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スノーマン見聞録

ジャンルも内容も気の向くまま~“素浪人”スノーマンの見聞録

蜘蛛の糸

2017年01月03日 | 雑感
年末年始は鳥や昆虫の生態本ばかり読んで、静かに日々を過ごしております。

新年のブログは、まずは福を呼ぶ ≪ ク モ ≫ からのスタートです(笑)。
その姿形からして嫌われ者のクモですが、「朝グモは福を呼ぶ」 って言い伝えもあるそうですよ。
そういえば子供のころ母にうっすらとですが ≪ クモを殺すな ≫ って言われた記憶が・・・。


クモの巣には横糸と縦糸があるが、獲物を捕まえる粘着性があるのは横糸だけのようです。
だから移動する場合はその糸を巧みに外し縦糸を上手く渡る、お見事としか言いようがない。

危険を察したら牽引糸(命綱)を使って咄嗟に下りる。 スーッと糸を垂らして下る、あの糸がそうです。

顕微鏡で観ると一本じゃなく二本の管になっているとか、春の子グモから秋の成人(いや成体)になるまでの
体重とその強度は、三対二と子グモの牽引糸は力学的に丈夫にできているとか、その他諸々。 

この本結構面白い。  まぁ読んでみて下さい。  クモ されど クモ って感じです。

     

芥川龍之介の小説 「蜘蛛の糸」 ご存知ですよね。 お釈迦様が、地獄に住む人(カンタダ)を
救おうと一本の蜘蛛の糸を垂らす物語だが、蹴落としてまで生きようとする人間の持つ業を描いた名作だ。


その芥川さんも目を丸くするようなクモの生態が書かれている。 

著者は高分子物理化学者・大﨑茂芳。 世界中から集めたクモたちを研究室に放つ好奇心には恐れ入る。

こんなことがあったという。 誕生した子グモの群れに棒を入れ、取出してからその棒を少し
震わすと、棒から多くの子グモが牽引糸(命綱)を垂らして降りてくる習性を観察していた時のこと。 


震わすのを止めると、すべての子グモは安全を察知し登っていく。 すると一匹の子グモが奇妙な行動
をしたというのだ。 最下位でモタモタしていた子グモがいたとき、その子グモを助けに降りていったのだ。

自分が最下位になって、しばらく様子を見てから上へ登っていく。 しかも、その子グモは仲間を
助けるだけではなく、牽引糸をすべて集めるなどの整理整頓まで行っていたという。 

考えてみれば人間の歴史は700万年ほどが通説になっているようだが、クモは4億年ともいわれる。
  
到底勝てっこないのである。 人類は万物の長だと? 都合よくできているもんだ 人間ってのは。 
 


2017 初 詣

2017年01月01日 | 雑感
 
  
   近くの神社へ初詣にいき平安を祈願            こんなに混雑しているとは やはり日本人か      神道への信仰心はないものの 祈るのだ         散々罰が当たってきた私に何卒神の御加護を 

  
   神さまにみななにを祈るのだろうか            正真正銘の大吉 末吉あたりで良いのだが
   賽銭箱にはいくらあるのか 情けない想像        風吹けば 風吹くままに と書いてあり


  
   手水舎 数年前からもほったらかしの状態         どんど焼き 数年前まではこの場所で 
   冬以外もですよ  まじめにやってるのっ!        近隣からの苦情でやらなくなったという 


 ≪ なにごとの おはしますかは 知らねども かたじけなさに 涙こぼるる ≫  ( 西 行 ) 

初詣に行き2017年を祈ってきた。 涙は流れなかったが そう 祈ることしかないことも あるのだ。 

2017 新年ですね

2017年01月01日 | 雑感
≪ 謹 賀 新 年 ≫   テレビで初日の出を見るなんて、2017年も怠惰の一年になりそうです。  

2017元旦のテレビ 「 羽鳥モーニングSP 」 で放映されていた龍神池という場所からの  ≪ 初 日 の 出 ≫ 

三段目右下にある ≪おみくじ≫ はカメラで撮って今年の運勢を占って、とのことでやってみた。
【 大 吉 】  と出た! ので皆さんにおすそ分けを。  幾度もバシャバシャ撮った結果ですけどね(笑)。 


  

  

  

この場所からの初日の出は水面にも映る ≪ ダブルダイヤモンド富士 ≫ が撮影できる場所で有名だそうです。 
今年はちょっといまいちかな。    右写真の奥に映っているのは ≪ 影富士 ≫ ?  不思議です。

SMAP × SMAP × Lion Heart

2016年12月27日 | 雑感
SMAPの最後とかで、昨夜五時間番組見てしまいました。 

いい歌があり、ダンスあり、いい関係があり、中居くん結構 歌 上手かったんですねぇ!

