スノーマン見聞録

ジャンルも内容も気の向くまま~“素浪人”スノーマンの見聞録

ギリシャの詩人

2017年01月31日 | 雑感
前ブログに記した古代エジプトの女考古学者を描いた本、『 転生者 オンム・ セティと古代エジプトの謎 』での
彼女の日記、その中に古代ギリシャの女性詩人サッポー(紀元前7末~6初)の詩があったので載せてみた。


日記ではオンム・セティが過去世において時のファラオ(王様)にこの詩を聞かせ、大そう気に入られたようです。

   愛 は と て も は か な い も の
    ひ と 目 だ け で 、 一 つ の 言 葉 だ け で も 失 わ れ て し ま う
     恋 人 た ち よ 、 愛 を て い ね い に 扱 い な さ い
    愛 は た い へ ん 強 い も の
     揺 る ぎ な い 真 実 に よ っ て 愛 は さ ら に 強 く な る
      神 々 で さ え 手 が 出 せ ぬ ほ ど に


         

サッポーはそのイメージから同性愛者を彷彿、その呼称である「レスビアン」もサッポーがレスボス島出身
であることに由来するという。  英語で「レスボス人」は"lesbian"と表記されるようだ。


   月 は 沈 み  ス バ ル は 沈 み
    真 夜 中 は  す で に 去 り
     か く て  時 は 過 ぎ
      横 た わ る  我 は ひ と り


かのプラトンも絶賛したというサッポー女史。 古代にもいたんですねぇ、こんなにも美しい心の持ち主が。 

古代エジプトとまではいかないまでも、あの時 あの頃に 転生・タイムスリップ 叶うるならば ・・・ 。


湯船のおじいさん

2017年01月28日 | 雑感
2017年1月23日三泊四日 今年初めての里帰り(道南七飯町)。  軒先の積雪も気になる。
今回は久しぶりに列車 ≪ 札幌 ・ 函館北斗間 ≫ で行くことにした。  何年ぶりだろう。


  

  駅弁とスポーツ新聞を買い、本一冊とウイスキーを持ちこむ。  特急自由席だが意外と空いている。 
  荒れる日本海、いや太平洋 車窓に氷滴が張りつく。 全国的にも寒波で特に雪国では大変な時期だ。


  

  遠くに見えるは 北海道駒ケ岳。 雪化粧したこの山は標高1,131 m の休火山、いや活火山。
  今は休火山や死火山とは言わないらしい。 裾野には大沼国定公園が広がる。


  

  新幹線新駅・函館北斗駅から実家へは2駅だが、普通線ともなるとこんなだ 誰~もいない。
  実家へは大中山駅から徒歩で10分ほどだ。 以前は4人ほどの駅員がいたが今は無人駅。
  

  昔は ” お~いちょっとまってぇ ” と駅員に駆け寄ると、発車を待ってくれたものだ。 
  いいのか悪いのか、そりゃ悪い? が寂しい気もする。  時代ですかね。
         

     
                                                    (写真ネットより)
  リンゴの里の七飯町、実家近くにある (タクシー初乗料金ちょい) アップル温泉に母をつれて行った。 
  
  母を大広間で休ませ、二度も湯船に浸る。 とあるおじいさん(85歳)が湯船で語ってくれた話を少し。 

  そのおじいさんと ” 温泉はいいですねぇ ” 挨拶代わりの他愛も無い話を続けていたが
  話が弾み ”戦時中元特攻隊員だった ” ” あと1年早かったら俺はこの世にいなかった ”等など

  私の興味本位の質問にも嫌がらず(!?)特攻隊員だったころの話を丁寧にしてくれた。

  要約すればだいたいこんな話になる。

  もちろん片道だけの給油しかないので、覚悟を決め敵艦に向かって突っ込むのだが、
  だいたい辿り着く前に撃墜されるという。 
  ここまでは我々が知らされている神風特攻隊の勇士の姿だが、その1割ほどは撃たれる前に、
  海に向かって機体ごと突っ込むとのこと。 あえて一か八かの不時着を決行するのだそうです。 

  どうして生きていたと判るのですかと聞くと ” 事後敵から捕虜名が発表される ” 
  からだそうです。   えっ 敵艦が助けるんですか? どうして? と聞いた。 
  ” 仁義 ” そう答えた。  日本人も逆に助ける(捕虜に)こともあったようです。 

  隊員は片道分の給油で出撃するが、上官だけは往復分の給油とのこと。
  ひどいねぇ というと 戦況確認の為に必ず帰らなければならないからだそうです。 ん~! 

