無風老人の日記

価値観が多様化し、自分の価値判断を見失った人たちへ
正しい判断や行動をするための「ものの見方・考え方」を身につけよう。

貧困と平和について語らないマスメディア…その2

2009年04月25日 | Weblog
今日は常駐コメントは省く。

昨日、日記を書いた後で「日刊ゲンダイ」を買って「今日はどんな内容の記事だろう」と見て驚いた。私が感じて昨日書いたことがそのまま載っていた。

従って、昨日と同じ内容になるが、今日も日刊ゲンダイから引用して載せておく。

(引用開始)

まず、見出しだけを並べて載せておく。それで大体のことは分かると思うのだが…。

草を一面に載せるマスコミの愚


 (小見出し1)それがなぜ大事件なのか

 (小見出し2)その裏で海賊退治法という極めて危険な軍事出動の法律が成立している。

 (小見出し3)権力の暴走を助けるメディアこそ犯罪的だ。

(本文)
[草さんの事件?を]この世の一大事とばかりに大新聞が夕刊の一面を割いて詳報し、NHKまでもが、まじめ面で大騒ぎするのは、どう考えても異常だ

特に、この手の話題に無関心を装うNHKの力の入れようは凄まじかった。

正午のニュースからトップで流し、…(夜には)慶大医学部名誉教授を引っ張り出し、脳の断面図まで用いて飲酒が脳に影響を及ぼすメカニズムを延々と解説。

…そこまで丁寧に指南されなくても、酒を飲み過ぎれば記憶が吹っ飛ぶのは誰だって分かる。…(中略)…

立教大の服部考章教授(メディア論)はこう言う。
「大手メディアはハシャギすぎですよ。草容疑者の行為は許されることではありませんが、世の中がひっくり返るようなとんでもない事件が起きたかのように騒ぎ立て、まるで強制わいせつでもはたらいたかのようです。…」

大体、酒を飲んでわめき散らしたり、羽目をはずして全裸になる酔っ払いは世の中にゴマンといる。

しかも、逮捕された草本人の尿から薬物反応が出たわけでもなかった。

自分の立場をわきまえずに「公然わいせつ」の罪を犯した草をかばうつもりはサラサラないが、一般人なら間違いなく“警察で説教されて終わり”のケースである。

…こんなチンケな犯罪をNHKまでトップで取り上げるのだから…。

平和で何も無い一日だったなら、いざ知らず、この日は草のフルチン騒動以上に、国民に真っ先に知らせるべき重大ニュースがあった。
衆院で極めて危険な法案が通過してしまったのだ。

「海賊退治」に名を借りて、憲法9条を骨抜きにしてしまう海賊対策法案のことである。

60日後には再可決で成立だが、それを許せば、海賊行為の取り締まりを口実に、これまで政府解釈で禁じてきた自衛隊の「海外での武力行使」と「集団的自衛権の行使」をワンセットで認めることになる

(注:日刊ゲンダイの記事・原文は「認めることになりかねないのだ」であるが、私は公人ではないので断定的な文に変えた。それは断定して間違いないところである。)

立正大教授の金子勝氏(憲法)も、こうアキレていた。

「憲法違反の海外派兵がなし崩しとなり、米国が要求する日米共同軍事行動が既成事実化されていく。

曲がりなりにも、“戦争放棄を貫いてきた戦後日本”がおしまいになるかどうかの瀬戸際です。…無風注:平和国家の終焉!

この国の将来と安全に禍根を残す重大法案なので、政府の本音はあまり国民に内容を知ってもらいたくないはず。

そうした権力の危険な動きを国民の立場に立って追求し、警告を鳴らすのが、マスコミの本来の役目です。

その立場を放棄して、国民生活にはどうでもいいニュースを大々的に伝えている…。

今のメディアは権力の片棒を担いでいるのと同じですよ。」

鳩山総務相が草の逮捕を受け、わざわざ報道陣の前に現れたのも、泥酔全裸事件に話題が逸れれば儲けモノという計算が働いたのはミエミエだ。…引用終わり


今まで「日刊ゲンダイ」という三流紙(失礼!)など買って読んだことが無かった私であるが、テレビ・ラジオ・大新聞に対し「何で○○について報道しないのか」「(逆に)何でこんなことを報道するのか」「何でこんな報道の仕方をするのか」と昨今のマスメディアの国民洗脳報道に恐ろしさを感じていた時に、たまたまこの「日刊ゲンダイ」を読んで以来、最近目を通すようになったのだが、今の日本で一番まともなマスメディアといえるのではないだろうか。