それにしても、最後の言葉も握手さえも無く別れていった最後のシーン。
人間って、あるきっかけで簡単にその関係は崩れてしまうんだなぁ!

これも人の常なるか、なんとも悲しく寂しい限りでした。 

寂しい はなし はこのくらいにして、あたたかい はなし で年の瀬を過ごしましょう!

お腹をすかせた猛獣・Lionが子きつねに遭遇したというはなしです。(ユーチューブより)

<Lion>のはなし (クリックしてみて下さい)

勿論 映像だけでは真偽は判りませんが、年に一度でもこのはなし 信じようではありませんか。

     

信 枝 さ ん

2016年12月26日 | 雑感
名は甲斐信枝。 86歳の現役絵本作家だ。

日々草花と向き合い、小宇宙をこれほどまでに愛するその姿が、NHK のドキュメンタリー番組で放映されたいた。

草花のことを、あのひと このひと あいつ こいつ と人間と同じように呼びかける信枝さん。
生き残る為他の草花を駆逐する、たねをまき散らす花々、人間に刈り取られた土中からまた芽を吹き出す。
山川草木、彼女にとっては皆人間と一緒なのだろう。   旺盛な好奇心には恐れ入る。

自然と向き合い、そこから学んだことは ≪ 安住せよ 時が かいけつしてくれる。≫ とか なるほど。

   
 信枝さんが書いた原画 < ノゲシがたねをとばす瞬間 >        命を見つめる信枝さん

ちょうど2年前当ブログで記した志村ふくみさんを思い出しました。 素敵な90歳アラフォー 恐るべし。
   しむらの色   しむらの色パートⅡ (クリックしてみて下さい)

私の読書傾向は感動すると、どうも とりあえずそっちに向かう習性がある。
今朝の新聞に<年末年始読書ざんまい>特集として30冊ばかりの本の紹介があったが無視。

日高敏隆著 「 チョウはなぜ飛ぶか 」 ・ 大﨑茂芳著 「 クモはなぜ糸から落ちないのか 」
大田眞也著 「 カラスはホントに悪者か 」・ 丸山宗利著 「 昆虫はすごい 」 
矢島稔・松本零士共著 「 昆虫おもしろブック 」
 これら小宇宙本5冊でしばし正月を迎えることとする。



除一闡提 (じょいっせんだい)

2016年12月24日 | 雑感
ここ札幌では積雪が90センチを超え、12月としては50年ぶりの大雪とのこと。 
                                  (道新本日朝刊の一面より)
雪質も重く、私も車がわだちにハマり、助けていただいたり助けたり、昨日は大変な一日でした。 

まぁしかし、札幌に降る雪は春になれば必ず融ける。  これが世の常だ(笑)!

笑っている場合じゃないのが、その下にあった 「 核戦力強化すべし 」 の記事だ。 
      ≪ トランプ氏 「核戦力強化」 オバマ氏の路線変更(軍拡現実)≫ 

トランプ氏が 「 米国は、世界が核に関して正気を取り戻す時が来るまで、米国は核能力を大幅に
         強化・拡大しなければならない。」 
 とツイットしたというではないか。

ロシア・プーチン氏が同日それに先立ち、国防省の幹部会で、米国が配備を進めるミサイル防衛システム
を念頭に、戦略核を強化する必要があると発言しており、これにトランプ氏が反応したようだ。
 

テレビではさきほど、ロシアの大使がトルコで銃で暗殺された衝撃の映像が流れていた。 
犯人は警察官だというではないか。  ≪ アレッポを忘れるな!≫ と叫んだという。

善悪み~んな灰色なのか。 いずれにせよ きな臭いニュースばかりが流れる2016年の師走だ。 
 
仏教にこんな言葉がある。 
 【 一切衆生悉有仏性 『涅槃経』 】 すべてのものには仏性があるという言葉のようだ。

いい言葉だなぁ、なんて以前から思っていたのだが、先日その後に書かれている言葉に驚いた。 

一切衆生悉有仏性 除一闡提(じょいっせんだい)  一闡提とは極悪人という意味なのだそうだ。                             ( 原語の「イッチャンティカ」という、その音を写したものらしい。)

仏教でさえ こんな調子だ。  なにが善で なにが悪 ?  残念ながら指し示されてはいなかった。 

さて来年はどんな年になるのか。 来年の話をすれば鬼が笑うというが(古) 鬼は 善 それとも 悪 ?                   

