無風老人の日記

価値観が多様化し、自分の価値判断を見失った人たちへ
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安倍政治を糾弾しない日本のマスメディア・・・その6

2018年04月18日 | Weblog
もう一度、整理しておく。

あなたも今の日本のテレビ・大新聞の報道ぶりをもう一度考えてもらいたい。

韓国の朴大統領の「国家権力を悪用した友達との私腹肥やし」の時、日本のテレビ・大新聞は朴大統領を「国家権力を私物化した大悪人」と一斉に声を上げて叩いていた。
これはまだあなたの「記憶にある限りの範囲」に入っている事と思います。

それなのに、日本のマスコミは自国の首相が、韓国大統領以上の「国家の私物化」をしていたのに、少しもそれを名指しで糾弾していない。

森友学園の問題が最初に国会で取り上げられた時、自分や夫人がそれに関与していれば犯罪にあたる、と認識していた為、

(この国有地払い下げに)「私や妻が関係していたということになれば、首相も国会議員も辞めますよ」(安倍首相・2017年2月17日・衆院予算委員会にて)ときっぱりと断言し犯罪関与を否定した。

国有地(あなたの=全国民の財産)を8億円値引きし、ゴミ撤去費用として、これも国民の税金1憶数千万円を森友に渡した。森友は10憶円近い評価額の国有地を実質200万円というタダ同然の価格で取得したのである。(分割返済なので金利等を考えたら国庫にはこの払い下げで一銭も入らないことになる)

安倍首相の腹心の友加計氏の加計学園にも96憶円の国民(県民・市民含む表現)の金を与えようとした。
例の「特区」であり「岩盤規制に穴をあける」(安倍首相)といった結果なのだが、「穴をあけるといっても加計学園しか通れない穴をあけている。行政のゆがみだ」(前川文科次官)と指摘されたものである。



ここで、昨日(2018/04/17)NetのMSN総合ニュースに載った産経新聞の記事を載せておく。



これをクリックして開いてみると、(下記)

「安倍晋三首相の欠点は友人かばう。ダメはダメと明快に…」 自民・吉田博美参院幹事長

自民党の吉田博美参院幹事長は17日夜、都内で開いた自身の政治資金パーティーで、安倍晋三首相について「最高の長所は人を、友人を大事にする。最大の欠点はその人たちをかばいきることだ」と評した。(中略) その上で、吉田氏は「この厳しい時に、今こそ安倍首相のもとに一致結束して難局を乗り切ることを誓う」と安倍政権支持を打ち出した。(後略)

何のことはない安倍擁護記事である。最近はこんな記事ばかり。

さて話を元に戻して、国側(政府・与党・官僚)は、口をそろえて「文書不存在」「破棄した」を主張した。(下図)



麻生財務大臣「適切に破棄した」

佐川理財局長「売買契約に至るまでの財務局と森友学園の交渉記録はございません」

加計学園の時の「総理のご意向」も菅官房長官は「怪文書(のようなもの)」「出所不明」などと切り捨てた。

私が「国家ぐるみの犯罪」という所以である。

政府(官邸)・政権与党による犯罪なのに、そちら側からの記事しか見当たらない。

■■二階氏「うんざりだ」相次ぐ問題に
(産経)


(注)二階氏はご存知、与党自民党幹事長

■■「よくわきまえて」昭恵夫人に注文(共同)

(注)これは、与党公明党の山口代表の言葉を記事にしたもの

■■森友書き変え 閣僚から苦言相次ぐ(産経)

(注)閣僚も安倍内閣で安倍側の人たち

■■忖度否定の答弁「言葉足らず」麻生氏(共同)

(注)麻生財務相も上の「破棄した」で分かる通り、この国家ぐるみの犯罪の共同正犯の一人である。その麻生氏が批判されたことに対する弁解を記事にする。

こんな記事ばかりでは、たとえ「柳瀬首相秘書官」や「昭恵夫人」を国会に呼んで証人喚問しても同じことだ。

いくら証拠文書が400も出てきても、「首相の意向」やら「首相案件」ということが明確になっても「妻や私が関与していれば首相も国会議員も辞めます」という首相を少しも追求しない日本のマスコミ。日本は狂ってしまった。

本質を突いた核心に迫る記事が皆無のテレビ・大新聞に背筋が寒くなる思いをしている今日この頃である。

昭恵夫人の証人喚問はさておいて、参考になるので植草教授のブログ(下記)を読んでみてください。

植草一秀の知られざる真実4/17

続きます