スノーマン見聞録

ジャンルも内容も気の向くまま~“素浪人”スノーマンの見聞録

パルチザンの歌

2014年03月27日 | 雑感
加藤登紀子さんの持歌≪今夜は帰れない≫のルーツを探りにポーランドへ旅する番組が放映(BS)されていた。

ポーランドの地方都市「ルブリン」。そこを拠点に活動したパルチザン「ネルヴァ部隊」の歌だということが判明。

加藤さんは、当時17歳で「ネルヴァ部隊」にいたヤン・ブジュウエッツさんと会い、市内にある「マイダネク絶滅収容所」跡
を訪れたのですが、殺戮された人々の遺灰や靴などが今でも山積みにされている光景に絶句。


ユダヤ人のみならず、ドイツに抵抗するポーランド人もガス室へ送り込まれたという。
ヤン・ブジュウエッツさんの父親も収容所に送り込まれて亡くなった一人とのこと。

当ブログでも悲惨極まりない『ワルシャワ・ゲットー』のことを記しましたが、その時代のことなのですね。

≪今夜は帰れない≫を作詞・作曲したのはスタニスワス・マギエルスキ氏。(1943年12月の作)
             彼の長男の手によって、当時のピアノや楽譜が残されていたのである。

         

彼がパルチザン「ネルヴァ部隊」でナチスドイツと戦うため、ゲリラ作戦で森へ入る時、愛する人を想い作った歌。

街の広場で、この歌を歌うと、殆どの市民は知っているし、歌えるという。
ポーランドでは国民的な愛唱歌なのであろう。


  悲哀に満ちた心に響く歌です。

彼は戦後ナチスドイツが去った後、自分たちにも歯向かうと考えた親ソ連政権の手により投獄、この歌も作曲者の名前も封印された。 2年後釈放されたが、その後一切作曲することも、ピアノに触ることすらなかったという。

   ≪今夜は帰れない≫
                 
(加藤登紀子 訳詩

   今夜は帰れない 森へ行くんだ
       窓辺で僕を 見送らないで
         君の眼差しが 闇を追いかけ
           涙に濡れるのを 見たくないから
             涙に濡れるのを 見たくないから
              ・・・・・・・・・・・・・・・・
      もしも春まで 帰らなければ
        麦の畑に 種を蒔くとき
          僕の骨だと 思っておくれ
            麦の穂になって 戻った僕を
              胸に抱きしめて 迎えておくれ
                胸に抱きしめて 迎えておくれ  ♪ 

 勿論加藤さんも歌っているのですが、今日は二人の歌を聴いてみて下さい。

  アンナ・プルクナル・クリックして下さい
(アンナ・プルクナル) 父親がユダヤ人でナチスによって殺され、母親と一緒にパリに亡命した歌手。

  田嶋 陽子・クリックして下さい
(田嶋 陽子) <たかじんのそこまで言って委員会>あのフェミニスト・田嶋さんです。そんなに驚かないで下さい。                                                (詞は槇 小奈帆 版)

『遠野物語 Remix』

2014年03月26日 | 雑感
柳田國男×京極夏彦共著 『遠野物語 Remix 』 という本を読んでみた。

 民俗学の父・柳田國男の『遠野物語』を現代の鬼才・京極夏彦が新たに読み説いた新釈である。

 遠野 というところは早瀬川、猿ヶ石川という南北に合流するところにある。
 遠野 の川には河童が棲んでいるという。 特にその猿ヶ石川に多いようだ。
 遠野 一帯は大昔は湖だったようである。(遠野のトーはアイヌ語で湖の意味)

  その遠野に河童を探しに行ったことがある。

    
  写真が見当たらずインターネットのを借用。 

  行った時の場所と全く同じ地点。 カッパ淵という。 もう少し暗かったような気がする。
  その日は残念ながら会えなかった。鬱蒼とし流れも静かで底も見えない。今すぐ出てきそうなところ。
  近くにあった40㎝ほどの枝を突き刺してみたのですが、それが結構深く底に届かない。