2016 ホワイトクリスマス

2016年12月23日 | 雑感
昨日近くのツドーム(体育館)のジムで汗をかいてきました。 

意志が弱いせいか週にランダムのジム通い、ようやく1年前(腎臓手術で入院)の体力に戻した感じです。 

昨年のイブの日入院、その手術が12月25日でしたのでクリスマスはベッドの上でした。 楽しい思い出です (ん?)。

             なんだか知らないけれど メリークリスマス !   
                   札幌は 雪 雪 たっぷり積りました。

 

            

昭和の白虎隊

2016年12月19日 | 雑感
新聞記事では、今回の日ロ会談の 「評価せず」 が54%だという。 

≪ 領土は我が国のもの!≫ とお互い主張しあってウン十年にもなる。 
主張し続ければ外交で優位に立てる。 中国などはその点凄いを通り越している。

これが外交の鉄則といえばそれまでだが、どの国もこんなんでいいのだろうか、なんて
大して知らない私などは思ってしまう。 憎きは 「戦争」 だが、誰かがこんなことを言っていた。

≪ 平和とは戦争で何も無くなった状態をいう≫ ・・・ とは、あまりにも悲しいではないか。

この本、ノンフィクション作家の著者(豊田正義氏)が2年半の取材の後に完成させたという。
戦争に突入していった経緯や、終戦時に満州でなにが起きていたかを詳細に描いた力作だ。

8・19満州 最後の特攻として女性と一緒に飛び立った史実があったとは、始めて知った。

    
  テレビドラマにもなったようだ。 主演は堀北真希と芸能界から突然消えたあの成宮寛貴 今頃どこの空。  

天皇陛下によるあの玉音放送で涙に暮れる頃、ソ連軍は戦闘を停止する義務があるにもかかわらず
進撃を緩めず、暴挙のあらん限りを続けたという。 無論関東軍においても総司令部の停戦命令
に従わず、自らの意志で闘い続けることを決断した兵士もいた。 


連行・強姦・虐殺など目を覆うばかりの蛮行が満州各地で繰り広げられていたようだが、
蛮行が蛮行を生む。 これが戦争・人間の成せる業(ごう)というものなのだろうか。

戦車隊に体当たりし進軍を遅らせ、居留民が本国に帰還する時間を少しでも稼げるとの
思いを胸に、11機による特攻機「神州不滅特攻隊」が組成された。 

いざ出撃の日、エンジンを始動するやいなや突然、見送りのフリをしていた白いワンピース姿の
2人の女性(白装束を彷彿させるが如くの)がその特攻機に乗り込んできたという。


航空将校・会津藩士の家系を持つ谷藤徹夫の妻・朝子と大倉少尉の恋人・スミ子の二人の女性。 
朝子はれっきとした妻だが、スミ子は宿舎で働く娘、大倉少尉には故郷に許婚(いいなずけ)がいたという。
どちらが嘆願したかは定かではないが、本書では「女性の方からきりだしたのでは」 の推測をしていた。

「 女が乗っている!」 「 軍紀違反だ。 飛行機を止めろ!」 の声がする間もなく
日傘を捨ててサッと二人が乗り込んだ、それぞれの特攻機は積乱雲の中に消えて行ったという。

戦後史実は黙殺され、軍の記録上も存在せずにて、これら幻の特攻隊隊員たちは「戦没者」
として認定されずにいたが、12年後始めて元飛行兵有志により名誉回復がなされ、
遺族年金も給付、靖国神社への合祀もされたとのこと。



追記ですが、≪ 満州侵攻におよぶ経緯 ≫ はこのように描かれていた。

昭和20年2月、ルーズベルト(米)はスターリン(ソ連)に対し、「 対日戦争(満州国へ侵攻)への参戦 」
を強く要望したという。 世に言うヤルタ会談という秘密協定があった。

その背景を全く知らない日本政府は、ソ連が米・英・中からのポツダム宣言に参加していないことに、
日本からの和平交渉の仲介を受け入れる意思ありとの思いから、政府は「天皇の特使をソ連に派遣し、
ソ連に和平の仲介を求める」という終戦構想を最優先し、ポツダム宣言の「黙殺」を決定した。

