スノーマン見聞録

ジャンルも内容も気の向くまま~“素浪人”スノーマンの見聞録

春はまだ遠し

2017年02月25日 | 雑感
晩年の八木義徳の作品に 『 吹 雪 』 という短編がある。

吹雪の夜、寒さに震えしゃがみこんでいたある女性を助けた。 時を経てその人を探す旅に
でるが、その一生は不遇の末の死(彼女の最も近い人からは、自殺では)だったことを知る。

老年の淡い想いを描いた、そんな小説でした。  

朝、札幌にそんな 春はまだ遠し の雪が舞っていた。 考えてみれば(考えてなくても)まだ2月だ。
今年ほど春が待ち遠しいことはないのだが、そうは思い通りにはいかないようだ。

今年の春 無茶と仲間に言われている ≪ 野球 ≫ を始める予定だが、数日前 中腰になり腰を痛めた。
軽いギックリ腰、言わずもがなである。 幸か不幸か(一応鍛えていたせいか?)大したことはない。

  
       
     枕元にはグローブ(グラブ)を置き、気分はまるで少年のよう。 
     1000円もする優れものの赤いスポンジで握力強化に励んでいる。


そういえば人の意見も聞かず、いろんなことを好奇心のみで無謀にもトライしてきた。

風変りなことなど色々やってみた、みな真剣に取り組んできのですが結果はご覧のとおり。

≪ 蟻の飼育 ≫ ~ 10数匹からスタート50数匹までに至ったが、蟻たちに逃げられ断念。当ブログ(アリの飼育) 
≪ 絵画陶芸 ≫ ~ どちらも約3年ほど独学で熱中したが、才能無い事を再認識し断念。
≪ スポーツカヌー ≫ ~ 豊平川中流で撃沈し、命の危険を察知し断念。
≪ オカリナ演奏 ≫ ~ これは1年ほど前ですが、大病を患い入院余儀なく断念。

まぁだいたいこんな調子で長くは続かない。 続いているのはクラシック鑑賞・料理・読書くらいなものか。  
小さい夢は色々あるのですがね。 まだホタルを見たことも無いし、暗闇でフクロウも見てみたいし、色々ね。

一番の夢は他にあるのですが、これは秘密にしときます。  兎にも角にも今年は野球。 

このブログ昨日書いたのですが、今朝は一転、早春を感じさせる青空だ。 
仲間からのサウナの誘いに負けこれからそちらへ出向くことに。  鍛えなければ 握力だけでは野球はできぬ。



旅人 知宏さん(パートⅡ)

2017年02月23日 | 雑感
いやぁ、実に いい詩 いい曲です。  まぁ 聴いてみてください。 

今朝のBS NHKプレミアム 【 関口知宏 鉄道旅 ポルトガル篇 】 で放映されていた中での挿入曲 
≪ 訪 秋 ≫ という曲だそうですが、これ 知宏さんの作詞作曲でギターも歌も本人とのこと。 
 
 
       ≪ 訪 秋 ≫      

下写真は数日前テレビで放映されていた二十一面相の一部だそうです。 
家に帰れば何にでも変身できるそうです。   これにも 参った 参った!

音楽活動28年にもわたるそうですが、面白い人もいるものですね。

 

ユーモアたっぷりの創作も、歌も凄い。    ≪ 宏です ≫   (クリックしてみてください)  

なにか私も変になりそう (笑) !

旅人 知宏さん

2017年02月22日 | 雑感
関口知宏。 NHK BS プレミアム 朝の番組 【 関口知宏・鉄道旅 】 で放映、世界の旅人だ。   

楽しみな番組の一つだ。  今はポルトガルかな。  巡った距離は トータル地球二周半とのこと。
ほんわかした性格で、あのボサボサ髪でヨチヨチ歩きがまた実にいい。 歌も上手いし楽器もこなす。 

        

番組で描く絵日記も凄いのですが、知宏さんの別の顔 ≪ 来宮博せ ≫ って知ってますか?   

これ作詞・作曲・変装・ギター それに歌も自前だそうですよ。 
せまくら ちよこ    せッキー・キング   (取りあえずクリックしてみて下さい)

趣味もここまでくると なんとも、もうなんとも言えませんね。 七変化どころか 本人曰く 二十一変化。

私の仲間に、既に世界を150ヶ国ほども巡っている自由人が二名ほどおりますが、そろそろ御両人、 
≪ 来宮博せ ≫ を見習って 【 旅とワイン 】 からの方向転換をしてみてはいかがかな ?



クロワッサンとカプチーノ

2017年02月11日 | 雑感
テレビをつければ、ニュースは トランプ トランプ。  世界はこの人の言動に右往左往である。

難民どころか7ヶ国からの入国禁止で裁判までに、今朝のニュースでは控訴裁で政府側が負けたようだが、
一連の動きは前代未聞、どうもアメリカらしくない。  いやいやアメリカらしいかな。
  
アメリカファーストにみな批判集中だが、どの国もみな自国ファースト・自分ファースト、あなたも私も。

シリアの軍事刑務所において、2011~15年迄に絞首刑で推定5千~1万3千人が処刑されたと推計される、
などと ネットgooのニュース で流れていた。 (国際人権団体アムネスティの報告書を公表) 

いわゆる9・11以降、世界はなにがなんだか解らない様相を呈していて、きな臭いはニュースばかり。

    

フランス語で三日月を意味するというクロワッサン。  三日月と星はイスラムの象徴(シンボル)だ。

1683年、キリスト教国を震撼させたオスマン・トルコの軍勢がウイーン郊外で敗れ、その撤退した後に
パン職人が作る ≪ クロワッサン ≫ がその後のヨーロッパ人の朝の常食として世界中に普及していったという。


