無風老人の日記

価値観が多様化し、自分の価値判断を見失った人たちへ
正しい判断や行動をするための「ものの見方・考え方」を身につけよう。

安倍政治を糾弾しない日本のマスメディア・・・その7

2018年04月19日 | Weblog
今日は、日本で行われているマスコミによる「どこの国でも有効だ」と証言したナチスドイツの「国民を戦争に駆り立てる方法」をとり上げてみる。

◎国民に対し「われわれは攻撃されかかっているのだ」と繰り返す。

ナチス・ドイツのヒトラー総統の後継者ヘルマン・ゲーリング元帥はさらに「そうすれば、国民は簡単に戦争に向かいます」と証言。

ナチス・ドイツ帝国をつくったのは天才的宣伝相ゲッペルスと言われている。

彼は「嘘も100回言えば真実になる」といった。

今の日本も「政府マスコミ」の喧伝によって、「攻撃されかかっている」と思い込まされてしまっている。

その経緯を少し述べる。

安倍首相は「我が国を取り巻く安全保障環境は厳しさを増してきており」と隙間のない安全保障関連法案を強行採決した。

その政府説明は前にも出した政府説明パネルに集約している。


パネルの日本の安全保障環境の厳しさは要約すると下記の様になる。

①覇権主義中国の脅威(尖閣・南シナ海・中国による日本統合)

②北のミサイル

③国籍不明機の日本海域への出没(スクランブル緊急発進の急増)


中国大陸上に描かれている海賊船のドクロマークや「テロの脅威」も何気なく見過ごさないでほしいものだが、それは置いておいて、今日は上の三つの「日本を取り巻く厳しい環境」の内、最も簡単に解説できる③国籍不明機の脅威について。

③国籍不明機の接近


政府は「国籍不明機」として日本国民を脅かし、下記の表を示して「臨戦態勢のスクランブル(緊急発進)がここ10年間急増している」と日本国民を恐怖のどん底に突き落としたのだった。←これ言い過ぎ


しかし、この政府説明表は冷戦が終結しスクランブルが減少した時からの10年間の表であり、その前の冷戦時代のスクランブル回数は、



である。

この表の冷戦時代でも今の政府ほどには「国籍不明機の接近」と危機を煽らなかった。

有名になった“教えてヒゲの隊長”のパロであかりちゃんが最初の10年間の急増表に対して、

「あんた(安倍首相=自衛隊最高指揮官)がやらせてんでしょ。」といっている。

さて、あなたはどうみますか?

スクランブル(緊急発進)は敵国の戦艦や爆撃機・戦闘機が日本の領海・領空を侵犯して、そのまま日本に攻め入ってくる恐れがある場合に臨戦態勢をとって自衛隊戦闘機が発進することである。

下はスクランブルをかけた時の防衛省の説明パネル


このロシアのヘリコプターの飛行航路(防衛省のイメージ通りだとして)を見て、あなたは日本を襲ってくるという安全保障環境の厳しさが感じ取れますか? ロシアのヘリコプターが日本の領空を侵犯してこのまま日本に攻め込んでくると思う人、手を挙げて。

偵察?今の偵察衛星はヘリで上空からスパイするよりズッと精度よく偵察可能ですよ。

もちろん、領空とは領海上空を指します。政府は上の図に「排他的経済水域」の領域を加えて敵が攻めてくるという危機感を国民に植え付けようとしているのです。

続く