無風老人の日記

価値観が多様化し、自分の価値判断を見失った人たちへ
正しい判断や行動をするための「ものの見方・考え方」を身につけよう。

安倍政治を糾弾しない日本のマスメディア・・・その4

2018年04月16日 | Weblog
今日はマスコミのニュースを見る際に、あなたが身につけておかなければならない予備知識について、書き留めておく。
もちろん、前回のそのままの続きである。

①官僚についての予備知識

近代官僚制のマイナス面(官僚制の逆機能)については、ロバート・マートンの指摘が有名です。

*規則万能主義
*責任回避・自己保身
*秘密主義
*画一的傾向
*権威主義的傾向
*繁文縟礼(はんぶんじょくれい)
*セクショナリズム

さて、今の主権在民の議会制民主主義の時代にあっては、国民から選挙によって選ばれ、政治権力を付託された国会議員(政治家)によって政治が執り行われます。

行政は総理大臣を行政の長として、その下に各省大臣・担当大臣(政治家)を置き、各種政策が進められていきます。

各省の次官以下の官僚は政治家の指示に従って事務処理を行ないます。

さて、ここで上のR・マートンが指摘した*印の「責任回避・自己保身」の項に注目して下さい。

官僚は上(総理大臣以下各大臣=政治家)に指示・命令されたことを忠実に実行しますが、やったことについて「何でこんなことをしたんだ!」と問題になった時のために「文書」「備忘録」「メモ」を必ず残します。

上の様に問題となったときに「上からこのように言われましたから、その通りにやりました」と言えるように・・・。

この作業は*責任回避・自己保身というよりは、権限を委譲されていない、また自己判断が許されていない官僚の事務処理を行なう際の必須作業とも言えます。

②組織犯罪についての予備知識

これも皆さん良く御存知のことだが、映画やテレビや漫画で、例えば「黒の組織」のボスが、組織を探っている探偵(or新聞記者)がいるので「あいつ少し目障りだな」と呟く。
それを聞いた幹部が「忖度」してその探偵(or新聞記者)を東京湾にコンクリート詰めにして殺害したとする。

だが、その事件が発覚して刑事事件になったときに黒の組織のボスが「私は殺せと指示していない」と明言する。
まさにその通りなので、そうしろと言っていないことは事実であるが、こういった事件の場合は、状況証拠が出揃えば「推認」して、そのボスを有罪とすることができる。

さて、この①②の話を頭において、今まで一年以上も騒がれている「モリカケ」問題をもう一度見直してほしい。

私は昔の日記に「籠池氏の証人喚問を待つまでもなく、安倍首相が有罪なのは明白だ」と書いた。

当時のテレビ報道、橋下徹氏のコメント、



で明かな様に国の介入は既に明らかであった。

もう一度、官僚トップの発言を噛みしめてほしい。





細切れに掲載する。その一。終わり