  遠野物語によると『馬を冷やしにいったが、淵の中に引き込まれそうになり。
  しかし馬の方が力は強く、河童は逆に曳きづられ陸にあがった』とある。

  河童は母と子の守り神という。

遠野の郷には、いにしえより伝えられてきた怪異の数々の民話が残されている。
(この遠野物語、山神・山姥・女神そしてオシラサマ・オクナイサマ・隠れ念仏などの神々やお伽噺が記されている)


 ひとつ短いのが(雪女)ありましたので記してみます。

 ≪百三≫
    小正月の夜に里に出て遊ぶのは、雪女だという者もいる。
    雪女は、小正月でなくとも冬の満月の夜には出るのだと謂う。
    雪女は大勢の子供を引き連れて、何処からともなく里を訪れるのだそうだ。
    遠野の里の子供達は、雪が積もれば近辺の丘に行き、そり遊びに興じる。
    ”そりっこあそび”は子供の遊びの中でも格段に面白い。
    だから夢中になって、つい夜を迎えてしまうこともある。
    普段は大目に見られるが、十五日の晩だけは、
    「雪女が出るから早く帰れ」と、戒められるのである。
    いつもいつもそう謂われる。だが、雪女を見たという人はとても少ない。


子供達には怖いでしょうが、なにかどこにでもありそうなホッとする話ですよね。

恐らく遠野郷には、こうした物語が数多くあり、本気で集めれば数百にも及ぶのではないか。
この国には、遠野よりも奥深い処にある山村もまだまだ沢山ある。
山神や山人の伝説は無数にあるに違いない。 

    願わくはこれを語りて。
    平地人を戦慄せしめよ。           柳田國男はこう結んでいるという。



   ところで 河童。  河童はいるのか?  いるいる いるのだ。 絶対にいる。
 
京極夏彦 ~ 小説家、妖怪研究家。 『後巷説百物語』で直木賞受賞。
          宮部みゆき・大沢在昌とで3人の共同出資の「株式会社大沢オフィス」を設立。


長岡さん

2014年03月25日 | 雑感
本を読むにあたり、「 いいなあと思う一節 」 がひとつでもあれば、それで満足することにしている。

読んでいて雰囲気というか、あっこの本には、、そう思うと、その一節を必死で探す自分がいる。 
『雰囲気』と『ひとつの文章』以外、多くを期待しないのが自分流の読書術と決め込んでいる。 

最近 長岡輝子著『 老いてなお、こころ愉しく美しく 』を読んでみた。 あったかい雰囲気に浸れる。

わけのわからない本や小説もいいが、たまには前回の「渥美さん」や今回のような方の人生を感じられる本も読むようにしている。この本はなんといっても雰囲気がいい。長岡さんが92歳の時に書かれた本であった。

長岡輝子。(1908年 - 2010年) 女優・演出家。 4年前102歳で他界。

舞台・映画・テレビ等で活躍、宮沢賢治の詩を東北弁で朗読し評判となる。
 
最近BSテレビで再放送した『おしん』の奉公先・加賀屋の大奥様役を好演したことでも知られる。 
(東北弁での人柄の滲み出た感動の演技が一躍評判になる)

 <宮沢賢治の詩を味のある東北弁(盛岡弁)で。93歳の朗読>
      雨ニモマケズ(クリック)

 ≪今は亡き父に≫と題する詩の一節  -パリで父の急逝を知りー  長岡輝子

    今朝までは私は向日葵(ひまわり)
    今はしぼんだ朝顔
    父よ! 父よ! 父よ!
    
    向日葵は陽がなければ動かない
    朝顔は絡まずにはのびられない 
    父よ! 父よ! 父よ!

    ーーーーーー
    ------略

    私は人間
    花ではない 
    悲しみも苦しみも来るなら来い
    今までの抱えきれない幸福で
    私はそれを消化して見せよう 


情のある、しかも凛とした姿はやはりどこかが違う。  

亡くなった102歳は、当時の芸能界最高齢であり、いわゆる老衰の大往生だったという。 


ウクライナの行方

2014年03月23日 | 雑感
ロシアがクリミアを編入するという。 そのことで世界は大変なことになっている。

ロシアは短期的な制裁より長期的な領土獲得を選んだ。 

近代は大国同士が争った。現代は小国に戦わせる代理戦争。
今回はどうやら欧米各国とロシアの直接の覇権争いの様相になってきた。


いや、それに加えての≪エゴな国益のあやとり合戦≫とでも言った方が正しいかもしれません。

欧米は制裁強化でロシアにプレッシャーを与えようとするが、各国の足並みもアメリカの思惑どおりにはいかぬ。
EUはロシアの最大の貿易パートナーとなっているからである。