  前線の激闘の実態と大本営発表とはまったく異なる。 それが戦争なのですとも。
  
  自分に、もし特攻命令が下ったら、との私の非情な問いに対しても  
  私も海に突っ込むのを選ぶ いずれにせよ 命がけですよ  間髪いれずにそう答えた。

  湯船のおじいさんは現在七飯町に住む85歳、茨城の特攻隊、連隊は30名だったとのこと。 
  茨城の特攻隊といえばあの映画 ≪ 永遠の0(ゼロ)≫ の舞台となったところじゃないですか。

湯船に浸かったり、腰かけたり、話に夢中になり 互いにもう汗だく。  おじいさん ごめんね。 

大広間で母は横になっていた。 いつものことながら介護の為に来ているのに、あなた何やっちょる!




  

古代 ミステリアス

2017年01月23日 | 雑感
仲間から紹介された古代ミステリアスな本を立て続けに読んでみた。 

古代エジプト前世体験を持つイギリスの考古学者 ドロシー・イーディーらを描いた二冊と、そのエジプト文明
やアトランティス・ナスカ・マヤ・ストーンヘンジなど <古代文明の数々ある謎> を解明する歴史本三巻だ。 

古代では神はまさしく銀河の星々であった。 人間はその神への畏怖の念さえも変質させ、
数えきれないほどの神々を人間の都合のいいように付け加え、そして終いには主張主張、互いに殺し合う。
  

人間の強欲な歴史には、 ちょっと古いが 恐れ入谷の鬼子母神だ。  

エジプトの転生者といわれるオンム・セティやドロシー・イーディーなどは、一般では誰からも理解されない
ような信念や価値観を持った人達だが、よくよく我が身を振り返れば我らも皆似たりよったりか。

それぞれの信念と価値観を尊重し合い、このミステリアスな世を生き切るしかないのである。

     

何年か前、あるプロテスタントの牧師さんと話す機会があり、こんなことを尋ねてみたことがある。
  『 聖書にキリストが海を割るとか、海を歩くとかの、あり得ない話がありますよね 』 

その牧師さんはこう答えた。
  『 科学はすべて正しいですか? 科学は常識だとされてきたことが次々覆される歴史を
    背負ってきたのです。 奇蹟が間違いだと 誰が言えるのですか 』 


ん~ としばし沈黙だった。 そういえば地球は平地だと信じられていたものが地球は丸かったり、
時間でさえ相対的なものだ、なんていうのもその時代の常識と非常識が表裏一体をなしている。

著書『古代文明の謎はどこまで解けたか』で、ギリシャ哲学者・アリストテレスの言葉(下記)が抜粋されていた。

  『 われわれの始祖たちから、遠い昔に、神話の形式で後世の人々に遺し伝えた伝承によると、
    これらのものども「惑星」は神々であるという。
    この伝承の残りの諸部分は、大衆を納得させるために、後に神話的に付け加えられたものである。』


世の中の文明への解釈というもののほとんどは、この言葉に尽きるのではないのか、そんな気がした。

聖書だって、古代の史実の言い伝えや幾千もの話の中から、聖職者らが都合のいいものだけを
まとめあげたものじゃないですか。 それだけ集めりゃ心にしみる稀有な言葉もあるはずですよ。 

それにしても現代も負けず劣らずミステリアスになってきた。  古代の比ではないのかも知れませんね。

( 余 記 )
私も数年前その古代のミステリー探索で、イギリスのストーンヘンジを訪ねたことがある。  ストーンヘンジ
モニュメント、祭祇場、神話、天文、カルト、王の権威、埋葬場、宇宙人説 etc いまだ解明されてはいない。

伊藤有希 W杯初優勝 

2017年01月14日 | 雑感
 伊藤有希さんW杯初優勝おめでとう! 初詣でのおみくじ ≪ 大吉 ≫ のせいか 予感的中 !  