” 三日月を食っちまえ ” といった侮蔑の意味が込められていたんですかねぇ。

また戦場で剥奪した袋の中にあった穀粒を、焙煎して飲んでみると苦味が強すぎる、
それにミルクと砂糖を加えて飲むようになったというあの飲み物。  

その飲み物、キリスト教徒がオスマントルコの軍勢と戦う必要性を熱心に説いたカプチン会の修道士・フラ・ダビアーノ
という人がいて、その人の名を讃えて ≪ カプチーノ ≫ と名付けられたということだそうですよ。

 
そんな話が ジル・ケペル(フランスの政治学者)著 『ジハードとフィトナ』 に書かれていた。
      (ジハードはいわゆる聖戦でフィトナとはイスラム世界での内乱・動乱を意味するとのこと)

世界が混迷する中、少しでも知らねばとの思いで読んではいるが、イスラム世界はとにかく魑魅魍魎
そこに欧米の自国ファーストが入り乱れるとあまりにも複雑怪奇、私の頭では到底理解などできるはずがない。
 

せめて クロワッサンとカプチーノ と出会う時くらいは、生への感謝を味わいたいものである。


 

夢か幻か

2017年02月04日 | 雑感
芭蕉の句に ≪ おもしろや ことしの春も 旅の空 ≫ というのがある。

旅にもあこがれるが、ことしの春は ≪ 野球 ≫ をやってみようと思っている。
これでも甲子園を目指した高校球児 ・・過去形・・だった。  グローブもまだ残っていた。

さて 好奇心だけで身体がついていけるか否か この年齢(40歳?)になって 不安はヨギル。

   
        こ れ 夢                      こ れ 幻 (この方が大きいとは)
 
仲間には多趣味だが諦めるのも早いとよく言われてきた。  汚名返上 ?  笑うのはチト早い。

夢になるか幻になるか 一応チーム探しをしてみるつもりだ。  一応が余計なんだなぁ いつも。

夏になっても当ブログで野球に触れなかったら、この話 笑い話とお忘れくだされ。  何卒。 

読書三昧 (32) ワインバーグ著 『 科学の発見 』

2017年02月04日 | 雑感
久しぶりに雑誌「Newton(ニュートン)」を読んでますが、この雑誌は宇宙物理をメインに書かれており、
人生に疲れた時など (私にもたまにはあるぜよ!) 銀河宇宙に想いを巡らせるには丁度よい。


いずれは誰しもが彷徨わねばならぬ銀河だが、事前に探索するのもまたよし。

「 科学の発見 」という本がある。 山本七平の本に紹介されていたので読んでみた。 
 ( ノーベル物理学賞受賞・ワインバーグ著、欧米で大論争になったという科学の歴史本だ。)

この本では、ギシャの哲人アリストテレスが書いた 『 物理学 』 の次の記述を引き合いにし、
  『 運動している物体はすべて何かによって動かされたているのであるからして、
    どこかにその  < 最初の動者 >  が存在するはずである。』


その最初の動者の論理が、プラトンの < 神が惑星の軌道を定めた > に繋がり、その後の
キリスト教やイスラム教における < 神が実在する > ということへの根拠になったと語る。 


          

その宇宙への ≪解釈≫ が曲者で、永遠と続く人類の争いもその解釈から生れたといえる。

いま宇宙の膨張は加速しているといわれるが、その原因はおそらく粒子の質量や運動ではなく、
宇宙の80%強を占めるダークエネルギーであるとも。 無数の星々はほんの2%ほどしかないというのだ。


ほとんど知らない銀河宇宙への勝手な解釈は、人類の思いあがりでしかないのかも。

著者が言うように銀河宇宙は無機的で、愛や正義といった人間的見地の欠片もない様相を呈している。 
でも つきぬける青い空、咲き誇る花々、今日降る雪の白さはどうみても美しく、神と結びつけたくもなる。


 『 生物について語る時、目的論を避けて通ることはできない。
  心臓や肺、根や花を記述するときには、それが果たす目的という観点から記述するのが普通である。』


末尾に、著者はこんなふうに生物学と科学の統一の難しさをも指摘していた。

あ~ぁ、また堅い話になってしもうた !


雪 割 草

2017年02月03日 | 雑感
厳しい寒さに耐えて、雪の下から顔をのぞかせる可憐な花 ≪ 雪割草 ≫

その名に魅かれ、近くの百合が原公園にその花展を見にいった。 
散歩がてら、まだ雪の匂いが残る百合が原を一周。  花言葉は < あなたを信じます > だそうです。

 
         

分布図によると北海道には自生地はないらしい。
≪ なごり雪 ≫ ≪ 雪化粧 ≫ ≪ 春祭り ≫ ≪ ? ≫ なんともいい名だ。


   

   

私の撮った写真はあまりにもお粗末で雪割草に失礼なので、ネットより下の素敵な写真を四枚載せました。 

   

   

ここは温室の為、椿も咲き始めている。 バラ科のピラカンタも。 柑橘類もすがすがしく実っていた。

   

   


帰りの道端にあった春を待つ二匹の恋犬。  札幌の春はまだ遠し。  さぁもう少しの辛抱だ。

               


 ● 開催期間:2017年1月31日(火)~2月19日(日)(期間中の休館日 2/6(月)、2/13(月))
   開催時間:8:45~17:15  開催場所: 札幌東区 百合が原緑のセンター 大温室