≪ロシアの貿易≫


欧州連合統計局によると、EUとの貿易額は、ロシアの貿易額全体の41%をも占める。

特にロシアが輸出する原油の84%、天然ガスの76%がEU向けだ。
(ロシア天然ガスをウクライナは60%・東欧・北欧では100%ロシアに頼っている国もあるという)

ドイツなどはエネルギーの輸入もしかり、輸出においても第一位の座を中国に明け渡したものの、もはや切っても切れない関係になっている。(ドイツは 医薬品、自動車・同部品。フランスは航空機、香水、美容用品。イタリアは家具、バルブ製品、靴などの輸出が多い)

そこに中国も絡んでいるが、中国は自国に民族問題を抱えており、どうやら今回の動きに対し正面切ってロシアの行動に賛意を表明出来ない状況。 民主化を煽るとの理由で欧米にも組みしない。 静観を決め込んでいる。

『 あちこちから鎖が絡まっており 少しでも動くと 血が吹き出る 』 作家・太宰治は人間関係についてこんな言葉を書いているが、世界全体もこんな感じになっている。 まさしく ≪エゴな国益あやとり合戦≫ の様相です。

塩野七生著『ローマ亡き後の地中海世界』(下巻)にこんな文章が、、、。

  人間世界を考えれば、残念なことではあるが戦争の熱を冷ますのは、平和を求める人々の声ではなく、
  身もふたもない言い方をすれば、カネの流れが止まったときではないか と思ったりする


塩野七生・結構激しいもの言いをする人ですが、人間の機微を的確に捉えることでは定評がある。

ということは、どういうことなんでしょう。
カネの流れが動いているうちは、平和などありっこない、、、ということか。


ウクライナの東部には兵器生産地があるという。 ロシアにとっては、ここがNATOに牛耳られることは戦略的にも厳しい状況に陥る。先日のニュースでは、東部の国境地帯にロシア軍2万人が集結とあった。

  第三次、、、、。 悪夢とならなければよいが、、、。

さて日本はというと、あいも変わらず なにもできないでいる。


渥美さん

2014年03月20日 | 雑感
        
     この写真いいですよね。 また使わせてもらいました。

他界してもう何年になりますかね。 最近BSで寅さん映画が結構放映されております。
実は私も寅さんのファンの一人で、48作全部観ているんですよ。 名作ですよね。

最近、付き人であった篠原靖冶さんの著 『 生きるの 精いっぱい 』という本を読んでみた。

「シノ シノ」と呼ばれ可愛がられた篠原さん。 宿舎の風呂にはいつも二人だけで入っていたとのエピソードも。

渥美さんは26歳の時肺を切除、背中と胸が手術痕で大きくえぐられていて、他の人に見られるのを極度に嫌っていたそうです。 誰もいないかをシノさんが確認に行き、見すましてから入っていたようです。

その頃C型肝炎を患っていたシノさんが渥美さんに思いっ切ってその悩みを話した時、『実は俺も肝臓が悪いんだよな』と打ち明けられたそうです。 その時もガンとは一切言わずに。

最終48作目をご覧の方は「 覇気のない やつれた 寅さん 」の印象を持たれたと思います。
胃薬だといって抗がん剤を飲みながら、壮絶な撮影を続けていたようです。


        
    ( 遺作「寅次郎紅の花」ロケ地にて~左は気遣うシノさん・寅さん辛そうですね )