 沙羅さん(W杯49勝)絶好調の陰で最近W杯総合2位につけていた有希さん。
 昨日の練習で好調との新聞記事、そろそろチャンスとの予感、今朝急遽宮の森ジャンプ競技場に向かった。


       


  
        ワールドカップ2017札幌大会の第7戦。 高梨沙羅人気なのか凄い人でした。 

  
        報道人数も凄い。 迫力ある飛行はこのくらいの望遠が、それにしてもでかい。

  
        1回目95メートルで1位につけ2位は高梨、2回目高梨沙羅との一騎打ち。

  
        2回目も最長不倒96メートル、歓声と共に、W杯初優勝が決まった瞬間。 

  
        表彰式、笑顔で拍手する2位高梨沙羅さんの姿も素晴らしかった。
        高梨に勝っているところは、と聞かれると 「食欲だけ」 と屈託がない。

 帰り、インタビューまでいたためか、シャトルバスに並ぶ列の凄さにまた驚く。 
 係員に歩いて何分?と尋ね、バス停迄15分と言うので並ぶより早いかと判断し徒歩で下山。


 ところが途中のバス停はあったもののバスの行く先が違う。 
 よくよく考えたらジャンプ場迄バスで20分かかった道、帰り徒歩で15分で着くわけがない。


 結局1時間歩くはめに、まぁ私の感覚はこんなもの。 今日は初優勝、足どり軽く帰路につく。        


絵馬の祈り

2017年01月05日 | 雑感
正月早々テレビでこんな話をしていた。 

新年神社参拝での ≪ 絵 馬 ≫ に願い事と氏名住所を記入するが、情報保護とやらで
保護シールを貼るか否かの議論をしていた。 悪用されかねないとの理由だそうだ。


絵馬ができたのは最近、まだ50年ほどしか経ってないそうですよ。
まぁいいように庶民の信心が利用されている気がするのですがね。 あっこんなこと言ったら罰が当たるか!

除夜の鐘やどんど焼きへの苦情もしかり、情報漏れへの恐れなども時の流れですかね。

 ” シールなんて必要ない? ”  ” いやいやせめて氏名住所だけでも貼ってもいいのでは ”

 ” 氏名住所がなければ神様に届かない ”  ” じゃ御参りだけの参拝じゃ願いは届かないの? ”

 ” いやそれは届くよ ”  ” じゃ絵馬なんて必要ないのでは? ”  ” 両方やればより確実になる ”


おい おい おい!   なんとまぁ日本は平和なのか。  
世界では殺し殺され、難民があふれ貧困に苦しむ人々が溢れているというのにだ。

    
           
でもそう怒ってばかりもいられない。  実はそういう私も近くの神社でその絵馬を買ったのだ。  
祈願し、願い事は心にだけ納めて あえて書きませんでしたけどね。 
 

" ん~神様わかるのかなぁ? ”  ” 神社に納めずに 家に飾ってあるんだけど  これも神様 だめなの? ”


  

2017 始 動

2017年01月04日 | 雑感
近くのツドーム (スポーツ施設)で本日から始動です。  健康って有難いものです。

始動なんていえば野球選手みたいですが、まぁ所詮大したことではないのですがね。 

 
 ここツドームは少ないが結構マシーンがそろっている。    いつも時速7キロほどで30分位がいまのところ限界。
 本日朝一番で乗り込んだ。 2017は気力が違う。    調子の良い時は2回やるが、だいたいはこんな感じ。  
 
 
 柔軟体操だが柔らかくならないんだなぁこれが。     広いドーム内周りにもジョギングコースはあるのだが
 それにしても画面の美人トレーナー、十年来歳とらず!     でもここって寒いんだよなぁ  弱っ!

ジムの外は積もった雪で真っ白。 空き地では早朝からダンプが行き交い、雪まつりの会場作り真っ最中でした。

健康に感謝し、2017年できれば今年の健康目標は ・・・ なんて思っている 夢幻流素浪人なのでした。 
              

ペン1本の画家

2017年01月04日 | 雑感
「明日、世界が終わるとしても」 BSで再放送されていた番組から 名は池田学(1973年生れ)。 

ペン1本 カラーインクで描く画家。  現在アメリカにあるチャゼン美術館にて滞在、制作をしているという。

反骨の影絵作家 の藤城清冶さんの影絵も感動しますが、この方の繊細絵も実に素晴らしい。 

【予兆】 とうい作品は東日本大震災の3年前(2008年)に発表され、文明が大きなうねりの中
      で塊になって押し寄せてくるイメージを意図したようたが、結果表現した中に下図の
      ように楽しくスポーツに興じているひとコマなどもあり、自粛を余儀なくされたという。
           

   
                           【  予  兆  】

 

【誕生】 は3年がかりで制作された作品。 【予兆】 を発表して以来予想だにしない反応に
      本人もかなりのショックを受けたようだが、自ら震災地・陸前高田などへ足を運んだり
      親友をガンで亡くしたりとの体験を経て、画家としての進むべき道を再確認したという。
      瓦礫の山を下方に描き、徐々に上の方へと生きる強さを表現。 

     
   
                           【  誕  生  】

 


「 明日、世界が終わるとしても りんごの木を植える 」 って誰かが言った、さて あなたはどうしますか ?


