界各国を放浪し、発展途上国への中国の経済支援戦略を肌で感じてきている仲間がいる。
今月はワイン巡りとやらで只今フランスのボルドー地区を外遊中だが、現地体験ならではの
報告に、たまには(失礼!)学ぶことも多く、心待ちしているHPホームペーシがある。

中国の経済的政治戦略の凄まじさ等、その実態をつぶさに発信しているのを見るにつけ、
南シナ海どころか、遠からずアジアはすべて中国の手に落ちる。 そんな気がしてならない。


ハンチントン著 「文明の衝突」 昔々ではあるがこの本を読んだ時のことを思い出す。 

≪ 日本は過去、常に一番強いと思われる国に追随する戦略をとってきた。
  そして近い将来、中国が経済的にも軍事的にも強大になってきた時、日本は アメリカか中国か、
  追随すべき国の選択を迫られる ≫ というのだ。


20年も前に刊行した本である。 日本は好む好まざるにかかわらずアジアに位置することは明白。 
どちらにも組みしたくないのはやまやまだが、世はパワーゲームが常なり、そうもいかないのが日本の実態 ?

赤いカーペット

2017年11月16日 | 雑感
世界はトランプなる為(偽)政者に相変わらずの右往左往。  赤いカーペットで出迎えた。 

” 日本兵器買いなさい ” ” はいっ! 買います ” 随分と歯切れよく、マスメディアもほぼ評価していようとは。 

     

    アメリカ来年の軍事予算要求額5兆円突破。 兵器会社株価も北朝鮮特需でうなぎ登り。
                                            (右図はボーイングの株価)
    アメリカの兵器会社大手はそのウエイトが80~90%を占め、兵器の増なくしてはもはや成り立たず。
    日本では三菱重工業・川崎重工業等などがあり、まだそのウエイトは10%にも満たない実態ではあるが
    防衛装備品メーカーなどが加盟する「日本防衛装備工業会」(JADI)っていうのがあり、 
    会員31社が2015年、自民党の政治資金団体に計3億9000万円余を献金していたようだ。

     
   

    6月の幕張での防衛装備見本市。 2年前の横浜開催に続く、日本で2回目の「武器見本市」。
    日本の14社を含め18カ国の125社が「防衛装備品」を出展、各国の軍関係者ら4200人余りが
    訪れたようだ。  会場では <軍艦マーチ> が流れたというではないか。


そういえば3年前、武器輸出禁止三原則を防衛装備移転なら構わないとした政府の閣議決定。
こんどは民生でも役立つとしたデュアルユース技術なる言葉で国民を欺く。 それにしても日本人は騙されやすい。


来年度防衛省の研究助成費要請額が、6億円から一気に110億円と増額された。

ある番組で ”これらの実態にショックですか? ” と尋ねたら ある若者がこう答えていた。

” ぜんぜん知らなかったぁ! ”  ” ミサイル撃たれたら兵器造っている会社の株が上がるから買おうかなぁ! ”