その時の奄美大島ロケでも、現地に着くといつものことながら大フィーバーになるのですが、いつもと違いなぜか渥美さんは手も振らず、返事も返せなかったいう。

集まった人達からはこんな声がシノさんの耳に入ったという。
 『 渥美さん ぜんぜん挨拶してくれないね 』  『 寅さん なんだか ご機嫌悪いね 』

恐ろしい事に 病とは人をこんな風にまでしてしまうのですね。

シノさんの前ではいつも『 ああ嫌だ 嫌だ 死ぬのっていうのは嫌だね 怖いね 』と一年半もの間、渥美さんのひとりごとを何度も聞いたことがある、と記してあった。

それと、渥美さんは仕事に入ったら、家族のことは周囲に一切話したことはなかったようです。
でもとっても家族思いの渥美さんだったようですよ。 妻と一男一女。

妻(正子さん)とは年の差17歳。 仕事の無い時はいつも二人で映画や芝居を観にいったり、散歩もふたりで深夜によくしていたようです。

妻は若い時からクリスチャン。無神論者の渥美さんは亡くなる直前にクリスチャンの洗礼をうけていたとのこと。


渥美さんは尾崎放哉にかなり心酔していたようです。

(山の山頭火・海の放哉といわれた漂泊の俳人)

小豆島で墓参りもしており、『 できるかどうかわかんないけど 死ぬまで一度 尾崎放哉の役をやってみたいんだよ 』そう言っていたそうです。

早坂暁さんが脚本まで書いてくれたそうですが、ついに演ずることなく往ってしまいました。

渥美さんの放哉役、、観てみたかったなあ! 残念でなりません。

放哉の有名な句 『 咳をしても ひとり 』。

渥美さんの心が そこにあったのかなあ そんな気がしました。


器は料理のきもの

2014年03月20日 | 雑感
好きな陶芸作家を5人。

       

反骨の人・北大路魯山人。(1883年 - 1959年) 
良寛に心酔し、桃山時代の織部と吉野焼をとりわけ愛した破天荒な鬼才。

人間国宝を辞退。かなり勝手気ままな性格で、星岡窯では二年間で40人もの使用人を辞めさせたとの話も。
その性格がわざわいし晩年は孤独を余儀なくされたようですが、陶芸・書画・篆刻・絵画・漆芸も超一流。
 
料理にも秀でて高級会員制美食倶楽部・星岡茶寮を創ったりもした。「器は料理のきもの」という言葉は有名。

魯山人の著書によると納豆の食し方にもワザがあるという。
かきまぜるとねばりがスーっと消える瞬間がある。ここが至極の食べ時とのこと。
早速試しにやってみた。 それが凡人にはなかなかそのタイミングがわからない。 どうぞお試しあれ。


       

河井寛次郎。(1890年 - 1966年) 陶芸家・民芸運動家
(民芸運動 ~ 古い日用品の発掘。無名職人による日用の美を世に広め、新しい日用品を制作し普及)

旧宅は河井寛次郎記念館として公開されており、以前見学に行ってみたことがある。
京都の清水寺に近くの静かな佇まいの古民家で、上記のような素晴らしい作品が観られる。
この人も人間国宝に推挙されたが、辞退している。

   

ろくろの名人・加藤唐九郎。(1897年 - 1985年)
永仁の壺事件で有名。
鎌倉時代の古瀬戸の傑作であるとして国の重要文化財に指定されたが、その後唐九郎による作と判明。
推薦した文部技官が引責辞任をするなど、古美術史学界、文化財保護行政を巻き込むスキャンダルとなった。

人間国宝も取り消されたが、この事件で一躍唐九郎の名声が高まったという。

    

藤原 啓。(1899年 - 1983年)
備前焼中興の祖といわれる。 人間国宝。
若かりし時は文学で生きることを目指したが。神経衰弱に陥り断念したとのこと。

備前は信楽や伊賀焼と同様、釉薬を使わない。 なんとも味わい深いとっくりとぐい飲み。
こんなので酒を飲んだら、酔いかたも最高だろうなあ!


        

怠惰な人・スノーマン。
手術手術で傷だらけの人生を余儀なくされている。

いつでしたか陶芸に夢中になっていた時期があった。
手回しろくろと、てびねりにて作陶。 自称・石焼という。 所詮イモのレベルか。

いやいや、人間国宝のお呼びがかかることを、いまかといまかと待っている。
  かかるのは、あの世からのお迎えばかりじゃ 情けない!