その黙殺だが、当時の鈴木首相は「no comment」に相当する日本語を探し、「黙殺」という言葉
を使用したが、アメリカの通信社が「reject」という強い否定の英語に訳して報道したため、トルーマンは
「日本政府がポツダム宣言を拒否した」と受け取り、アメリカは広島への原爆投下に踏み切ったという。

すぐさまスターリンは満州侵攻を命じたとの経緯が史実のようだ。  
                                  当ブログちょっと長くなってしまいました。


領土返還進展せず

2016年12月17日 | 雑感
新聞に、領土返還進展せず、四島で共同経済活動の文字。

誰もが予想した通りに会談は終わった。 せめてもの救いは、「 北方墓参拡大 」 が進展したこと。
「 帰属 」 先送りで賭けにでたとの見出しもあったが、どこが賭けなのだろうって思ってしまう。 

訪問前の日本メディアとのインタビューで 「 ロシアには領土問題は存在しない。 あるのは日本だけだ。」
とあえて語り、ジャブをいれたブーチン大統領。  結果メディアもその片棒を担いだ格好になった。 

進展するはずがない。 100年かかっても返還は無理。 非国民である私などはそう思ってしまう。

「 日本と米国の特別な関係もある。 ロシアの懸念する部分を考慮してほしい 」 と語ったという。
そりゃそうでしょう。  安全保障の面からも渡すわけがない。

それにロシア人の生活基盤が既に出来ており、その殆どが自らの国土だと思っているのですから。 
 
野党などは、『 なんら進展がない 』 などとその責任追及に余念がないようだが、
そんな茶番はもうやめてほしいものである。 追及しても簡単に逃げられるだけがオチだ。

こうなった原因は 戦争をした という一語に尽きるのだから。 

乾 杯

2016年12月16日 | 雑感
先日FNS歌謡祭で長淵剛が唄った乾杯の新バージョンだが、この衝撃にネットでは大騒ぎ。  

     乾杯(新バージョン)

 「 今日もマスメディアが正義の面 (ツラ) して話している 」 「 それを見ている 俺ッ 」
 「 若者の貧困、地域の過疎化どうする? 」 「 騙されねえぜマスコミ! 」 ・・・ 激唱が続く。


ネットでは ≪ さすが長淵! ≫ ≪ 感動した ≫ ≪ 魂の熱唱だ ≫  の声の一方 
≪ 今年一番笑える ≫ ≪ テロップ流すなんて出来レースやろ ≫ ≪ シ ャブ中疑惑”の腹いせかぁ ≫ 
                                          と相変わらずの賛否両論。 


最後はギターを打楽器のように打ち鳴らす。  凄い迫力。

でも感動しても、翌朝にはまた昨日と同じ醒めている自分がいるんだなぁ。
                                  ん~ とりあえず 乾杯 !

年の瀬 徒然なるままに

2016年12月14日 | 雑感
最近、中国古代思想(孔子や孟子・荘子や老子など)の本を読み始めているが、これが結構面白い。 

善だの悪だのと、まぁ人間だから考える事はどこの国もそれほど大差はないのではありますが。

こんなことを知りました。   ≪大器晩成≫ という言葉、これ老子から出ているそうです。

一般には、大器 (大物) は 完成するのが晩い (おそい) と解釈しているようですが、
( 私もそう思っておりましたが )   これ ちょっと違うようですよ。

実は 「 大器はいつまでもできあがったようには見えない 」 という意味なのだそうです。

≪ またとなく大きい四角は、角が見えず、またとなく大きい器は、完全なうつわとは見えず、
   またとなく大きい音は、耳に聞こえず、またとなく大きい形は、見分けることができない。≫ 

                                                ・・・・・ なるほど。
人間の知にもとずく能力をどこまでも信頼する立場におく 孔子や孟子。 
知はたよりにならないものなのだから、その人間中心主義を捨てよと唱える 荘子や老子。

あなたはどっち派 ?  いずれにせよ どの時代も ≪ 解釈 ≫ だけで動いていたようですね。 

せっかく生まれたのだから、少しでも銀河の彼方へ去るまでに この世のことを知っておこう。
なんて崇高な ? 思いでおりましたが、しょせん はかない夢なのか。


≪ 今 年 は と 思 ふ こ と な き に し も あ ら ず ≫   子 規   

余談ですが、服の裏についているタグって左側についてるって ・・・ 知ってました ?  
えっ 常識なの ?  そうか それを知れば前後逆に着ることはないんだ ・・・ なにをいまさら。
この歳になるまで知らなかったぁ!  どっちが前 ?  結構ウン十年も苦労してました(笑)。  


