『旅をしない人間は(少なくとも芸術や学問にたずさわる人々の場合は)憐れむべき存在です、、、いつも同じ場所にいたら駄目になります』 ~こうまで言い切っているモーツアルト。
その人生の三分の一を旅に明け暮れ、悲しいまでの美しい曲を残し、35歳の若さでこの世を去ったヴォルフガング・アマデウス・モーツアルト。
最後の曲『リクレイム』(K626)まで626曲。まだその一部しか聴いてはいないのですが、実にいい曲ばかり。
”繰り返し聴いても飽きがこない”不思議な作曲家です。
ピアノ協奏曲第21番ハ長調(K467)第ニ楽章
~1960年代のスウェーデン映画「短くも美しく燃え」で、一躍ポピュラー音楽並みに有名になった曲。
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ピアノ協奏曲第5番ニ長調(K175)第三楽章
~17歳頃の時の作品でモーツアルトが最も愛した曲だそうです。
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交響曲25番ト短調(K183)第一楽章
~あの映画『アマデウス』(1984年アカデミー賞8部門受賞)冒頭の衝撃的映像で流れる曲で、アインシュタインが(一つの奇跡)と愛した曲でもあります。
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アイネ・クライネ・ナハトムジーク(K525)第一楽章
~モーツアルトからこれを外すわけにはいかない曲。
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クラリネット五重奏曲イ長調(K622)第ニ楽章
~クラリネットっていいですねえ! これ、宇宙の彼方で聴いたら最高でしょうねえ!亡くなる2ヶ月前の曲。
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リクレイム(死者のためのミサ曲)ニ短調(K626)
~モーツアルト最後の未完曲。カラヤン指揮。
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交響曲第40番ト短調)(K550)
~モーツアルト三大交響曲(39番・40番・41番)のひとつ。
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交響曲第41番ハ長調)(K531)
~いわゆるジュピターって呼ばれる曲。ここでのジュピターは神様(ギリシャ最高神ゼウス)の意味だそうです。
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モーツアルトの生死観について興味深い言葉があります ~ 父・レオポルトに宛てた31歳の時の手紙です。
『私はこの数年来、人間の真実で最上の友であるこの死と仲良くなってしまい、死は怖くないどころか、むしろ心の慰め安らかにしてくれるものとなっています』
またこうも言っております。『微笑みながら死を思う』、、、とも。
映画『アマデウス』での、モーツアルトの遺体が麻袋に入れられ、誰に見送られるでもなく共同墓地に投げ込まれる最後の衝撃のシーンが思い出されます。
きっと苦悩の時もたくさんあったのでしょう、、、そんな気がします。
それにしても、あの澄み切った悲しいほどの明るさ、、そして美しい作品は驚愕です。
演奏会はなかなか行けないので、もっぱらCDで聴いていますが626曲全て聴いてみたいものです。 無理かな?
あと一日で2012年も終わりです。
来年も健康でいられるように。 良い年でありますように!