朝刊記事のその後

2014年03月15日 | 雑感
当ブログ『本日の朝刊から』下項の二つの中身がどうも気になって仕方がない。 二誌を読んでみた。
 さすが有名二誌、(読ませたい)だましのテクニックは抜群である。

● 「週刊現代」~みんな悩んでいる「老いた親」の捨て方、、、とあった。

 題だけでは強烈な冷たい言い方に聞こえますが、高齢者時代の身に迫った切実な問題でした。
 老いた親をかかえて悩んでいる人はたくさんいると思う。
 親と妻との板挟みなど、介護のあり方が大きくクローズアップされている今日この頃。

  もう十数年前になりますが、私事でこんなことがありました。

  祖母が病気で寝込んでいて、母が長年介護をしていた時期がありました。
  母の介護の苦労を見てきた私は、父に ”このままでは母さんがダメになってしまう 
  病院にお願いすることも考えて”って訴えたことがありました。
  その時、父は ”わかった”と一言。 
  その思いを考えるとなんともいえない気持ちでした。
  祖母はその後一時入院したが、母が再び呼び寄せて介護。自宅で息をひきとった。
  父も母ももちろん祖母も、どんな思いだったのか、、そんなことを思い出しています。


 老々介護なんて言われる時代。 老いるって、生きるって大変なことですね。
 
● 「週刊ポスト」 ~0円で火葬までやってくれる裏技、、、とあった。

 葬式も戒名もお墓もいらない、、、そんな考えの人も少なからず存在する時代に入ってきたようです。

 ん~どうなのですかねえ!? 議論の余地があるにせよ、なぜか共鳴する面もありますね。
 なにせ、「♪そこに私はいません 眠ってなんかいません♪」 、、、そんな時代ですからねえ!

  全国の名だたる大学の医学部に『白菊会』というのがあるそうです。

  検体といって、医学・歯学の教育と研究のために提供するという申し出をされた方が集う会です。
  遺体解剖学の実習用教材ですね。生前登録が必要ですが、現在20万人ほどいるとのこと。

  ご遺体引き取りから火葬までおこない、遺骨はおおよそ2~3年後に遺族に戻される。

  札幌・北海道大学で検索してみましたが、登録者が年々増加、現在は登録中止を継続しているようです。


 裏技というか、医学向上の為で崇高なことというか、人それぞれの考えではありますが、、、。

 ”人間は星のかけら ”といわれる。 確かにそのことを認識すると葬式も戒名もお墓も、、ん~わからん!
  お釈迦様は死後のことを「無記」といったそうです。

  余計なことを考えずに、日々努力邁進するとしますか! 
 

かっぽう着の天才に片想い

2014年03月13日 | 雑感
小保方晴子さんが苦戦である。

今朝のテレビ放映で博士論文の2割がコピペされたものとのこと。
冒頭の部分は全くといっていいほど「米国立衛生研究所」発行のものに酷似という。

STAP細胞で一躍有名人に祭り上げられ、今度はどすんと落とされかけている。 

ネイチャーに取り上げられたSTAP細胞研究論文については、画像等が流用・捏造とまで言われている。研究レベルには支障はないかもしれないと当初思われていたが、いまや撤回も視野に形勢は非常に厳しい状況。

STAP細胞の存在まで疑われている。

明日、理化学研究所から発表があるとのことであるが、撤回になるやもしれぬ。


博士論文については、”あら~やっちゃたな ”という感じです。
まあよくはないが、まねというかコピペというか、追及している人達はどうなの? と反駁もしたくなる。

世の中は、いや生きてるってことは真似・コピペがほとんどじゃないですか。
俺なんか学士論文、逆に8割はコピぺだった気がする。(レベルも違うし、ここで自慢?することじゃないね)


それでもテレビ論者からは ”研究者としてあってはならぬこと”と手厳しい。

たしかにそうかもしれないが、それでもなお信じたい思いだ。


いずれにせよ、自称晴子の父としては心配なのである。

せっかくの若い光り輝く芽をつぶしてはいけない。 長い目で見て、研究させてやりたいものである。


クラシックのゴーストライター事件のなんとかという人とは、わけが違う。 そんな気もするし、信じたい。



負けるな! 晴子! 

こうなったら何年かかってでもいい、STAP細胞の存在を証明し、再現してほしいと思う。

そして、風見鶏のバカタレマスコミを見返してやれ!

