スノーマン見聞録

ジャンルも内容も気の向くまま~“素浪人”スノーマンの見聞録

読書三昧 (7)(アフリカンネイバーズ)

2012年10月22日 | 雑感
欧州の旅から帰ってからは、あっという間に月日が過ぎ去っていくのを感じます。

朝夕がめっきり肌寒くなりトンボの姿も、、、もう秋です!
札幌では中山峠で初雪が降るほどに。

一冊紹介 ~ 中尊寺ゆつこ著 『African Neighbors(アフリカンネイバーズ)』(2002年初版発行)

モロッコ・ケニア・南アフリカ等の旅もの(写真・漫画も満載)で、読んだ旅行記の中でも群を抜いて面白い。

(中尊寺さんモロッコが気に入り2度訪ねており、お薦めとのこと)

  ※ モロッコってどんな国?我が山岳会の局長のホームページを拝借します(クリックしてください)
    モロッコの旅

中尊寺さんは1962年生まれの人気女流漫画家として執筆や講演活動で活躍。 

駒沢大学法学部政治学科卒業のかわり種で、女王様タイプで上方思考が強いとの評判もあり。

でも、たたみかける気っぷのいい文章と漫画。 いやはや度胸のいい女性もいるものと、感心しきりで読ませていただきました。





ところが、もう少し情報をとインターネットを探ると、、、なんと2007年(S状結腸ガンで)他界されたとのこと。

驚きました!

42歳で他界。 生きていれば今50歳か、まだまだ活躍できる年齢です。

本のあとがきで、2000年に娘・倭央(ワオ!ちゃん)が生まれて冒険は当分お預けと記しておりましたが、、、、4歳と1歳の子を残し他界されたのです。

『倭央(ワオ!)が、まず、日本のことを、そして、自分が日本人だとかワケがわかるようになったら、アフリカへ連れて行こうと思っている』とも記しておりました。

その幼子二人を残して、、、。

またそれに加え他界後、夫と母親との間で遺産をめぐる争いで裁判沙汰にも、、、なにか驚きと共に、 人それぞれの、人生の不可思議を感じざるを得ませんでした。

漫画好きの方はご存知とは思いますが、中尊寺さんは1990年に『オヤジギャル』で流行語大賞を受賞された方でもあります。

ニューヨーク居住経験もあり、もちろん英語も英語教本出版するほどに堪能。

※ 他に著書多数あり
『新ニューヨークネイバーズ』
~ アメリカセレブへの実体験版で前半はマンガでセレブとの出会い(カーター元大統領等との)、後半はニューヨークセレブ御用達美味しい店等の紹介、、発行後3ヶ月後他界・遺作になった。

『てゆうか経済ってムズカシイじゃないですか』
~ (経済・企業・IT等)今時の女子社員を通し、中尊寺流オヤジギャル的発想で現代の世相を切り込んだ作品。(日本経済新聞に連載されたマンガ文庫版)、、、等々。

まだまだ人を楽しませ、元気を与えられる才能にも恵まれた人なのにと、、、本当に残念でなりませんでした。