いやはや 世の中知らないことばかりだ。     さて 来年は どんな はかない夢を 観る。    


今年も雪が降りけるか

2016年12月10日 | 雑感
6年前もそうでしたが、昨年も病院で年末年始を迎える貴重な体験(ん?)をさせていただいた。
     ≪ その当時の思いを綴ったブログです。 冬ごもり と 舌切り雀病床日記 ≫

師走はどうも私にとっては厄年ならぬ厄月なのでしょうかね。
幸い先日の定期検査も異常なく、今年はどうやら平穏に年越しができそうな気配です。 

無事これ名馬、いや凡馬で充分。  昨日と同じ今日が来るだけで 感謝 感謝!

知人に ”オロオロもしないで凄いなぁ ” なんて入院時・術後によく言われたものだが、
どっこい そんな強い人間など おりぁせんですよ。

20世紀の美術家マルセル・デュシャンの墓碑銘に「死ぬのはいつも他人ばかり」と刻まれていたという。
まぁ私もそんな感じで死を見つめておりましたが、事実 その私ががんを二度も宣告され、
≪もしかしたら死≫ をこれほど身近に思ったことはありませんでした。 


<死ぬ時>はポックリがいいとか苦しむのは嫌だとか、人間ならそう思うのは当然かも知れません。 

でも死ぬ時は生きて無いのだから、ポックリも苦しんでも大して変わらないのではと ・・・。 
だからオロオロするも良しって、最近そんな妙な理屈をつけて生きるように心がけております(笑)。

古代ローマにも、ある墓碑銘に 「次はおまえだ」 と刻まれていたという。  やめてくれぇ !!

            

≪ 二人見し 今年も雪は 降りけるか ≫  芭 蕉     やはり芭蕉はいいねぇ。  二人見し かぁ。  
  
しんしんと真っすぐに降りしきる、しかもふんわりとした大きな雪がいい。 一人見し 雪見酒にはね!

読書三昧 痴呆編 

2016年12月06日 | 雑感
もう師走ですね。 行きかう人も亦旅人なり かぁ。  早いなぁ!

最近母の介護で七飯町に通っているせいか、< 老い > とか < 痴呆 > とかの研究 ?
に余念がない今日この頃ですが、母どころか自分の身にも迫っているこの言葉。
 

≪ 厚化粧 笑う亭主は 死化粧 ≫ 
            避けては通れないのが世の常だが、その前にやっかいなのは老いと痴呆。

何冊か読んでみた。 大井玄氏著書の帯にあるように我々は皆、程度の異なる「痴呆」であるらしい。 
(2005年あたりからは差別用語の要素が強い痴呆じゃなく認知症と呼ぶようになったとか。)

             

もの忘れ、なかなかすぐに浮かんでこない人の名、ものの名。 あなたも他人事ではないですぜ。

≪ カード増え 暗証番号 裏に書き ≫    ≪ 孫たちに アドレス聞かれ 番地言う ≫
てなうちはまだ救えるが、 ≪ なあおまえ はいてるパンツ 俺のもの ≫ とくりゃ もうダメだ。

<頭を使ったり身体を使う人はボケない> とはよく言われるが、そんなことはないようですよ。

面白い事に、バーのマダムにあまりボケは聞いたことはないとのこと ・・・ それはなぜか。
欲と色だそうです。 この職業に単身者が多く必死で稼ぐ欲がある、それに異性との接点にもあるとか。


まぁ、いずれにせよ 皆いずれは宇宙人になる運命だ。 

生をうけ、言葉を覚え、人間やあらゆるものと接し、複雑に絡み合って自我を創ってきたものが
だんだんその網の目がバラけていく。  そう 銀河宇宙の生成・維持・消滅の如くに ・・・。


できうる限り寛容に受け入れようではないですか。   ついでに 私に対しても ヨロシク !

      【 花鳥も おもへば 夢の 一字かな 】  
                              ( 江戸俳人 ・ 夏目成美 ) 

北海道が危ない!