                                 純白のかっぽう着に弱い自称父より。




本日の朝刊から

2014年03月12日 | 雑感
どちらかというと最近新聞をよく読む。

本日道新朝刊(3面下段)の週刊誌広告(週刊現代)にこんなのがあった。

  みんな悩んでいる「老いた親」の捨て方  とあった。

  親を捨てるか 妻から捨てられるか 共倒れになる前に捨てなさい
  あなたの人生なんだから、自由に生きよう
  大丈夫、本当はみんな「捨てたい」と思っている


ああ、現代はここまできたのか! 正直驚いた。
もちろん中身まで読んではいない感想なのでなんともいえないが、、、。

となりの広告(週刊ポスト)に目をやった。 100歳まで生きても困らない「お金の教科書」シリーズだそうだ。

  1銭もかけない死にかた   とあった。

  葬式はいらない、戒名はいらない お墓はいらない
  今から始める生前予約 生前整理
  0円で火葬までやってくれる裏技 


ときた。 ん~と唸ってしまう。

少子高齢化もここまできたのか。たかが週刊誌といえども、かなりの人が読んでいるこの二誌。

でもなぜか、驚くと同時に、、なるほどなあ、と妙にうなずける。

私の仲間に、死ぬ時は『野垂れ死に』がいい、、という人がいた。 いやごめん、いる。

これにも「なるほど」と思える自分がいた。

次の4面に五木寛之『親鸞』(完結編)の連載小説がある。 何年も前からのシリーズもの。

親鸞の言葉にこんなのがあった。

唯円が冷たい井戸の水を親鸞の為にもってきた。

親鸞がいう。
  念仏して 浄土に迎えられる。 わたしは、そのことをかたく信じて憧れてきた。
  いまもそうだ。それでいながら、冷たい水は体にわるいのでは、などと、ふと思う。
  一日でも長く、この世にとどまりたいと心の底で願っている自分がいるのだ。



人生の縮図をそのなかから読み取る。 たかが新聞、されど新聞。 
それにしても雪も溶けてきたし、じっとしてないで少し動かねば!!


一年前に書いた尊厳死についての当ブログです。 どう生きて死ねばいいのでしょうね。
       「命なりけり」クリックしてみて下さい

3.11あれから3年

2014年03月11日 | 雑感
東北を襲った想像を絶する驚きの映像から今日で早3年になる。

避難者生活者が未だ26万7千人もいらっしゃる中、原発の再稼働の動きが着々と進んでいる。



再稼働を進める論者は、そのほとんどが ”経済が立ち行かなくなる”との理由を主張。

人間にとってまさしくその『経済』は鬼門。
脱原発論者はその経済まで論破できなければ必ず原発推進論者に負ける。


昨夜ドイツからの脱原発論者の話を聴く機会があった。
セバスチャン氏(ドイツ放射線防護協会長・物理学博士)とオイゲン氏(独日平和フォーラムベルリン代表・数学者)の二人。

講演のパンフには「なぜドイツは福島原発事故を教訓かでき、日本はできないのか」とあり、そこの事情を聴こうと思い参加したのであったが、”実はドイツもそれほど日本に対し誇れるものはない”との発言にちょっとガッカリ。

ドイツでは福島事故後すぐメルケル首相が脱原発を宣言。
17基あった原発中8基をストップさせたが、強硬な手続きだった為、現在訴訟に持ち込まれている状況とのこと。
また風力や太陽光など自然エネルギーも苦戦している状況が説明されていた。


どこの国でも経済優先・利益誘導論者の強さが幅を利かせているのですね。

でも原子力はやはり「神の領域」、、現在の人間では完全管理は無理。 そう思う。

私の故郷・函館でも、海を越えた隣りに大間原発計画があり、差し止め訴訟を起こしているが、苦戦。
もし事故があったら故郷は無くなる。

講演の最後にはドイツと日本、肩を組みあって脱原発に向け協力し合いましょう、、、と。

”ドイツと日本は一緒に手を組んだ仲じゃないですか ”、、にクスクス苦笑いが起きていた。


下記は川口マーン惠美氏のドイツ原発事情話のユーチューブです。
このほうが、よく説明されていると思われ紹介します。 中国の介入も興味深い。
著書の宣伝も含まれ20分強で少し長いが、興味のあるかたはじっくり聴いてみて下さい。


ドイツ原発事情クリック