蜘蛛の糸

2017年01月03日 | 雑感
年末年始は鳥や昆虫の生態本ばかり読んで、静かに日々を過ごしております。

新年のブログは、まずは福を呼ぶ ≪ ク モ ≫ からのスタートです(笑)。
その姿形からして嫌われ者のクモですが、「朝グモは福を呼ぶ」 って言い伝えもあるそうですよ。
そういえば子供のころ母にうっすらとですが ≪ クモを殺すな ≫ って言われた記憶が・・・。


クモの巣には横糸と縦糸があるが、獲物を捕まえる粘着性があるのは横糸だけのようです。
だから移動する場合はその糸を巧みに外し縦糸を上手く渡る、お見事としか言いようがない。

危険を察したら牽引糸(命綱)を使って咄嗟に下りる。 スーッと糸を垂らして下る、あの糸がそうです。

顕微鏡で観ると一本じゃなく二本の管になっているとか、春の子グモから秋の成人(いや成体)になるまでの
体重とその強度は、三対二と子グモの牽引糸は力学的に丈夫にできているとか、その他諸々。 

この本結構面白い。  まぁ読んでみて下さい。  クモ されど クモ って感じです。

     

芥川龍之介の小説 「蜘蛛の糸」 ご存知ですよね。 お釈迦様が、地獄に住む人(カンタダ)を
救おうと一本の蜘蛛の糸を垂らす物語だが、蹴落としてまで生きようとする人間の持つ業を描いた名作だ。


その芥川さんも目を丸くするようなクモの生態が書かれている。 

著者は高分子物理化学者・大﨑茂芳。 世界中から集めたクモたちを研究室に放つ好奇心には恐れ入る。

こんなことがあったという。 誕生した子グモの群れに棒を入れ、取出してからその棒を少し
震わすと、棒から多くの子グモが牽引糸(命綱)を垂らして降りてくる習性を観察していた時のこと。 


震わすのを止めると、すべての子グモは安全を察知し登っていく。 すると一匹の子グモが奇妙な行動
をしたというのだ。 最下位でモタモタしていた子グモがいたとき、その子グモを助けに降りていったのだ。

自分が最下位になって、しばらく様子を見てから上へ登っていく。 しかも、その子グモは仲間を
助けるだけではなく、牽引糸をすべて集めるなどの整理整頓まで行っていたという。 

考えてみれば人間の歴史は700万年ほどが通説になっているようだが、クモは4億年ともいわれる。
  
到底勝てっこないのである。 人類は万物の長だと? 都合よくできているもんだ 人間ってのは。 
 


2017 初 詣

2017年01月01日 | 雑感
 
  
   近くの神社へ初詣にいき平安を祈願            こんなに混雑しているとは やはり日本人か      神道への信仰心はないものの 祈るのだ         散々罰が当たってきた私に何卒神の御加護を 

  
   神さまにみななにを祈るのだろうか            正真正銘の大吉 末吉あたりで良いのだが
   賽銭箱にはいくらあるのか 情けない想像        風吹けば 風吹くままに と書いてあり


  
   手水舎 数年前からもほったらかしの状態         どんど焼き 数年前まではこの場所で 
   冬以外もですよ  まじめにやってるのっ!        近隣からの苦情でやらなくなったという 


 ≪ なにごとの おはしますかは 知らねども かたじけなさに 涙こぼるる ≫  ( 西 行 ) 

初詣に行き2017年を祈ってきた。 涙は流れなかったが そう 祈ることしかないことも あるのだ。 

2017 新年ですね

2017年01月01日 | 雑感
≪ 謹 賀 新 年 ≫   テレビで初日の出を見るなんて、2017年も怠惰の一年になりそうです。  

2017元旦のテレビ 「 羽鳥モーニングSP 」 で放映されていた龍神池という場所からの  ≪ 初 日 の 出 ≫ 

三段目右下にある ≪おみくじ≫ はカメラで撮って今年の運勢を占って、とのことでやってみた。
【 大 吉 】  と出た! ので皆さんにおすそ分けを。  幾度もバシャバシャ撮った結果ですけどね(笑)。 


  

  

  

この場所からの初日の出は水面にも映る ≪ ダブルダイヤモンド富士 ≫ が撮影できる場所で有名だそうです。 
今年はちょっといまいちかな。    右写真の奥に映っているのは ≪ 影富士 ≫ ?  不思議です。