国民はマスメディアを批判的に見る目をもってほしい

例1:法を犯していない小沢代表の秘書の逮捕から、起訴までのマスメディアの報道振り。

小沢氏を悪者に仕立て上げ、代表降ろし(政権交代の事態回避)にヤッキになっていた。

注:私が「法を犯していない」と断定して書いたことについて分からない人はブログで検索してください。今回は略しますが、法を犯している政権政党の側(森・元総理や二階大臣他多数)が「自民党に波及することはない」と元警察庁長官の官房副長官が言った通りになっている現実。おかし過ぎます。

最近では、民主党の若手議員を出演させ、「小沢代表は恐いヒト」「小沢代表は私が会いたいと申し出たが会ってもらえなかった」(この後にチョコッと“忙しかったのでしょうが…”と聞いている人が聞き漏らす程度に付け加えていた)と小沢代表のヒール振りを延々と国民に訴えていた。

私の前にいた会社にも、恐い上司はいた。本部長職の人だったがその人の名前のあとに“天皇”が付き、陰であの人に逆らうとすぐカムチャッカに飛ばされるぞ、と冗談まじりに噂されたものだ。勿論、その会社にカムチャッカ支店などないのだが…。

小沢代表がこの例のように恐い権力者だとは思わないが、どこのどんな組織でも上下関係で多かれ少なかれ、この民主党若手議員のようなことはあり得るのだ。大会社の社長と新入社員を想像してもらえれば分かると思う。
そんなことを、ことさらに特集にしてまで強調すべきことではない。

マスコミの小沢おろしの政府協力姿勢がありありと見受けられる。

自民党で少し党内で違う意見を言っただけで次の日にその人の机・椅子が撤去され、その人の居場所が無くなっていた、といった“党八分”にされる。
自民党は「党に逆らえない」恐い組織だ!といった報道は一切せずに「会ってもらえなかった」と小沢代表の横暴ぶり?を特集していた。

4月24日には、国民に比較的受けの良い、自民党の加藤紘一氏をよんで特集が組まれていた。昨日の“小沢代表が民主党若手議員にとって恐い存在”の続きだな、と思って見ていたら、そのタイトルを見てビックリ、ここまでやるか!と思ってしまった。

そのテレビ特集番組のタイトル

金正日の裏側 VS 小沢代表の裏側

この“VS”のところは“と”だったかも知れないが、いずれにしても、あきれてしまった。

小沢代表と北朝鮮の将軍様をイコールにして、小沢民主党が政権を取れば北朝鮮のような独裁国家が誕生してしまう、と国民に訴えているのである。

例をいくつか挙げて説明を加えようと思ったが年取った老人のため、すぐ疲れが出たしまい、ひとつだけでお終いにする。

いずれにしても国民は、マスメディアの洗脳報道に騙されないようにして下さい。

テレビ等マスメディアの報道は一方通行なのです。国民は受身です。昔の様にマスコミは正しいことを言っているのだ、という先入観念でテレビ等を見ないで下さい。

ブログで「最近の世論調査は各マスメディアの情報操作の成果発表に過ぎない」と書いてあったが、自分を苦しめ精神的にも肉体的にも痛めつけられることになる憲法改正に賛成の国民が半数を超えている現状を見ると、本当にマスメディアの影響の大きさを思い知らされる、とともに恐くなる。

視聴者(国民)は、草さんの例のように、何でこんなことで大騒ぎしているのか?と少しでも疑問に思ったときには、報道されない(政府・マスメディアが国民の目を逸らしている)何か重要な政治的な出来事・権力者の意図があるのだな、と考えて、それはなんだろうとネット検索する習慣をつけましょう。

今日はここまで、またね。