2016年11月29日 | 雑感
北海道が危ない! と言われたら、
              北海道大好き人間としてはどうしても読まざるをえなくなる。


北海道の「アイヌ利権」を告発した書であった。  著者は砂澤 陣。 あの世界的彫刻家ビッキの息子だ。
帯に漫画家・小林よしのり氏が推薦とある。 小林氏といえば反共・反中国の急先鋒、いわゆる世に言う右だ。

右でも左でもどうでもいいのだが、この本以外に面白い。 今年9月に刊行された本だ。

北海道アイヌ協会による修学資金貸付制度・職業訓練事業・住宅購入資金・アイヌ文化振興事業などの
悪用・不正・不適切会計 ・・・ 過去の実態を赤裸々に告白。 

 『 彼らはアイヌ政策を利権化し、私たち国民の税金は彼らに不当に奪われているのである。
   私は、国民の方々が、自国民の歴史を同胞であるはずの人々に愚弄され、それをネタに
   強請され、お金を奪われていることに、なぜ無関心なのか、なぜ疑問や怒りを覚えない
   のか不思議でしょうがない 』
 ・・・ と一刀両断。

     

アイヌ利権のみならず道庁との癒着実態や北教組の闇、北海道の土地を買い漁る中国マネーにも話は及ぶ。

著者は自らをアイヌ系日本人と呼ぶが、アイヌ民族の間でも歴史認識もさることながら、その立ち位置にも
かなりの温度差があるさまを突き付けられた気がした。 


この著書に関するネットの意見も賛否両論だ。 ツイッターでこんな記述もある。

 『 利権は東京オリンピックだけじゃないのですね 』

 『 明らかな事実誤認については後日きちんと資料を添えて批判するつもりだ。
   この本の記述にどこまでの信憑性があるのか,はなはだ疑問である 』

 『 アイヌの実態をアイヌの血を引かぬ者が暴けば「差別だ!」と関係者から攻撃を受ける。
   アイヌの血を引く砂澤陣さんが勇気を持って書かれたアイヌのイメージを壊すこの本は、
   彼らにとって非常に都合の悪いことが書かれている 』
  等々。

著書では北海道新聞にも話が及んでおり、道内シェア4割を占めるこの新聞は真に正確・公正な
マスメディアなのか? 赤化してはいないか? 疑念を投げかける。 


ちょうど昨日、北海道新聞朝刊に「半世紀にわたって活動を続けてきた白老の民間博物館が2018年にも
閉館し、国立施設としてリニューアルされるが、アイヌ文化の継承に懸念。」 との記事が掲載されていた。

新聞ではさらっと2面にあったが、ここにおける利害もどうなってるの ・・・ そんな憶測も
この本を読んでいると考えざるをえなくなる。


嗚呼、なにごとも裏まで読んで生きていかねばならぬとは ・・・ 。  

≪ 父・砂澤ビッキ ≫ よ いまごろあの世でなに思う。
       


哲学とビーフン

2016年11月27日 | 雑感
最後の哲学者と言われた 木田 元 の晩年に書いた本に 『 ピアノを弾くニーチェ 』 というエッセイ集がある。

ニーチェやハイデッガーなど頭痛がするような章も勿論あるが、本人はこの本を雑文集と呼んでいるようで、
<そば通になりそこねた話> や <ビーフン健康法> という哲学者らしい? 章もあり実に面白い。


この哲学者は晩年胃がんを患い体重が20キロも落ち、体調維持にとこのビーフンに行きついたようだ。
ニーチェやハイデッガーなどは所詮雲をつかむ様なもの。 哲学といえど頭痛より健康が良いに決まっている。

よしっ!  私も自称哲学者のはしくれ、早速スーパーにビーフンとやらを買いに走った。 

         

美味だ。  消化も良く、火を通してものびることもなく、具を変えると飽きも来ない。

日本では古米が余っているにもかかわらず、なぜ国産のビーフンが無いのだろうか。
                            (買ってきたケンミンのビーフンもタイ産だった)
早速調べてみたが、よく解らない。 日本の米の粘り気が多く不向きなのか、それとも採算 ? ・・・。 

この哲学の根本的課題を誰か知っていたら教えていただきたい(笑)。 

ビーフンといえば東京在住の頃を思い出す。 新橋駅そばにある ≪ ビーフンの東(あずま)≫ という店の味。
<五目ビーフン> と <ちまき> が美味で、作家・池波正太郎が足しげく通ったという有名な店だ。

今朝の新聞を見ると、キューバ・カストロさんが他界したとのニュース。 
ネットには、死を悲しむ人々の声と喜ぶ人々の写真が載っていた。  なんとも不思議な世の中だ。

札幌は雪も降り、寒々とした今日この頃、哲学どころの季節ではなくなってきたようだ。

暫くは ≪ ビーフン食うて冬ごもり ≫ このビーフン料理で命を繋ぐことにする。